Camera・発作・マグナ
夜は無性にカメラを買いたくなる。
Amazonのカゴにカメラを入れたり出したり入れたり出したり…。見ているカメラは日によって全然違う。フィルムカメラを見ていることもあるし、Canonの古い一眼レフカメラを見ていることもある。要はなんでもいいのかもしれない。いつもAmazonの買い物カゴには20万円分くらいのカメラやレンズが入っていて、それらが購入されることはない。
夜熱心にネットサーフィンをしながらカメラを一生懸命吟味する。どうしてそんなことをするのかというと、カメラを"買うのが"好きだからだ。撮るのも好きだけど、買うのも好きなのだ。
買うという趣味においては、買ったあとのことはあまり問題ではない。

カメラが買ってから届くまでの僕のテンションをグラフにするとしたら、カメラをポチった瞬間が一番ボルテージが高くて、届いたときにはとっくに冷めえている。僕は一度買ったカメラが届いて、段ボールから3日くらい(億劫で)出さなかったこともある。
これは極端な例ではあるけれど、結局のところ僕はすでにカメラを持っているし、そのカメラで色々なものが撮れるのだから本当は新しいカメラなんて必要ないはずなのだ。

ではなぜ夜な夜なカメラを吟味するかといえば、楽しみを先送りにしたいからだ。毎日仕事があって、大変だ。大変なので、簡単にハッピーを手に入れたい。
例えば今日カメラをポチる。手元のお金が即時なくなるわけではないので胸は痛まない。カメラは1日後とか、2日後に届く。そうすると、なんとかそれまでは頑張れる気がする。明日届くぞ、明後日届くぞ、と言い聞かせながら、明日と明後日くらいは頑張れそうな気がする。

朝になると全然そんな気は無くなっている。
カメラのカの字もない。日中は目の前に本物の現実が広がっており、具体的なタスクをこなしていくしかない。それはそれで夢中にやっているので充実している。つまり言ってしまえば苦痛の最中にいる間はそれほど苦痛ではない。
まぁ苦痛は言い過ぎか。でもなんにせよ数日後にハッピーを無理やり手配しなければやっていけないほどではないかな?と思うことができる。そうやって夜まで頑張る。

夜になって家に帰るとカメラが欲しくなって、気づけばまたAmazonを開いている。ほとんど発作に近い。昨日までカゴに入れていたカメラを取り出して、また新しいカメラを吟味する。そのカメラもまた次の日には取り出されているのだろう。
寝る前にカメラを触ることがある。
子供がぬいぐるみを持っているような感じで、持っていると安心する。僕のカメラ。FUJIFILM X-H1だ。

もうこれがあればいいじゃんって思う。
ほんとうにその通りなのだろう。
だからこそ、僕がカメラを欲するモチベーションはもはや撮影とは違うベクトルに行ってしまったーと思う。
だからどうと言うわけではないのだけれど。
今日はここまで。

