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【感想207】WEAPONS/ウェポンズ

 ミステリーホラーと言えばそうとも言えるし、かといってネタバレ厳禁なレベルで種明かしが重要って訳でもない。そういうモンだと思って見ればシンプルに楽しんで見れるホラーにはなってる。IMAXが適している映像化は微妙だけれど、楽しいホラーなことは間違いない映画。

他人に勧めやすい ★★★☆☆
個人的に好きか  ★★★☆☆


 まずこの映画が「前情報なしで公開」「オムニバス形式での主点変更」ていう部分を抑えないと正統に面白さを評価できない。
 前者の部分をネタバレ厳禁って言い方で再現したんだろうけれど、壮大なミステリーを期待させすぎてる。そのうえでオムニバスのように主点人物が切り替わって話の全貌が少しずつ明らかになる形式なので、余計にラストでどでかい何かがあるぞ!てワクワクを膨らませに来る構成になってる。
 とはいえホラーというジャンルの性質上、最悪何でもアリな世界になり得るし『シャッターアイランド』よろしく推理小説のように論理と現実味のバランスを取ったトリックが用意されている保証もないので、どんな動きをするかわからないジェットコースターに乗るようなモンだと思って見るのが一番適切だと思う。この手探りで輪郭をつかめるまでの未知数さが怖さの増幅に一役買ってる。

 ホラーとしてはちゃんとしすぎているぐらいしっかりホラー映画をやってる。音響・カメラアングルによる不安の煽り方が過剰じゃないし、ジャンプスケアに頼り切ってない、演出としてしっかりした手口で怖がらせてくれる。こういった基本が言い訳の必要のない出来で、プラスして他作品にはない体験型の楽しみが付与されているおかげもあって売れた結果もケチつけるほどでもないなと納得もできる。
 ただ引っかかるのは、今風な一回きりの楽しみ方をする前提のネタで根本の面白さを過剰に引き立てる要素にもなってると言えるところ。純粋な面白さにかけ合わせる形で政治的な訴えも組み込んだ『罪人たち』のように、時間が経っても話したくなる面白さはないっていうのが正直なところではある。だから人に勧めるにもサブスクなどで家で見る分には面白く映えるのかなあ、て心配がある。劇場施設の下駄を履かないこととスマホを絶たせる環境が、意外と評価に響いてくることは覚えておかないといけない。



 R-18だったことに怯えていたけれど、ラスト含めてなんだかんだ笑っちゃうようなシリアスシーンがあったり、意地悪じゃない怖がらせ方をしてくれるおかげで楽しんで見れた。
 拍子抜けする結末かもしれないけれど、単純な面白映画が売れてるのは案外悪い気分にはならないんだな、とも思った。

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