印刷博物館で、印刷文化と技術を知る
東京・水道橋にある 印刷博物館 に行ってきました。
自身のデザインを印刷することが増え、印刷を理解したうえでデザインを作る必要があると感じるようになり、印刷技術を学ぶことを目的に訪れました。
印刷博物館は凸版印刷(TOPPAN)が運営している博物館で、印刷技術や文字、出版文化を専門的に扱っています。入場料は一般500円、学生300円です。

デザインや紙ものに関心がある人であれば、知識として学ぶだけでなく、制作の視点で楽しめる場所だと感じました。
展示の数も多く、内容は多岐にわたっており、さまざまな切り口から印刷について学ぶことができます。

印刷の歴史
展示の前半では、印刷の歴史が日本史と世界史の両面からまとめられており、古代から現代まで印刷技術がどのように発展してきたのかが詳しく紹介されています。

印象に残った一つは、ヨーロッパで発展した活版印刷です。
活版印刷は、15世紀に ヨハネス・グーテンベルク によって金属活字が実用化されて以降、長い間印刷の主流でした。そのため、印刷を産業として効率よく回すための仕組みが作られ、社会の中に深く組み込まれていったことが分かります。

一方、日本では活版印刷が主流になる以前から、木版印刷が高度に発達し、独自の進化を遂げてきました。特に江戸時代の浮世絵に代表される木版印刷は、絵師、彫師、摺師、版元 という分業体制によって支えられ、高い表現力と量産性を同時に成立させていました。

印刷の歴史を通して、印刷技術がどのように社会に組み込まれ、また社会にどのような影響を与えてきたのかを知ることができます。
印刷を通して、当時の社会や産業の構造まで想像できる点がとても興味深く感じられました。
印刷技術の体系
印刷の歴史の後は印刷の技術が体系的に整理されて展示されいます。
印刷技術については、方式の種類はある程度限られていて、そこから現在の印刷へ順当に進化してきた、というイメージを持っていました。
実際には、長い歴史の中でさまざまな方式が生まれ、それぞれ技術が進化してきています。
凸版印刷
・木版印刷
・活版印刷
凹版印刷
・彫刻凹版
・グラビア印刷
平版印刷
・石版印刷
・オフセット印刷
孔版印刷
・シルクスクリーン
印刷は長い歴史の中で様々な方式が生まれ、それぞれの方式が少しずつ進化し、今でも用途や目的に応じて使い分けられてることが分かりました。
自分のデザインと重ねて
今回の展示を通して、活版印刷やシルクスクリーンなど、これまで試してこなかった印刷技術にも取り組んでみたいと思うようになりました。
ただ、そのためには、印刷方法に合ったデザインやプロダクトを考える必要があります。
印刷博物館は、そうした次の制作を考えるためのヒントをくれる場所でした。
ちなみにショップでは、
印刷博物館が出版している印刷の世界史年表リーフレットを購入しました。博物館で学んだ内容を振り返ることができ、個人的におすすめです。

それではまた。
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