40歳で思うこと。何者になるかより、何を残すか【40歳から未来に向かって考えるシリーズ⑥】
40歳を前にして思うことがあります。
若い頃の私は、ずっと「何者になるか」を考えていました。
子どもの頃から、私たちはよく聞かれます。
「将来の夢は何ですか」
「大きくなったら何になりたいですか」
親からも、学校からも、何度も聞かれてきました。
だから私も、自然と考えるようになりました。
自分は何になるのか。
どんな会社に入るのか。
どんな仕事をするのか。
どんな肩書きを持つのか。
どんなキャリアを歩むのか。
振り返れば、自分のことばかり考えていたように思います。
もちろん、それが悪いことだとは思いません。
20代も30代も、自分の人生を作ることに必死でした。
就職活動では思うような結果が出ませんでした。
周りが希望する会社に決まっていく中で、自分だけ取り残されたような気持ちになったこともあります。
社会人になってからも、決して一直線ではありませんでした。
転職を3回経験しました。
業界も変わりました。
働く場所も変わりました。
静岡。
東京。
埼玉。
広島。
大阪。
そして浜松。
そのたびに、自分は何者なのかを考えてきたように思います。
管理職になればいいのか。
専門性を磨けばいいのか。
転職すればいいのか。
今の会社で頑張るべきなのか。
ずっと答えを探していました。
でも40歳が近づいた今、少し考え方が変わってきました。
人生は、思っていた通りには進みません。
おそらく多くの人が、子どもの頃や若い頃に思い描いていた人生とは違う場所にいるのではないでしょうか。
だからこそ最近は、
「何になりたいか」
よりも、
「何を大切にして生きたいか」
の方が大事なのではないかと思うようになりました。
何を残すか、という問いは子どもには少し難しいかもしれません。
でも、何を大切にしたいかなら考えられる。
その軸があれば、人生が思い通りに進まなくても、荒波があっても、自分の人生を生きていけるのではないか。
そんなことを考えています。
人生100年時代と言われます。
仮に80歳まで生きるとしても、まだ40年あります。
一方で、会社員として働ける時間には限りがあります。
定年まで働いたとしても、残り20年ほどかもしれません。
そう考えたとき、ふと思いました。
これからもずっと、
「何者になるか」
だけを追い続けるのだろうか。
最近は、別の問いが頭に浮かぶようになりました。
自分は何を残せるのだろうか。
私は特別な経営者ではありません。
世の中を変えるような発明をしたわけでもありません。
有名人でもありません。
どこにでもいる会社員です。
それでも、40年近く生きてきました。
その中で、たくさん迷ってきました。
失敗もしました。
遠回りもしました。
だからこそ思うのです。
その経験には、意味があるのではないかと。
大学時代の私は、自分の将来に自信がありませんでした。
就職活動も苦労しました。
当時はコンプレックスでした。
でも今振り返ると、その経験があったからこそ、キャリアに悩む人の気持ちが少し分かります。
転職を繰り返した経験もそうです。
当時は迷いながらの選択でした。
でも今では、一つの会社だけでは見えなかった景色を見せてくれた経験だったと思っています。
営業で苦労したこと。
人材業界で企業の採用を支援したこと。
商品企画や市場調査に携わったこと。
新規事業で正解のない課題に向き合ったこと。
モビリティ業界で事業推進に取り組んだこと。
どれも当時は、目の前の仕事でした。
でも今は、それらが一つの経験として自分の中に積み上がっています。
最近、Kindleで本を出版しました。
正直に言えば、たくさん売れているわけではありません。
大ヒットとは程遠いです。
それでも、本を書いてよかったと思っています。
自分の経験を、一度きちんと言葉にできたからです。
そして、その経験を本の中だけに閉じておくのはもったいないとも感じました。
だからnoteでも書き始めました。
当時の迷い。
失敗。
選択。
遠回り。
それをもう一度振り返りながら、今の自分の視点で言葉にしています。
読んでくれる人が何万人もいるわけではありません。
大きな反響があるわけでもありません。
でも、一人でもいい。
同じように悩んでいる誰かに届けばいい。
そう思っています。
最近は、記事を読んだ方から感想をいただくことも少しずつ増えてきました。
自分の経験が、誰かの考えるきっかけになったのだと感じられたとき、発信を続けてきてよかったと思いました。
40歳までの人生は、自分が何者になるかを考えてきました。
でも40歳からの人生は、少し違うかもしれません。
自分の経験をどう残すか。
誰に渡すか。
何を次の世代につなげるか。
そんなことを考える時間が増えてきました。
子どもが生まれたことも大きいと思います。
今はまだ小さいですが、いつか大人になります。
彼には彼の人生があります。
だからこそ、自分自身も胸を張って生きていきたい。
肩書きではなく。
役職ではなく。
どんな経験を積み、何を残したか。
その方が大切なのではないかと思うのです。
何者になるか。
それも大事です。
でも40歳を前にした今は、
何を大切にして生きるか。
そして、何を残すか。
そちらの方に関心が向いています。
編集後記
若い頃は、成功することや評価されることばかり考えていました。
でも今は、自分が経験してきたことを誰かに渡すことにも意味があると思っています。
大きな成功でなくてもいい。
有名にならなくてもいい。
自分の経験が、誰かの視野を少し広げたり、背中を少し押したりできるなら、それも十分価値のあることだと思います。
「40歳で思うこと」シリーズは、今回で一つの区切りです。
ただ、40歳から未来に向かって考えることは、これからも続いていきます。
また書きたいテーマが見えてきたら、その時々の現在地から言葉にしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「40歳で思うこと。」では、40歳を前に、自分の仕事や家族、キャリア、そしてこれからの人生について、その時々に感じたことを書いてきました。
今の考え方は、ある日突然できたものではありません。
製紙メーカー、人材業界、カーエレクトロニクスメーカー、そして現在のモビリティ領域。
一見すると遠回りに見えた経験も、振り返ると今の自分を支える大切な土台になっています。
そんなこれまでのキャリアをまとめたのが、
▼「キャリアは、あとからつながる」
https://note.com/suzukikohei/m/md845355e3abf
そして現在は、法人向けモビリティサービスや新規事業の現場で仕事をしています。
車は売って終わりではない。
その先にある、人・企業・地域の課題と向き合う中で感じたことを、こちらのシリーズにまとめています。
▼「モビリティの現場から考える」
https://note.com/suzukikohei/m/m676a1f05256b
これからも、会社員として現場で感じたこと、キャリアについて考えたこと、そしてモビリティの仕事を通して学んだことを、自分自身の経験と言葉で発信していきます。
30代後半〜40歳前後で、「このままでいいのか」と立ち止まっている方へ。
転職するか、今の会社に残るかも含めて、50分で一緒に整理します。
詳細・ご予約はこちら
https://mosh.jp/services/407450?openExternalBrowser=1
