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川の流れから紐解く、くさらない心のつくりかた

最近、ふと「心がくさる」ってどんな状態なんだろう、と思うことがありました。

誰かと比べて落ち込んだり、
悩みを言えずに飲み込んだり、
前に進めなくなってしまったとき。

それってまるで、動かない水がだんだん濁っていくみたいだなって。

ある日、散歩の途中で川を見ていたとき、
そんな感情がスーッとほぐれていくような気づきがありました。

この記事では、川の流れから見つけた
「くさらない心のつくりかた」についてお話しします。

読んだあと、少しでも心が軽くなる時間になりますように。



その日、なんとなく息が詰まるような気分だった。
疲れているというより、何かが心に溜まりすぎて、動けなくなっていた。

SNSも開きたくない。誰かと話す元気もない。
けど、家にこもっていても、余計に沈んでしまいそうで、
とにかく外に出ようと決めた。

何も考えずに歩き出して、たどり着いたのは近くの川沿いだった。
お気に入りの場所というわけでもなかったのに、なぜかその日は、
水の音が、心に染み込んできた。

川の流れって、不思議だ。
ゆっくりなのに、確実に前に進んでいく。
せかせかしてないのに、ちゃんと流れている。
焦ってもいないし、立ち止まりもしない。
どこに向かってるのかも分からないのに、とにかく進んでいく。

その様子を眺めながら、ふと思った。

「川って、腐らないよな」

当たり前すぎる気づきなのに、
そのときの私には、ものすごく大切なヒントのように思えた。

水は、動きを止めると腐ってしまう。
風も通らず、光も届かず、濁っていって、やがて匂い始める。

でも、川は違う。
どんなに雨が降ろうが、晴れが続こうが、
流れ続ける限り、腐ることはない。

その瞬間、ハッとした。
「もしかして、私の心も同じなんじゃないか?」

最近、気づかないうちに私は“止まって”いたのかもしれない。
悩みを誰にも言えず、笑ってごまかして。
傷ついたことも、モヤモヤも、うまく吐き出せなくて。
「大丈夫」と言いながら、心の底に沈めてきたものが、
少しずつ濁っていったんだ。

水と同じで、感情だって流さなきゃ腐る。
悲しみも怒りも、吐き出す場所がなければ、
やがて心の中で腐敗して、自分をくさらせてしまう。

川を見ながら、私は思った。

「私は流れてなかったんだな」

人は時々、立ち止まってもいいけれど、
流れそのものを止めてしまうと、
生きることが苦しくなる。

比べすぎて動けなくなったり、
過去にしがみついて前を見られなくなったり、
「こうあるべき」に縛られて、自分を見失ったり。

そうやって、自分の中の水をせき止めてしまうと、
心って、どんどん濁っていく。

でも川は、そんなこと言わない。
ただ静かに、ゆっくりと、前に進んでいる。
雨水も流し、葉っぱも流し、たまにゴミすら流しながら。
全部受け入れて、でも溜め込まずに、流していく。

私も、そうやって生きてみたい。
何かを抱えても、それをどこかに流せる自分でいたい。
完璧じゃなくても、感情に振り回されても、
せめて“止まらない自分”でいたい。

じゃあ、そのために私ができる「流すこと」ってなんだろう?

言葉にする。
信頼できる人に話してみる。
ひとりでノートに書き出す。
深呼吸して、少し泣いてみる。
音楽を聴きながら歩く。


それだけでも、心の水はちゃんと動き出す。
どれも大げさなことじゃなくていい。
ちょっと流れを作るだけで、人はくさらずにいられる。

それから私は、心が詰まりそうなとき、
また川を見に行くようになった。

流れを見ていると、「私は大丈夫」って思える。
ちゃんと流れている。
止まっていない。
それだけで、人って、案外生きていけるものかもしれない。

ではまた、次の散歩で。

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