選挙ってなんなん?
選挙ってなんなん?
いや、民主主義について語りたいわけじゃない。
政治に一家言あるわけでもない。
ただ地方で長いこと商売をしていると、選挙のたびに思う。
なんで俺まで忙しくなるん?(笑)
地方で商売をしていると、とにかく人間関係が広がる。
お客さん。
取引先。
同業者。
会社の社長さん。
地域の先輩。
知り合いの知り合い。
その普段はバラバラにつながっている人たちが、選挙になると突然、
ザザザザザッ!
と一方向に動き出す。
「今度は○○さんだから!」
「おう!」
「よろしく!」
みたいな感じである。
そして、ふと気づく。
なぜか俺もその中にいる。
待て待て待て。
俺はいつ立候補したんだ。
特に地方では、建設関係の皆さんの結束がすごい。
社長さんたちの本気度もすごい。
電話も飛び交う。
人も動く。
みんな急に忙しくなる。
そして、長年地域で商売している俺のところにも、
なんやかんや話が来る。
「ちょっと手伝って」
「この日は来られる?」
「どうすんの?」
いやいや。
俺にも仕事があるんだって(笑)。
先日も、知り合いの社長さんがやってきた。
家族の大切な予定と、選挙関係の大きな予定が重なってしまったらしい。
「どうしようかなあ」
と悩んでいる。
そして俺に聞く。
「あなたはどうするの?」
俺は即答した。
「仕事します」
当たり前である(笑)。
選挙期間中だろうが何だろうが、お客様には関係ない。
俺は、まず本業をやる。
そして
何よりも家族の記念日が大切である。
そのあと時間があれば手伝う。
そう話した。
すると社長さんも笑いながら、
「そうだよな」
そして最後には、
「よし。腹くくるか!」
となった。
だから、
何の腹なんだ(笑)。
もちろん選挙は大切だと思う。
誰が地域を引っ張っていくのか。
税金をどう使うのか。
子どもたちの未来をどうするのか。
商売している人間にとっても無関係ではない。
だから応援したい人がいれば応援する。
頼まれて、自分にできることなら手伝う。
そこまではいい。
ただね。
選挙が始まると漂い始める、
「仕事より選挙だっぺ!」
みたいな空気。
あれ、なんなん?(笑)
商売人には商売がある。
会社員には会社がある。
親には家庭がある。
じいちゃんには孫との約束がある。
みんなそれぞれ生活している。
選挙のために生きているわけじゃない。
だから俺は、
本業優先。
そのうえで、できることはやる。
できないことは、できない。
それでいいと思っている。
ただ不思議なもので、
選挙になると、
普段ほとんど連絡してこない人から電話が来たりする。
久しぶりに会った人から、
「ところでさ……」
と話が始まった瞬間、
心の中で思う。
来た。選挙だ(笑)。
選挙が近づくにつれて、
街の空気までなんとなくザワザワしてくる。
俺まで落ち着かなくなる。
でも俺は候補者ではない。
選挙事務所の人間でもない。
ただの、
地方の商売人である。
なのに、なぜか落ち着かない。
これが地方選挙というものなのか。
選挙は大切。
それは分かってる。
地域の未来を決める大事なものだ。
それも分かってる。
でも毎回思う。
俺の生活にまで、こんなに入ってくるものなのか。
そして今日も、どこかから電話が鳴る。
画面を見る。
一瞬考える。
……仕事か?
……選挙か?
頼む。
仕事であってくれ(笑)。
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