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PENTATONIC 2026 Day 1 ~DREAMERSが描く音楽FESの形~

 ボカロP出身のARTIST、syudou氏が主催する対バン型の音楽FES、PENTATONIC。只者ではない人達がLINE UPに掲載されて、直ぐに申し込んだ。一体どんな化学反応が起きるかに期待して臨んだLIVEの感想を、述べて行きたいと思う。

0.自分とボカロPとの出会い

 今や世界中に知られる存在となった、初音ミク氏を中心としたVOCALOID(通称ボカロ)。自分が高校生の時から存在しているCONTENTSで、様々なARTIST達とコラボしているのも、いくつも目にして来た。しかし、自分がボカロP出身のARTIST達を意識して聴く様になったのは、つい最近のこと。ado氏の代表曲「うっせぇわ」がボカロP出身であるsyudou氏が制作したのも、つい最近知った。中毒性が高いフレーズを多用しながらも、特定のジャンルに縛られない幅広い表現をする音楽性。あまりもの引き出しの多さに驚かされた。そのきっかけとなったのは、昨年話題になった作品「劇場版プロジェクトセカイ」を何度も鑑賞したのも大きい。この作品でも、様々なボカロPが制作した楽曲達を聴くことが出来る。PENTATONICに参加しているすりぃ氏や、CDJにJAPAN JAMと生でのLIVEが多くなっている煮ル果実も参加している。最初は、作品中に登場する6組のLIVE映像(VIRTUAL SINGER•Leo/need•MORE MORE JUMP! •Vivid BAD SQUAD•ワンダーランズ×ショウタイム•25時、ナイトコードで。)を多く見たくて映画館へ何度も通っていた。何度も鑑賞する中で、各楽曲におけるボカロP達の表現力の違いを感じた。開催された1/24~25は、幕張でプロジェクトセカイの大型LIVEである「Frontier」の開催中であった。しかし、このPENTATONICに参加すれば、ボカロP同士での音楽の繋がりに少しでも触れられるこの機会を、とても有り難く思いながら、横浜BUNTAIへと足を踏み入れた。

1.14:00~ DREAMERS

01.アングレイデイズ(with鏡音リン ※ツミキ氏制作)
02.ユーレイトーキョー(with初音ミク ※Ayase氏制作)
03.テレキャスタービーボーイ(with鏡音レン ※すりぃ氏制作)
04.ビターチョコデコレーション(with初音ミク ※syudou氏制作)

 1/24のPENTATONICは、見慣れない名前のARTISTから開始。舞台前列に楽器が並ぶ中待っていると、syudou(DRUM)氏•つみき(BASS)氏•Ayase(KEYBOARD)氏•すりぃ(GUITAR)氏の順で登場して、SESSIONを始めた。元々バラバラに活動しているこの4人が、どんな音楽をするのかが想像付かないと思いながら、SESSIONを眺めていると
「PENTATONIC、始めます❗️」
syudou氏が高らかに開始宣言。すると、VOCALOIDの1人である鏡音リン氏が真ん中のモニターに登場し、ツミキ氏制作の曲「アングレイデイズ」の演奏を開始。大切な人を失った傷が未だに消えないで残る葛藤を、リン氏が踊りながら高速RAPを交えて歌唱する姿は勿論凄い。しかし、それ以上に4人から放たれる演奏中の旋律がとても綺麗に流れる様だった。ボカロP界隈で神と崇められているwowoka氏の曲みたいに、とても高速なのにも関わらずである。おかげで、2025年に購入したプロジェクトセカイ感謝祭のペンライトを出すTIMINGを間違えてしまった。
 最初の曲を演奏し終えた所で、syudou氏からDREAMERSが結成された経緯を説明。約7年前(2019年頃)にボカロ同士で知り合い、何かTwitter (今のX)でバズらせたい気持ちで結成。当時の主な活動は幾つかの銘柄の酒を呑んだり、ツイキャスしたり等。そこから、何かしら形にしたいと思い、今回BANDとしてやることになったと語った。その本気度は、サークルなのに、公式でGOODSを制作した位にである。ちなみに、DREAMERSの目標は北海道旅行だが、いまだに実現していないらしい。真ん中のモニターにVOCALOIDが映っていたのは、以前マジカルミライを見に行った際、
「(モーションキャプター付きで)あれやりたい❗️」
と発言したら、会社の方が動いてくれて実現に至ったとのこと。これぞ、DREAMERSの4人がボカロP出身のMUSICIANとして、各々のが積み上げた結果が身を結んだ事例の一つと言えよう。
「次は俺の曲やっちゃって良いですか⁉️」
Ayase氏から、次にやる曲を聴いた上で一緒に組みたいと思えた楽曲
「ユーレイトーキョー」
の演奏を始めた。真ん中のモニターには、初音ミク氏が大都会のBUILDINGをBACKに踊りながら歌唱する姿が投影。歌詞の内容は、大都会で幽霊の様に存在が薄いままで居ながらも、懸命に生き続けようとする姿が描かれた現実的なもの。しかし、曲調がゆったりでCHINAの要素も微かに感じて、異世界感に来た様な錯覚に陥った。
「PENTATONIC、盛り上がる準備出来てますか⁉️」
すりぃ氏が曲始めに煽ると、軽快なDANCE ROCK TUNEである「テレキャスタービーボーイ」で観客達を一気に踊らせる。真ん中モニターでは、鏡音レン氏が踊りながら歌唱。MVでは見た目の性別を演じようとしたが、心の性別のまま生きれば良いとのMESSAGEが描かれている。鏡音リン・レンと言う双子とも親戚とも、姉弟(or 兄妹)とも解釈が出来る2人のレン氏が歌唱することで、説得力のある楽曲として成り立っていた。個人的には、すりぃ氏の楽曲が好きになってから、「本人が歌ってみた」VERSIONの方をよく聴いていた。
 中盤の2曲を演奏し終えた所で、syudou氏から
「今回集まった皆さんは、とてもRESPECTしている存在で、音楽を通して出来た仲だと思ってます❗️」
とMEMBERに向けて、感謝の言葉を述べた。
「DREAMERSの4人は、決して仲良しこよしの形ではないと思ってます。音楽に対しては、決して抜かりなく気を遣うことなく尊敬出来る。そんな親友だと思えてます❗️」
このアツいMCは、UVERworldのTAKUYA♾️氏をRESPECTしたもの。Ayase氏がアツいMCをいつもしている為、そんな風に言いたいと思ったのが理由とのこと。この流れで、すりぃ氏にそそのかされて、つみき氏もMCの輪に入ることに(ちなみに、Aoooではすりぃ氏も含め、中々MCしない)。
「今日実現出来て嬉しいですね❗️これ見といてー❗️」
中々4人の日程が合わず、北海道・韓国旅行が実現出来ないのなら、FESは夢のまた夢だと思っていたら、先にFESの方が実現してしまったと語った(今の段階で実現した旅行実績は千葉)。確かに、旅行よりもFES開催を先に実現してしまうのは、側から見れば驚きである。小話として、すりぃ氏から北海道旅行には行きかけていた
EPISODEを語った。元々、2020年の初旬には行く日程が決まり、飛行機のTICKETSも取っていたのだが、コロナが流行って断念。syudou氏の口座に返金額が振り込まれたのだが、そこで初めてすりぃ氏の本名を知ったとのこと。
「この先も、DREAMERSは続けて行きます❗️」
syudou氏から、DEAMERSをこれからも続けることを宣言。
「PENTATONICのサーキュレイターと言うことで、最後は僕の曲をやって良いですか⁉️」
ツミキ氏からAyase氏、すりぃ氏制作の楽曲が続けば、最後はsyudou氏の楽曲を披露とのことで4曲目「ビターチョコデコレーション」が流れた。真ん中モニターには、皿の上で初音ミク氏が歌唱する場面が、MVに沿う形で投影。周囲からの誘惑やエゴを浴びて、自らを律しながら生きようとする主人公の様子を綴った楽曲。子供から大人へと変わる様子とも、相手からの洗脳に巻き込まれる様子とも読み取れる歌詞の世界観。個人的に思うに、「自分を律する」と言うDREAMERSの4人が伝えたい思いは変わらない。しかし、側面や曲調・歌詞の世界観が違うだけで、全く別の曲である様に聴こえる。各々でボカロPとして成功した4人が集まったら、とてつもなく凄いBANDになってしまった例とも言えよう。演奏を終えて、4人が舞台上で肩を寄せ合って並び、syudou氏から改めて開会宣言が。
「PENTATONIC、開始しまーす‼️」
 今後もDREAMERSを継続するのはとても嬉しい。そうしたら、新曲を4人で協同で制作する光景も見られるかもしれない。ただ、元々が旅行サークルなのであれば、千葉よりも遠いところへ行くのが先だ。

2.15:00~ NOMELON NOLEMON

リハ1.透明水曜日
リハ2.ハイド・アンド・シーク
01.ミッドナイト・リフレクション(TVアニメ 機動戦士Gundam GQuuuuuuX 挿入歌)
02.どうにかなっちゃいそう!
03.ダダ
04.SUGER
05.フォニイ
06.INAZUMA
07.night draw
08.SAYONARA MAYBE

 DREAMERSの出番を終えて最初にLIVEを行うのは、演奏のツミキ氏とVOCALを主に務めるみきまりあ氏によるNOMELON NOLEMON。リハーサルの段階で、HISASHI(SUPPORT DRUM)氏のDRUMが心地よく聴こえる青春ROCK「透明水曜日」や、可愛い女子が登場するアニメのキャラソンみたいな雰囲気の「ハイド・アンド・シーク」を披露。この段階から、観客達は大盛り上がりの様子。
 本番でSEが流れる中、各MEMBER(ツミキ(GUITAR•COMPOSER等)氏、みきまりあ(VOCAL•GUITAR)氏、他HISASHI(SUPPORT DRUM)氏•尋瀬ロル(SUPPORT BASS)氏)を含めた複数のSUPPORT MEMBER)が登場。
「NOMELON NOLEMONです、よろしくー‼️」
みきまりあ氏から挨拶があると、1曲目「ミッドナイト・リフレクション」から、会場を盛り上げて行く。LIVE中、モニターには水滴が落ちる様子や光の渦が特徴の壮大な宇宙等、挿入歌として使用されている「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」の世界観に合った映像が投影されていた。
「何千光年遥か彼方まで届くまで
きみに向かって宇宙へ飛び込むミッドナイト
いつかプラネタリウムに映らない
ひかりを見つけて繋げたい きみと」
この時間、NOMELON NOLEMONが音楽を通して、観客達と共に「ひかり」と言う名の大切なものを探して行きたいと誘っている様に読み取れた。導入として良い曲であるとも言えよう。曲中に
「歌って❗️」
と煽った2曲目「どうにかなっちゃいそう!」は、前半のメロで囁く様に披露するRAP PARTとサビでの4つ打ちBEATが癖になる楽曲。最初、絵柄がゲームボーイアドバンス風なのと、衣装が変身する場面が女児向けのニチアサを彷彿とさせる描写もまた面白い。ただ、左上にあった7時半の表示が、一番最後の場面で23時59分に変わっていたのには驚いた。良い意味での裏切りである。3曲目「ダダ」は、TWIN VOCALのDIGITAL ROCK。舞台上のお立ち台で音を刻みながら歌唱するみき氏とスタンドマイクに向かって淡々と歌いこなすツミキ氏との掛け合い。まるで二人が、何年も付き合っている幼馴染であるかの様に、息がピッタリ。都会を舞台にした映画の1シーンに出て来そうな位である。
 3曲歌い終えた後のMCで、ツミキ氏からサーキュレーターのsyudou氏に対して、感謝の挨拶があった。みき氏は
「才能溢れてますね〜❗️」
とツミキ氏のことを褒めていた。DREAMERSではBASSで、NOMELON NOLEMONではGUITAR、何なら翌日出演のAoooではDRUMを担当しているのだから、言うまでも無い。みき氏のMCに対して
「何か褒める様に言ってない❓」
と、ツミキ氏からやらされている感へのツッコミを通し、本人の音楽家魂を感じた。4曲目「SUGER」では、みき氏もGUITAR演奏しながら歌唱。喜怒哀楽の感情を全てひっくるめ、SUGERみたいに誤魔化しながら過ごして行こうぜとばかりに、真っ直ぐなGUITAR ROCKが会場中に響き渡った。5曲目冒頭、ツミキ氏がGUITAR SOLOを弾き
「皆さん歌って下さい、よろしくお願いします」
一言あった後、真ん中のモニターにMVと歌詞が投影されると、「フォニイ」の歌唱が始まる。気持ちが鬱の中自問自答し続ける様子が綴られている、ツミキ氏制作のボカロ関連楽曲。みき氏VOCALによってPOPともROCKとも捉えられるオシャレSONGに。サビ前の箇所で時折入る観客達のMIX及び合唱の声が、LIVEさをより際立たせていた。
「ここからLIVEも後半戦、皆さん盛り上がって行けますか⁉️行けんのかお前ら⁉️」
「アタシたちについて来い❗️」
みき氏による勇ましい煽りから、NOMELON NOLEMONの楽曲で特に激しい「INAZUMA」へと突入。「Hey❗️Hey❗️」コールも激しくなり、胸の奥に秘めていた歪さを叫ぶかの如く、ROCK’N ROLLを鳴らし続けた。
 後半のMCで、ツミキ氏より新ALBUMが2月発売であることと、ALBUMに因んだTOURの開催を報告(既に開催済み)。東京がEX THEATER ROPPONGI(最初、東京ガーデンシアターと言い間違える)で、大阪がBIG CATでの開催。途中で言い間違える様子に
「2回連続で出てると、こう言うのがあるんだよ❗️」
とツミキ氏よりツッコミが入った。出番が続くことの大変さが露呈した形である。7曲目「night draw」では、冒頭SPOT LIGHTが当たる中、みき氏が再びGUITARを演奏しながら歌唱。最愛の相手を失った主人公が、夜の公園で夢に浸る切ない様子が描写されている。前半部分にあるBALLADS調の箇所と、後半にかけて激しくなって行ったGUITAR ROCKの箇所が、感情的な描写を更に際立たせていた。最後、みき氏より観客達に歌って欲しいと煽った「SAYONARA MAYBE」。
メロの箇所でのELECTRONICとサビでのGUITAR ROCKがクセになるのは勿論。歌詞の中に、花火大会と言う大きな祭りの後、楽しさよりも空しさの方が残る歌詞もまた良い。80年代のCITY POPを聴いている様な感覚である。ラスサビの前、真ん中のモニターに歌詞が投影。
「何度も(×2)ひかり放って
何度も(×2)消えていくのだ」
このフレーズを何度も歌う度に、NOMELON NOLEMONのLIVEが終わる寂しさが込み上げた。音締めの後、モニター3画面に「NOMELON NOLEMON」の文字が投影され、ツミキ氏より挨拶が。
「NOMELON NOLEMONでした、この後も楽しんで行って下さい、ありがとうございました❗️」
みきまりあ氏とツミキ氏の組み合わせから、POP色にもROCK色にも染まることが出来る、NOMELON NOLEMONの音楽。過去と未来の音楽を繋ぐ架け橋として、これからも掻き鳴らし続ける。ツミキ氏よ、連続での出番本当にご苦労様でございました。

3.16:10~ すりぃ

リハ.テレキャスタービーボーイ
01.ギルティ
02.エゴロック
03.バカになって
04.限りなく灰色へ
05.ジャンキーナイトタウンオーケストラ
06.救ってくれない
07.KISS&CANDY
08.中毒性のチュウ
09.ラヴィ

 2番目に登場するのは、syudou氏と同じくSOLO名義でLIVEを行うすりぃ。リハーサルでは、DREAMERSでも披露した「テレキャスタービーボーイ」を、制作した本人が歌唱しながら、音の調整を経て1曲を歌い切った。演奏後、会場からは思わず拍手が起こった。
 SEが流れる中、すりぃ氏とBAND MEMBER(安島龍人(SUPPORT GUITAR)氏•malo(SUPPORT BASS)氏•森谷優里(SUPPORT KEYBOARD)氏•森田龍之助(SUPPORT DRUM)氏)と共に登場。
「すりぃです、よろしくー‼️ 皆さん、最初からJUMP出来ますか⁉️」
1曲目の「ギルティ」から、いきなり観客達を踊らせにかかる。他人の悪い面ばかりに目を向けている人達が、実は自分達の方が悪いことに加担していると批判的な意味合いの歌詞。それに酔いしれるかの様な中毒性の高いMELODY。持参していたペンライトを振りながら参加すると言う、すりぃ氏のONE MANやJAPANのFES等では中々見られない光景に、気持ちが昂る。2曲目「エゴロック」からは、真ん中のモニターにMVと歌詞が投影。観客達による合いの手やサビでの大合唱も発生。心をROCKにして生きる魂を謳うこの曲で、序盤ながら観客同士が一体となる光景が広がった。
「PENTATONICにお集まりの、音楽バカの皆さん❗️2026年も、一緒にバカになりませんか⁉️」
3曲目の「バカになって」でも、真ん中のモニターにMVと歌詞が投影。MVでは、魔法少女の話風の描写で、見えない所で差別し合いながら生きている現代社会を表現。LIVE中においては、音に身を任せてひたすら楽しむことに専念したくなる様な雰囲気に。2番サビの前、すりぃ氏が前を向いて歌い、楽器隊がDRUM台に集まって演奏する珍場面も見られた。加えて、ラスサビ前に短い時間でBAND MEMBERによるSOLO PART演奏が。GUITAR→KEYBOARD→BASS→DRUMの順にSPOT LIGHTが照らす中での演奏だったが、かなり短い時間でも独自の色を出せる技術は流石であった。
 前半のMCで、PENTATONIC開催を祝福する言葉をかけた。6年前からやりたかったFES開催を実現させたsyudou氏のことを
「彼(syudou)は、自分で言ったことを必ず実現する男」
と褒めていた。
「彼には、情熱だったりアツい心と言った、全力さがあると思ってます。だったら、俺は、彼への思いは音楽を通して、全力で伝えたいと思います❗️」
4曲目「限りなく灰色へ」は、少しゆったりめな曲。生まれながら借り物として授かった才能に気付けず、色が完全に混ざり合う迄、身体を酷使し続けながら必死に努力する歌詞の内容は、すりぃ氏がこれまで歩んできた音楽活動とも重なる。ハンドマイクを用いた歌唱とモニターに映るMVの効果もあってか、神秘性のある空間が生み出されていた。かと思えば、5曲目「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」で雰囲気が一変。中毒に陥りそうな位軽やかな4つ打ちSOUNDは、前曲の余韻を引き摺らせない位にクセが強い。再び、すりぃ氏がGUITARを持ち、
「皆さん、まだまだ声出せますか⁉️」
と煽ると、真ん中のモニターにTHREEEの文字が投影され、「救ってくれない」へと突入。「Help me❗️」のフレーズが何度も登場する曲ではあるが、人の助けを待つ位なら孤独で居た方が良い。その絶望している状況に惹かれ合い、曲と言う形になる。ボカロPとして活動して来た人間としての視点が垣間見える楽曲である。
「今年、音楽活動を始めて8年目になります。カッコ良い音楽を続けていたら、こうしてカッコ良い仲間にも出会えた。友達にいつも刺激を貰って、自分の音楽に反映している位、大切な存在です❗️」
このPENTATONIC 2026の1日目に出演しているARTIST達、今では想像出来ない位に各々が立派な音楽家になった。そうして出会えたのは、ひたすらカッコ良い音楽を作り続けた姿勢と、その音楽達に惹かれ、応援してくれる人達(観客達)が居たから。
「残り数曲、まだまだ盛り上がって行けますか⁉️」
すりぃ氏によるLIVEも終盤戦へと突入。誘惑と願望との関係が綴られている7曲目「KISS&CANDY」では、両脇のモニターにも曲の雰囲気に因んだ模様が投影。
「揺れて揺れて恋をして
やめてやめて夢をみるの
揺れて揺れて恋をして
僕は僕は夢も抱いた」
LIVE中、観客達による合唱が起きた歌詞。MVの中では男女同士の恋愛模様を描いているが、この関係はARTISTと応援しているファン達との関係とも解釈出来る。その流れから、より関係を濃密なものにした「中毒性のチュウ」。BASSのSLAP PARTやGUITAR SOLO、PIANO音によるアクセントは勿論、この曲のサビ前で観客達による合唱箇所が長めに用意されていたのも、LIVEの一体感を引き立たせていた要素。ハンドマイクを持ち、舞台を歩き回りながら歌唱するすりぃ氏からのもっとCALL。相思相愛の恋人同士が惹かれ合う場面を擬似体験している様な光景である。
「次で最後の曲です。まだまだ声出せますか⁉️ 声枯らそうぜ‼️」
真ん中のモニターに「ラヴィ」のMVが投影され、冒頭箇所を歌い出した途端、観客達から歓声が起きた。すりぃ氏制作の楽曲の中でも、人気が高い楽曲の一つ。男の娘と分かっていながら心を奪われ、相手もメンヘラチックに迫ろうとするLOVE SONG。普段起きない「HEY HEY」コールを冒頭でやってしまう位に興奮したのだが、森谷氏がKEYBOARDを足で弾く等、BAND MEMBER達の演奏もかなり気合が入っていた様子に、LIVE熱が更に加速して行った。終いには、LASTのサビ前に起きる
「無能無能無能」
コールを中々強気な姿勢で煽っていたのが、勇ましくてカッコ良く見えた。
 DREAMERSの中で、FRONTMANとして自ら歌唱するLIVEの経験を積んできたからこそ出来る、舞台上を駆使した参加型のLIVE。歌詞が辛辣なものもありつつも、観客達をひたすら踊らせるすりぃ氏LIVEが、個人的に好きである。
「またお会いしましょう❗️」
この日、YOASOBIを目当てに来た観客達に対しても、良い印象を残せたのなら嬉しい。どうか、Aoooとの活動も兼任している中で、体調にだけは気をつけて欲しい。いや、活動して行く中でしんどいと思った時、これまた凄い曲が生まれそうと期待もしてしまう。憎めないARTISTである。

4.17:20~ YOASOBI

リハ1.UNDEAD
リハ2.勇者(TVアニメ 葬送のフリーレン 第1期 OP主題歌)
01.アイドル(TVアニメ 推しの子 第1期 OP主題歌)
02.祝福 (TVアニメ 機動戦士ガンダム 水星の魔女 第1期 OP主題歌)
03.UNDEAD (TVアニメ 〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン ED主題歌)
04.セブンティーン
05.PLAYERS
06.アドレナ(TVアニメ 花ざかりの君たちへ 第1期 OP主題歌)
07.怪物(TVアニメ BEASTARS 第2期 OP主題歌)
08.群青
09.夜に駆ける

 今回、PENTATONIC 2026の出演ARTISTを見て驚いた。今やDOMEやSTUDIUM CLASSのARTISTになったYOASOBIを、比較的中規模の会場で見れると言うのだから。舞台上に巨大風船のDRAGONが登場したのを考えても、実に貴重な瞬間を見ているのだと実感する。リハーサルの時、MEMBERを映さない形で音出しをしていた。ikura(VOCAL)氏が登場しても変わらず、いかに自分達の世界観を大事にしているBANDであるのが分かる。SEが流れる中、徐々にモニターやレーザー光線を多用する演出から、GAMEと3次元の間に居る様な空間が目の前に現れた。BAND MEMBERに続いて、モーツァルトを彷彿とさせる派手なフードを被ったAyase(KEYBOARD•COMPOSER)氏とフードを被らず髪型を一つ結びにしたikura氏が登場。
「PENTATONIC、叫ぶ準備出来てますか⁉️ぶち上げて行けますか、横浜⁉️」
序盤から強気の煽りを喰らった所で、「アイドル」を投下。いきなりHEY HEYコールやMIXが炸裂する。この楽曲における良さは、HIROKI OONO(from C-GATE)氏によるDRUMに森光奏太氏によるBASS、AssH氏によるGUITAR等の重厚さ。アニメやIDOL SONG、GOTHIC ROCKとしても、終いには壮大なSTRINGとしても成立する曲の構成。そして、それを歌いこなすだけのikura氏の表現力であろう。2023年のROCK IN JAPAN、2025年のEchoes Baaと見て来たが、その時と比べても、格段に進化し続けているのが分かった。
「YOASOBIです、よろしくー‼️」
鈴木栄奈氏によるKEYBOARDの旋律が、曲中で心地良く聴こえる「祝福」でも、王者としての貫禄を魅せつけた。この曲自体は、人気のアニメであるGUNDAMシリーズの世界観に沿って制作されたものだが、PENTATONICの開催に対して
「目一杯の祝福を君に」
とsyudou氏への労いの意味も込められているのを感じた。リハの時にも演奏していた3曲目「UNDEAD」では、曲中におけるRAP MUSIC部分とBASS•DRUM音から成るMETAL要素の組み合わせが絶妙に絡み合う。〈物語〉シリーズに登場する斧乃木余接氏がMV中で行うPEACE SIGNをikura氏が行うことで、LIVE中でも功徳ない状況で聴くことが出来た。POPSとROCKS、どちらの要素も上手く組み合わせる技術の凄さを思い知る場面である。
 最初のMCで、Ayase氏がsyudou氏のことを親目線で語ったのが印象的。
「自分でFESをやる様になったんだって❗️ようやりおるね❗️」
ちょいちょい山口弁が出ていた所が、いかに感動していたかが伺えた。因みに、感動的な話だけでは終わらず、初出し情報としてsyudou氏の裏話も語った。syudou氏と酒を呑んだ時、彼が1時間位でベロンベロンになってAyase氏の膝で寝転んだ時があった。その時、KISSを迫られたて、FRENCH KISSを喰らったとのこと。ちなみに、ikura氏はsyudou氏に対する印象として
「良い意味で、アツくて人に愛される男」
と語った。その理由は、syudou氏とじっくり話が出来たのが2025年のEchoes Baaの時。打ち上げで公式CHARACTER(しゃきぴよ)のことをアツく2時間語ってくれたのが印象的に残っているとのことだった。(但し、居なくなるのも早い❗️)
今回、syudou氏が主催のFESではあるが、一応対バンであることを踏まえて
「LIVEするからには、今日一番を狙って行きたいと思います❗️」
とAyase氏から勝利宣言を発して、LIVEが再開。YOASOBIお得意の小説の世界観を曲で表現するシリーズの一つで、4曲目「セブンティーン」は、宮部みゆき氏原作「色違いのトランプ」の世界観を表現。例え周囲から批判的な目に晒されても、HAPPY ENDにすべく、己を信じて挑み続ける姿勢を現している。まるで、syudou氏に対する厳し目の助言をしている様な感覚だった。5曲目「PLAYERS」は、MVがYOASOBIの文字の間に映し出されていたのが印象的。PlayStation30周年を記念して制作された楽曲なのもあり、随所にGAME要素が散りばめられている。
「もう一回 もう一回」
の言葉で、何度も挑みたくなる気分を高めさせ、自ら選んだ旅路の先で喜怒哀楽の感情に塗れる。そして、理不尽や絶望を乗り越えた先にある、物語の続きを探し求める。GAMEの過程が、人生の教訓を示しているかの様だ。観客と共に合唱する箇所が多くあるからか、歌詞の内容がより実感。恐れ多い。
 中盤のMCで、Ayase氏からPENTATONICが開催出来たことが、凄く幸せだと語った。2019年に集まったボカロP4人同士が、各々音楽を続けて、誰一人欠けることなく同じ舞台に今立っているのを見れた。これまでの経験が実った瞬間を目の当たりに出来たのだから、感慨深くなるのは言うまでもない。気になった人に対して、2026年秋からDOME TOURをやることを告知した後
「次はしんみりした曲にしようと思ったけど、今アツいこと語っちゃった。なら、新曲やるか‼️」
との発言から、真ん中モニターにTVアニメ「花ざかりの君たちへ」の世界観満載のMVが丸々投影された「アドレナ」を披露。新天地に自ら飛び込み、願いを叶える為に行動する主人公の姿。これは、どんなに大きな存在になっても、己の信念に向かって音楽と向き合い続ける今を投影している様にも思えた。間奏中では、BASS→DRUM→KEYBOARD→GUITARの順で、SPOT LIGHTに照らされながらSOLO PARTを演奏する場面も。YOASOBIが、LIVE BANDとしても成長し続けている現在進行形の姿を現した瞬間である。
「いよいよ後半戦、まだまだ声出せますか⁉️もっと行けるか⁉️」
ここで、ikura氏からの煽りが激しくなった。7曲目「怪物」では、本当の自分とは何かを心の中で自問自答し続ける姿が、曲の構成にも現れていた。Hey Hey コールを入れながら淡々と進んでいくメロでのDARKさと、相手に笑顔で居てもらう為に自分の限界を超えると決意するサビでの直向きさ。この両方が、見事に組み合わさっていたのも、良い点である。
「皆さんの声を聞きたいです❗️」
8曲目「群青」では、サビへ入る前に大合唱が起きた。
「知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある」
観客達と共に作り上げる楽曲。好きなことに真摯に向き合い、自ら選んだ選択肢の先に見えるかけがえのない自分の世界。痛さや怖さを伴いながらも、僅かな光を求めて突き進んで行く。この曲には、人生を楽しむ人達の背中を押してくれる様な優しさが感じられた。PENTATONIC 2026におけるYOASOBIのLIVE、最後に披露されたのは「夜に駆ける」。代表曲なだけあり、ペンライトが照らす光やHey Heyコールが多い。5曲目「PLAYERS」の時と同じく、YOASOBIの文字の間にMVが投影されていたのも印象に残った。
「変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる」
最後にこの曲を選んだのは、しんどさに押し潰されそうな日常から開放され得る音楽の魔術が、夢から覚めるまで消えないでくれと願いを込めている様にも思えた。実に浪漫的であり、詩人的でもあった。
 syudou氏の呼びかけにAyase氏が応える形で実現した、横浜BUNTAIでのYOASOBIのLIVE。どんなに音楽で成功したとしても、初期からの友情は変わらないまま。今回のLIVEもまた、忘れ難い瞬間になっただろうし、この先も途絶えて欲しくない。どうか、これからも互いに才能をぶつけ合いながら、高め合う存在になって欲しいと、心から願うばかりである。

5.18:30~ syudou

リハ.コールボーイ
01.神頼み (TVアニメ 出禁のモグラ OP 主題歌)
02.インザバックルーム (TVアニメ チェンソーマン 第5話 ED主題歌)
03.取扱注意
04.アタシ
05.命綱
06.暴露
07.あいきるゆぅ
08.ギャンブル (TVアニメ 月が導く異世界道中 OP主題歌)
EC1.ペンタトニック(with 須田景凪)
(GAME プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク 5th Anniversary Song)
EC2.爆笑

 YOASOBIのLIVE後、若干の退席があったものの、殆どの観客達がORGANIZERであるsyudou氏のLIVEを心待ちにしていた。休憩時間の間、モニターに「コールボーイ」のLIVE映像がDAM協賛で流れていたのだが、その曲をリハーサルでも披露した。SEの後、登場時の紹介音声に
「PENTATONIC、行くぞー❗️」
と最初の意気込みが吹きかけられた後、先ずはBAND MEMBERが登場。そのMEMBERが、kuboty(SUPPORT GUITAR)氏に長島涼平(SUPPORT BASS from フレンズ)氏、ホリエマム(SUPPORT DRUM)氏、モチヅキヤスノリ(SUPPORT GUITAR)氏と、中々の豪華さ。SEがまだまだ続く中
「横浜❗️」
「初日❗️」
「ブチかます❗️」
の言葉が流れる中、syudou氏がハンドマイクを掲げて登場して一言。
「PENTATONIC、トリ始めます❗️」
冒頭Woh Ohの箇所で、いきなり観客と共に歌う所から、「神頼み」の演奏が始まった。初っ端からHey Heyコールが響く。現代を生きている人間が腹の底で闇を抱え、幸せを求めて他力本願になったり、無駄なPRIDEを持ち続けていたり等する。自分達が如何に欲まみれな妖であるのを思い知る瞬間でもあった。2曲目「インザバックルーム」では、真ん中モニターに映ったMVも印象的。曲中の歌唱面における静かめの箇所と激しめの箇所との緩急の入れ方が絶妙であり、悪循環の坩堝に巻き込まれながらも、一刻も抜け出そうと抗い続ける主人公の描写がハッキリ現れている。Adoの代表曲である「うっせぇわ」を制作しただけのことはある。
 3曲目、最初のMCで音楽活動を開始した経緯が語られた。syudou氏は元々、(凄くBIGになって、六本木のBARでお付き合いする位)女子にモテたくて音楽を始めたとのこと。その結果、女子と付き合うのは実現出来ていないが、こうしてPENTATONICを開催出来た。であれば、音楽業界でモテ始めたと言っても過言では無いと自信ありげに語った。しかし、開催出来たからと言って、負かすつもりは一切ない。他の人達から吸収した要素を全部吸収して、前に進んで行くとのことで
「トリ要注意人物です❗️」
と強気発言も忘れなかった。
「皆さん、今日のトリですけど、まだまだ体力残ってますか⁉️」
観客達に改めて質問を投げかけた後、3曲目「取扱注意」では、自らACCOUSTIC GUITARを演奏しながら歌唱。モニターに投影されたMVみたいに、自ら社会不適合者であり、普通から外れたことをちゃんとやろうと悟すかなり唇裂な歌詞の内容。曲が進むに連れて、ニッチで闇深い世界へと誘われて行く感覚になった。4曲目「アタシ」は
「アタシは自由に生きていく」
と世間の決まりに囚われない、普通じゃない生き方を貫き通す意思を現している。5曲目「命綱」では、相手から求められる愛に束縛される心情が表現されている。MVでは、メンヘラ女子からのしつこい求愛に困惑する主人公の様子が綴られている。この関係は、一度好きになってから中毒から抜け出せないARTISTと観客達との関係にも似ている。楽曲毎に繰り広げられるsyudou氏による歌唱は、MVに投影されている主人公の心情がそのまま現れているかの様で、とても見応えがある。ボカロPとして幅広い楽曲を制作して来ただけのことはある。
 中盤のMCで、syudou氏からPENTATONIC開催に関わる話が語られた。自分が好きなHIP HOP ARTISTからの言葉で印象に残った
「続けているだけだと意味は無いけど、続けないと意味は作れない」
これが、ボカロPの活動に影響を受けたとのことだった。自身も大学生時代にVOCALOIDの世界にハマって、好きをとことん突き詰めたら、世間から評価された。音楽で飯を食って行く為に会社を辞めた時、ほぼ同じ世代であるAyase氏・すりぃ氏・ツミキ氏と4人で呑みサークル・旅行サークルを組んだ。各々で凄く惹かれる魅力があったものの、音楽業界が厳しい世界であり、続けるのが難しくて誰かは抜けると思っていた。しかし、誰も抜けること無く、仲間としてLIVEが出来ているのがとても嬉しい。偉そうな立場では言えないかもしれないと前置きを言った後、
「何か今夢中になっていること、続けていることがあったら、是非続けて欲しい❗️」
若い時に出会った4人が、全員ARTISTとして成功を収め、こうして同じ舞台に立てている。この絆は強固なものであり、決して忘れることの出来ない唯一無二なもの。これからもPENTATONICは続けて行きたいと宣言した上で
「続けて行くと言うことは、新しい出会いもあるということ。ここで本邦初公開の新曲をやりたいと思います❗️」
真ん中に曲名が表示されて、「暴露」を披露。いずれバレてしまう秘密を隠し通したい気持ちと、その情報に目を逸らすなと強気の姿勢とがぶつかり合う。PINKの照明に照らされ、GUITARを弾きながら歌唱するsyudou氏に、何処か大人としての色気を感じた。LIVEも終盤に向かい、ハンドマイクに持ち替えて
「お前らのこと、愛してるぜ❗️」
と観客達へ愛の告白を告げると、「あいきるゆぅ」を投下。歌詞の一部はかなり刺激的な内容ではあるが、あなた(相手)に出会って何気無い言葉に救われた。それこそが
「愛 生きる 理由」
なのだと。中々素直な気持ちを言い出せない、何ともメンヘラチックでツンデレな楽曲である。狂ってしまう程の激しさは、間奏中kuboty氏や長島氏までもがヘドバンしていた位であった。
「これが、一旦最後の曲になります❗️」
本編最後に披露した「ギャンブル」。本人曰く、YOASOBI「夜を駆ける」の対義語の意味が込められているとのことだが、なる程と思える位に2番以降の歌詞が鮮烈。
「真夜中以外でも快晴
俺は夜なんて駆けない 未来に賭ける
傷付いた想いさえ燃料なんだ」
周囲から批判的な酷評を受けた経験さえも、捉え方によっては糧になる。その上で
「目一杯勝負を張って
予防線なんて張らない 未来は晴れる」
と行動に移す。自分はどちらかと言えは、失敗や辛い経験を長く引き摺り、中々行動に移せないで居る人間である。だからこそ、曲中の主人公みたく果敢に挑んで行く姿勢を羨ましく思うし、気持ちを曲にして表現するsyudou氏のことも凄いと思えた。あまりものアツさに、歌唱している最中舞台上でsyudou氏がジャケットを脱いでいた。それ程、音楽に対して真剣に向き合っていたとも言えよう。
 演奏が終了して捌けた後、観客達によるENCOREが発動された。数分後、先に暗転の中楽器隊が登場して演奏が始まった。すると、syudou氏の他にもう一人、影が登場するのを発見。照明が照らされると、正体が須田景凪氏だと判明し、一緒に「ペンタトニック」を熱唱。楽曲が起用された人気GAME「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」では、大人になり切れていない高校生である主人公達が、様々な葛藤と向き合いながらも、夢に向かって突き進む姿が描かれている。憧れの初音ミク氏と主人公達と共に歌う姿が、須田景凪氏とsyudou氏が共に歌う姿と重なった。いや、目の前に広がった光景は、年齢を重ねて共に成長した二人が、再び夢の続きを歌い始める場面と言った方が良いだろうか。歌い終えた後、須田景凪氏のことをとても尊敬しているとsyudou氏は語っていた。大学生時代にsyudou氏が投稿した楽曲の再生回数が100回位の時、バルーンとして活動している須田氏の曲を沢山聴いていた。その憧れの人と一緒の舞台に立ち、思い出の曲を歌うことが出来てとても光栄であると嬉しそうに語っていたのが印象的だった。須田氏が捌けた後、改めてDay1に出演してくれたARTIST毎に良い所と近況を語った。NOMELON NOLEMONのミツキ氏は、今身体を鍛えており、元々少食だったのが今は沢山食べて筋トレもしているのを踏まえて、VOCALのみき氏も筋トレしたらどうだと提案していた。すりぃ氏はモテる男。出会った時から観察して来たが、仕草や振る舞いが凄くカッコ良い。この前BAND MEMBERとも呑む機会があったのだが、その人達もカッコ良い。彼がモテる要素を、これからも吸収して行きたいと意気込んでいた。その上で、すりぃのいとこチャンネルがYouTubeでやっているみたいだから、そこに呼んで欲しいと、早速おねだりしていた。YOASOBIに至っては、今回PENTATONICを開催するにあたって、呼ぶかどうか最初は躊躇していた。DOMEやSTUDIUMでやる様なBANDだから。飲み会でAyase氏に交渉する時、言うまでに30秒の間があって、syudou氏は最初断られるかと思っていた。(何ならYOASOBIとして出ない選択も考えていた程に)。しかし、
「YOASOBIで出るよ❗️」
と2秒で返答が返って来た。出演料がどんな額なのかが分からないが、出演を決めてくれたことを本当に感謝していた。DREAMERSの4人は、この先浮き沈みはあると思うが、これからも音楽を続けて行く。そして
「また一緒に酒を呑んだり、旅行に行ったりしましょう❗️」
と2019年頃に出会った最高な友情かんけをこれからも継続して行きたいと、新たな目標(夢)を語ったsyudou氏。
「皆さん、一番最後に大声で、ワッハッハッハと、大爆笑出来ますか⁉️」
との言葉から、PENTATONIC 2026 Day 1 最後の曲である「爆笑」へと突入。生きている中で、どんなに苦しい状況でも、嬉しい状況でも、「笑い」は自然と起きる。そうだったら、人生笑ったもの勝ちであると主張している様に、syudou氏は舞台上を隈なく動き回りながら歌唱。それに呼応するかの様に、サビの冒頭で
「ワッハッハッハ」
「ガッハッハッハ」
の大合唱が起きた。このPENTATONICと言う、夢が詰まった祭典を楽しみ尽くした集大成が、笑い声として、横浜BUNTAI中響き渡った。何とも清々しいENCOREになった。
 全ての演奏が終わり、LIVEでのお決まりの
「おつDでしたー❗️」
と叫んで、颯爽と去って行ったsyudou氏。今回、がっつりLIVEを見るのが初めてだったが、冷たい視線が張り巡らされる世の中に対して、自ら吠えまくる姿勢の楽曲が実に良かった。自分が特に応援している、キュウソネコカミやシンガーズハイにも通ずるものがあった。
「「笑わせる」「笑わせる」の溝針落として
聴かせてやる だから
この名前くらいは覚えて帰れ」
と終盤で歌った後、自己紹介として
「syudouだー‼️」
と高らかに叫んだ姿。彼の成長もまた応援したくなるし、この先どんな視点で世間に噛み付いて行くのかを、期待せずにはいられない。

あとがき


LIVE後、横浜BUNTAIを出た時に撮影した外観


 PENTATONIC 2026のDay1、初開催FESの初日が終わった。横浜BUNTAIを出た時、まだ季節は冬でありながら、身体と心が春の様に暖かい感覚だった。横浜BUNTAIが横浜スタジアムの近くにあるのだが、折角な下町の雰囲氣が漂う場所で呑みたいと、伊勢佐木町側の通りへと繰り出した。その中で、中華料理を出す大衆食堂を見つけて入店。レモンサワーと共に、ニンニクが沢山入った炒め物に、横浜名物として名高いタンメンと半炒飯のセットを頼み、晩酌した。

1/24のLIVE後に頼んだレモンサワーと
つまみ(ニンニク沢山の炒め物)
1/24のLIVE後に頼んだタンメンと半炒飯のセット

LIVEで沢山声を出した後に頂いた酒と飯はとても美味い。入った食堂では、PENTATONIC帰りと思しき客も沢山居て、LIVEの感想を想い思いに語っていたのが印象的だった。DREAMERSの4人も、出会った時は一緒に酒を呑みながら、まだ無限の可能性を秘めた夢を語り合っていただろうなと、思いを馳せながら、食堂での一時を過ごした。いつも、一人でLIVEに行くのが当たり前になっている自分だが、この時ばかりは心の奥底で思った。
「夢を語り合える、仲間って良いなぁ」
と。そして、偶然その4人が全員音楽で夢を叶えたと言うのも、
「アツいなぁ」
と思え、少し嫉妬してしまった、1月下旬の夜だった。

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