【鎌倉 海鮮】江ノ電で巡る、地魚・しらすが絶品のランチ4軒
こんにちは、鮮度が命の、たぶんひもです。
スペイン料理から甘味処まで、あらゆる美食のジャンルが揃う鎌倉。 「そうだ、海が近いんだから地魚や旬のものを食べるべきなんじゃないか」って、ふと思い立ちまして……。
雰囲気も味も良い、観光客から地元民まで誰もが通いたくなる本物の味を求めて。
今回は、そんな灯台下暗しを体現する、厳選したレアグルーヴ4軒を巡る旅になります。
はま善 (由比ヶ浜) はま善御前

江ノ電の由比ヶ浜駅から由比ヶ浜通りに出ると、ちょうどその角に佇むお店、 「地魚料理」と書かれた看板が一際目を引きます。
週末の12時45分頃、店内は程よく賑わっていましたが、運よくすぐに座ることができました。 座席はカウンターのみ、そこには昭和のまま時間が止まったかのような、ほっこりと落ち着く空間が広がっています。
こちらのランチメニューは潔い一択
「はま膳御膳」2,500円。
メインの地魚のお刺身は8種類ほどで、この日は、
いわし、あじ、かんぱち、とび魚、かつを、いさき、平目、ほうぼう、というまさに豪華で「We Are The Jizakana」なラインナップ。
いわしやあじの鮮度は言うまでもありませんが、特に珍しい「とびうお」のお刺身が絶品でした。
さらに、この日は運よく生しらすも付いていました。スタッフの方のお勧めで、初めて塩でいただきましたが、素材そのものの甘みが引き立ち、これぞ旬の美味しさ。 明日から海原雄山になったつもりで使い回したい、通の食べ方ですね。
続いて運ばれてきた、鰯の天ぷら、身はホクホク、骨まで丸ごと食べられて健康的です。
あら汁、香の物、サラダと、まさにプログレッシブロックさながらの盛りだくさんな内容。 お値段はそれなりにしますが、この圧倒的な満足感はなかなか他では味わえません。観光客だけでなく、地元の常連さんもふらりと来られているようでした。
ご主人は鎌倉の歴史や観光スポットにとてもお詳しそうなので、カウンター越しに色々有力な情報を聞いてみるのもアリかもしれません。
実は、ここから徒歩10分弱、漁師さんが営む「鎌倉しらす 三郎丸」という、しらすの直売所があります。

5月中旬、週末の14時頃、 「今年はまだ生しらすが手に入る」という噂を耳にし、もしかしたら……という淡い期待を胸に向かいました。
暖簾をくぐると、なんとまだありました
「生しらす」400円。
お店の方から「持ち歩きは1時間で!」とやや強めに念を押されたので、長谷駅までの数分を急ぎ、江ノ電を使ってダッシュで帰宅。 ザザッと入れていただいた保冷用の氷は、計算されたかのように、ちょうど1時間ほどで溶ける絶妙な塩梅でした。
このお値段に対して、量もたくさん入っています、 やや大ぶりで丸みのある味わい、こちらも食通ぶって塩でいただくと、最高に美味しかったです。
お料理 とみやま (鎌倉) ねぎとろしらす丼

週末のランチ時、11時のオープン直後に伺いました。 鎌倉駅から歩いて5分ほど、若宮大路から少し路地に入ったところにある、雑居ビルの2階へ階段を上がった所にお店はあります。
中は靴を脱いで上がるスタイルですので、その点は少しご注意を。
まだ早い時間ということもあり、すぐに座ることができましたが、すでに予約席が3組ほど。タイミングによっては少し待つことになるかもしれません。 店内はこぢんまりとしていながらも、どこか凛とした高級感が漂い、ちょっと身が引き締まります。夜はそれなりに格調高い和食店のようです。
4種類ある魅力的なランチメニューから、今回は季節の味を求めてこちらをチョイス。
「ねぎとろしらす丼」1,680円。
主役のしらすはしっかりと味がのっていて、時期のせいか口当たりがとてもフワッとしています。さらに、縮れた特徴的な海苔の風味が強く印象に残りました。
小鉢のおからの和え物や、胡麻豆腐、おしんこも付いていて、どれも一級品、最後には、嬉しい小さなデザートのプリンまで付いてきます。
一つひとつの器にきちんとした仕事がなされた、手抜かりの無い、まるで息の合ったピアノトリオのようなランチ。
観光客の多いこのエリアにおいて、知る人ぞ知る隠れ家的な佇まい、実はここ、食べログの百名店にも選出されている実力派です。 そう、敢えてメジャーな立地からも名店を見つけ出すのが、海原雄山への道には必要不可欠なのです。
お魚亭 (七里ヶ浜) 地魚中心のおまかせ鮨

平日のランチ、どうしても美味しいお魚が食べたいと思い、こちらへ伺いました。
頑張ってふくらはぎをパンパンにさせながら住宅街の坂を上がり切った先。あの「珊瑚礁 本店」のある通りの少し奥手、どこか謎のハワイアン感が漂うエリアの一角で、ひたすら渋い佇まいを見せるお店。この外観だけで期待値が跳ね上がります。
12時ちょうど頃の到着でしたが、店内はかなり賑わっており、なんとか滑り込みで座ることができました。 ややレトロな雰囲気の店内は、地元の常連さんやご年配の方々でいっぱい。 すぐ近くにある珊瑚礁のお客さんたちは、チャ……じゃなかった、キラキラしたブルーノ・マーズみたいな感じですが、こちらはバッハの無伴奏チェロ組曲かの如く、非常に落ち着いています。
豊富なメニューの中から、今回はこちらを注文、
「地魚中心のおまかせ鮨」2,750円。
まずはセットの「しらすとわかめの酢の物」から、さっぱりとした味わいで、パンパンのふくらはぎに優しく染み渡ります。
メインの地魚のお寿司は、ややシャリが小ぶりなスタイル、
おかげで重たさを感じず、パクパクと食べ進められてしまいます。 鯵に鰯、そして生しらす、次々と繰り出された地魚オールスターズな握りは、あのケンドリック・ラマーも腰を抜かすような見事なパンチラインの連続です。
お味噌汁も出汁の旨味がしっかりと効いていて、ホッと落ち着く美味しさ。
ボリューム的には腹八分目といったところですが、七里ヶ浜の坂を登った甲斐がある、満足度の高いランチになりました。
池田丸 (腰越) 刺身定食

江ノ電の腰越駅から歩いて5分ほど、海沿いの漁港の目の前にある、現役の漁師さんが営むお店です。その日に獲れた、新鮮な地魚を料理にして出してくれるそうです。
ちなみに、駅からお店への最短ルートは、自転車がすれ違うのが精一杯なほどの細い小径を通るため、ローカルな臨場感いっぱいで歩くだけでワクワクします。 お店の前に到着すると、そこは味のある、潮風と一体になったような、海際の建物の雰囲気が漂っています。
平日の12時40分頃に到着、 店内は満席で、私は2組目、10分ほど1階で待ってから、2階の席へと案内していただきました。 上がったところで靴を脱ぎ、畳の間へと上がるスタイルですので、その点は少し注意が必要かもしれません。
2階の客席は、窓から港の景色や、遠くに江ノ島を望むことができる、どこか懐かしい和の空間が広がっています。 お手頃で魅力的なランチメニューの中から、今回は王道をチョイス。
「刺身定食」2,090円、
この日のメンバーは、本カツオ、マダイ、メジマグロ、スズキ、そしてイナダ。
まさに「ザ・地魚テンプテーションズ」と言っても過言ではない、あのコーラスワークを彷彿とさせるシルキーな美しさです。
意外と言っては失礼ですが、時に甘く見られがちな「イナダ」の脂ののりが抜群で、とても美味しかったです。
お味噌汁も出汁の旨味がこれでもかと効いています、具材はお豆腐かと思いきや、しっかりとお魚の身がマルっと入っていて、その深い美味しさに思わず納得。
小鉢のしらすは、一瞬「こんなに量が多いのか」と小躍りしかけましたが、めくってみると下には大根おろしがしっかりと鎮座ドープネスしていました。
それなりのお値段はしますが、獲れたての地のものをこれ以上ない鮮度でいただける、これ以上もこれ以下もない、まさに隙のない「クラシック・ファイブ」な定食、文句なしに満足度の高い最高のランチになりました。
今回は江ノ電沿線の、地魚やしらす料理の名店を巡ってきました。
もうこれで、海原雄山と肩を並べたようなもの、皆さんも有無を言わさず、生しらすは塩で頂いているのではないでしょうか?
やはり地のモノを頂くというのは、新鮮で美味しいだけでなく、地元の産業や経済のためにも良いことですね。 また鎌倉や江ノ電沿線は、色々と深掘りしていく予定ですのでお楽しみに。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
