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友人の佳作入賞がうらやましかった

趣味で日本画を描いているひとがいる。

飲み友達のHさん。
彼女は国家公務員として勤務する傍らで
日々、趣味活動にも励んでいる。

「いったい、いつ描いているんだ?」
不思議に思うくらい年中飲み歩いてもいる、ビア女子である。

そんな彼女から
「公募展で佳作入賞したので見に来てください」と
誘いの連絡があった。

このような連絡を受けるのは初めてではなく、
三度目の鑑賞会だった。

過去二回の鑑賞会は、競争率のそう高くないコンクールでは
あったけれど、
それでもギャラリーに飾られ、万人の鑑賞機会があるというのは
誇らしいに違いなかった。
十分、うらやましかった。

そして今回は、きちんと名のある美術館での鑑賞会であった。

「おめでとう」と、記念写真を撮りながら
心中穏やかでなかった。

わたしとてこの数年、何もしていなかったことはなく、
ときどきは、コンテストのようなものに
作品を応募してきた。
落選続きなのだ。

振り返ればもう6年ほど前にもなる、地方文学賞の受賞以降、
これといった成果がない。
運気上昇の流れを断ってしまったことが悔やまれるけれど
あのときは仕方がなかった。
チャンスの神様の前髪を掴み損ねたというか。

けれど、と思う。

小さなものにでも、Hさんのようにこつこつと応募を続けていれば、
いつかまた神様がひょっこり顔を覗かせてくれるかも知れない。
応募をしているというのは
「こつこつ」描き続けているということだ。
ビア活をしていない夜はきっと
作品と向き合っているんだろう。

今宵この時間も、絵筆を握っているのかもしれない。

うらやましかったけれど、励まされもした
友のコンテスト入賞でした。



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