【連載コラム】第5回:薬剤効果の多因子性を考察する-薬の効果を作り上げるもの
連載コラムの第4回、そして第5回で解説したように、プラセボ効果をどのように解釈し、日常生活に対してどんな意味を含ませるかについては、科学と呼ばれるような客観的かつ合理的な営みだけでなく、認識と呼ばれるような人の主観によるところが少なくありません。
このことはまた、薬の効果が主観で語られる余地を大きく残していることを示唆します。一方で、ヘルスケアが医学や薬学という科学的学問を基盤にしている限り、医療者は薬の効果を科学的に論じるべきでしょう。とはいえ、主観の余地を多く残している薬の効果を、どのように捉えれば科学的に取り扱えるのでしょうか。
今回のコラムでは、薬の効果を理解するためのフレームワーク、「薬剤効果の多因子性」と、その具体的なモデルについて考察します。
薬の効能と薬効感
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