【2026-06】杉浦稔大投手の今年度成績を振り返ろう ~8月 夏の終わり、浮き上がる兆し〜
暑く熱い8月が終わる。
NPBはどのチームも概ね120試合程度を消化し、順位の大勢も見え始めるなかシーズン終盤に向けたラストスパートに入っている。
セ・リーグではタイガースとジャイアンツの優勝争い、ベイスターズスワローズカープドラゴンズの四つ巴CS争いといった様相があり、
パ・リーグではホークスライオンズファイターズの優勝(&CS本拠地開催権)争いの様相。
そして中日ドラゴンズ杉浦稔大投手は、再びの1軍昇格を目指しながら8月もファームで汗を流していた。
杉浦投手の8月度成績

8月は5試合に登板。
いずれも1イニングずつ投げきり、打者20人に対して7奪三振、被安打5(うち被弾1)、四死球ゼロで失点2。勝ち負け、ホールド、セーブなし。
8回または9回と試合終盤での登板に戻ってきた様子はあるが、以前のような接戦時の登板は無く、ある程度(または大量の)リード時もしくはビハインド時の登板が殆どだった。
ちなみに今月のドラゴンズ2軍は21戦11勝9敗1分。8/20〜30で破竹の6連勝を見せているが、ファーム中地区では5チーム中4位、3位のライオンズとはまだ10.5ゲーム差離れている。残り20試合ですけど。
話を戻す。
杉浦投手が登板した各試合での登板記録は以下に。
8/6 vs.マリーンズ @バンテリンドーム

7/21,23の2戦連続無失点ピッチングから中13日の8/6が8月の初登板。
1-3の2点ビハインドで迎えた9回表に5番手として登板。
先頭寺地に8球粘られた挙句レフトにソロHRを浴び失点許すが、続く立松を2球で一ゴロ、宮崎・櫻井に連続三振で3アウト。
寺地の打席では時折微妙な判定に感じる部分もあったが、HRを打たれてしまってはどうしようも無い。
真ん中低めいっぱいの直球だったが、対マリーンズ打線あるあるのカチ上げで被弾。着弾点もラッキーゾーンだったので、本当に悪い恩恵を受けてしまっている。
バッテリーは味谷。
前回7/21に比べて変化球の割合が増え、ストレート・カットと約半々に。
被弾後はカーブも織り交ぜながら三者連続のアウト。直球・半直球のごり押しではなく、あまり投球頻度の高くないカーブでうまく緩急を使っている。
8/8 vs.カープ @由宇

前回登板より中1日、4点リードの9回裏に4番手として登板。
先頭中村奨成をライトフライに打ち取るも、続く岸本・堂林に連打を浴び一死1,3塁、仲田に初球のカットボールを叩かれレフトへのタイムリーで失点し点差は3点に。
尚も一死1,2塁とピンチ続くが、田村をセンターフライ、ラミレスを空振り三振に仕留め追加点は許さず。
バッテリーは再びの味谷。
今回はストレート・カットボールの割合が高く左打者に対してはチェンジアップも織り交ぜた投球となっている。
堂林以降ストライクゾーンの球が軒並み高めなのが気になる。
打ち損じや併殺を狙っての可能性もあるので何とも言えないが、打者3人目以降の結果球すべて内~真ん中高めなので、アタリをつけられてたか?
最後のラミレスに対しては気持ちいい程徹底的に高め&外角のゾーンキワキワにボールを乗せて勝負していた。
8/16 vs.ライオンズ @ナゴヤ球場

前回登板から中7日、6点ビハインドの8回表に5番目で登板。
先頭仲三に全球ストレート、この日最速の151km/hをゾーンキワキワに差し込み見逃し三振にとると、続く秋山、是澤には低めの球を引っ掛けさせ連続の外野フライで今月初の三者凡退。
やはり低めのカチ上げはマリーンズの専売特許なのかもしれない。
バッテリーは7/20以来の宇佐見。
初回に3ランHRを放っている4番に対しての全球ストレートは痺れる。しかも見逃し三振なので言うことなし(NPB+だと若干怪しかったけど)
以降も同じ感じで来るかと思わせながら、同じ球種、同じ球速帯の球を続けて投げず、的を絞らせないリード&投球。素晴らしい。
8/25 vs.ジャイアンツ @バンテリンドーム

前回から中8日、直前に高橋周平のグランドスラムでリードを6点に拡げた8回表、7回まで95球10奪三振(2失点)と好投した先発中西の後を受けて2番手として登板。
先頭岸田を外角低めのビタビタストレートで見逃し三振にとると、続く岡田に対しても外角低めのストレートで連続見逃し三振、皆川に対しては初球の内角高めのストレートを叩かれ、フェンスギリギリまで打球伸びるもライトフライに打ち取り、2戦連続の三者凡退。
バッテリーは1戦挟んで2試合ぶりの味谷。
ストレートを基本としながら右はカットとスライダー、左はカーブとチェンジアップを織り交ぜた配球。特に左打者へのカーブについては8/6のマリーンズ戦でも空振りやファウルでカウントを取れていたので、良い武器になってきたのかもしれない。
8/29 vs.ハヤテベンチャーズ@ナゴヤ球場

前回から中3日、序盤の大爆発&中押しで12点リード(!)となった9回表に3番手として登板。
先頭松永に内角高めのストレートをレフトに運ばれ出塁許すが、続く松本をレフトフライ、大渡をファーストゴロに打ち取り(併殺は出来ず)二死1塁。
最後は前田に対して外角低めキワキワへのドンズバストレートで見逃し三振を奪いゲームセット。
バッテリーは7/4以来の石橋。
対左が4人続いたこともあってかカットボールは使わず、ストレートとフォークを軸にしながらカーブ・チェンジアップを織り交ぜた配球。
内角高め、ゾーン内のストレートはやはり狙われやすいのかもしれない。
かといってボール球だと見逃されてしまうので、内角高めに投げる際には常にゾーンキワキワに乗せるつもりで………いや難しいな。
杉浦投手の8月度成績まとめ
以上を踏まえて、杉浦投手の8月度の成績についてまとめたのがこちら。

打者20人に対して7奪三振はなかなか。7月は30人に対して8奪三振、6月は19人に対して4奪三振なので、率は上がっている。特に対左の三振割合(K/O)が6月.286→7月.250→8月.400と大幅アップ。対右も.600と前月の.625から継続して高水準。
見逃し三振が今月は4つもある。ちなみに6月は打者19人で0、7月は打者30人で3だったので、これは素敵なことですよ。
フライアウトの数は6→7→6と大きく変わらないが、ゴロアウトが4→4→2と減少。どうしてもフライボールPの宿命からは逃れられないのか……
(ラッキーゾーンの話をするのはもうやめようと思う)
被打率に関して言えば、
対右が6月.125→7月.308→8月.286
対左が6月.182→7月.167→8月.231
とやや高め。凡打が減り、打たれるか三振を取るかという傾向がチラリ。
今月は四死球が0だったので、尚更その印象が残る。
全体的な球種の割合としては、前月に比べてストレート・フォーク・スライダーの割合が減り、カットボール・カーブ・チェンジアップが増加している。対左右の比率は以前と大きく変わらないが、球の調子や捕手のリードによるものだろう。多分。

防御率は一時再び5点台まで上がったが、8月終了時点で4.34まで下がった。
このまま好投を続けて3点台まで下がる頃には、シーズンギリギリで1軍復帰も見えてくる……のか?
あるよね?ね?
今セ・リーグでは1〜2位の優勝争いより3〜6位のCS争いの方が激しいんだもの。スワローズの大失速はそれはそれは悲しいんだけど、もしももしもでドラゴンズがCS進出することになったら、ポストシーズン経験者の杉浦投手の存在が俄然必要になると思うんですが。どうでしょう?
