日本海と白神山地を観光列車で行く 五能線の旅【鈍行みちのく旅4日目-2】
4日目は弘前にて。
午前中は現存十二天守の1つ「弘前城」を満喫してきました。
昼からは、弘前駅から楽しみにしていた列車に乗ります。
14時半頃 弘前発(青森) リゾートしらかみ

秋田~弘前・青森を、日本海沿いの五能線経由で結ぶ「リゾートしらかみ」
リゾートしらかみと言っても三編成あって、さわやかな青が特徴的な「青池編成」がやってきました。

普通列車にしか乗れない「北海道&東日本パス」ですが、快速列車として走る観光列車は狙い目になります。
座席指定だけで乗れる観光列車であれば、座席指定券520円を追加で手配するだけで、快適な鉄道の旅を満喫できます。
(注:グリーン車しかない観光列車は、この手は使えません。)
まして、五能線は景色がいいオススメ路線ですが、定期運行する列車が1日5往復もない、旅行する上で難易度の高い路線でもあります。
となると、この「リゾートしらかみ」は、非常にお得ですし、是非乗って欲しい列車になります。
五能線の内陸区間を行く 弘前~五所川原~鰺ヶ沢

弘前駅を出発すると、進行方向左手(西側)には岩木山が見えます。
このような田園風景の中を、五能線へと進んでいきます。

五能線の主要駅の1つ・五所川原駅
ここからは私鉄の津軽鉄道が運行しています。
太宰治が過ごしていた金木へは、五所川原駅で津軽鉄道に乗り換えて行くことになります。
今回はこのまま進みます。

車内で販売していた青森のリンゴを使った「シードル」。
車内では津軽三味線の演奏も始まり、シードルを片手にのんびりと過ごしていました。


弘前から1時間ほどして、海が見えてきます。
鰺ヶ沢駅から先が、海沿いの区間になります。
ここからが、日本海の絶景が続くポイントになります。
16時頃 五能線のハイライト 千畳敷

五能線の絶景ポイントの1つが「千畳敷」
江戸時代になって隆起した岩場で、津軽藩主もここで宴会を催したこともあったとか。

リゾートしらかみで昼間の時間帯に千畳敷に来る列車に乗れば、天気がいい日であれば、15分ほど千畳敷駅に停まります。
ここで列車の旅はしばしの休憩となり、乗車していた多くの方が、ここで一旦電車を降ります。
あたりには、日本海の押し寄せる波とウミネコの声が響き、心地よい風が吹いています。
しばし、目の前の岩場を眺め、自然の心地よさに浸っていました。
五能線の海沿いとブナの森を行く 深浦~岩舘


千畳敷を出ると、列車はひたすら日本海沿いを南へと進みます。
車窓からはその雄大な海と、所々にせり出した岩場との風景を味わえます。

弘前から2時間ほどして、五能線の主要駅・深浦駅に到着です。
ここ深浦は、かつて北前船の寄港地として繁栄した港町。
この駅では、秋田方面からやってきたオレンジと黄色のリゾートしらかみ(くまげら編成)と行き違いをします。
前日の弘前駅も含めると、運よく三編成とも見られたことになります。




深浦から南は、白神山地へと向かいます。
先ほどまでの日本海の風景に加えて、海にせり出した山々、ぶなの森と…その雄大な自然が色々な表情を見せてくれます。
この辺りを通るのは17時頃、次第に日も傾き始め、日の射し加減でまた景色に更なる表情を加えます。
ここまで自然豊かな土地を行く列車は、今まで多くの地を列車で巡りましたが、他にはなかなかありません。

秋田県に入って岩舘を過ぎたあたりから、畑や人家も所々で見かけるようになります。
鰺ヶ沢から岩舘あたりまでの2時間ほどの風景は、濃密な癒しでした。
18時 東能代(秋田)到着


五能線の終着駅・東能代に到着です。
能代と言えば、高校バスケで有名な「能代工業」(現・能代科学技術高校)のある町。駅にもこのようなバスケのゴールの看板があります。
私は東能代で下車。秋田に向かうリゾートしらかみとは、ここでお別れです。30分後の弘前行きの列車で、弘前のホテルまで戻ります。
今まで、多くの路線に乗ってきましたが、やはり、この五能線が、そして、リゾートしらかみが、一番良かったと今でも思っています。
これこそ「フリーきっぷ」でいく鈍行の旅でしか味わえないものだと思います。
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