誰もが眠りにつく深い夜に光りを放つ場所がある
君が眠りの中で夢を見ているその間にもそこは光り続けている
賑やか過ぎる街のイルミネーションのような派手さや
煌びやかな噓くささはない
聳えたつ煙突が夜空に向かって火を噴く
きっと漆黒の夜空を焼き焦がすつもりなのだろう
月も星も無い夜空を焼き焦がし尽くした時には
夜空はガラス細工のように砕け静かに崩れて落ち始めるかもしれない
誰かが眠りの中で見る悪夢のような漆黒の闇に差し込む光
それは希望や救いの光 それとも悪い夢がまだ続いていく
ただそれだけのことかもしれない
だとしても 眠れぬ夜に答えのないことを思うことのほうが
眠りの中の悪夢よりも質が悪い
眠りの中の夢ならばいつか目覚めるというのに

誰もが寝静まった深い深い夜にその光は放ち続けられる
まるで星が瞬くような光が揺らぎながらいつまでも光っている
それを綺麗とか美しいとか思えてしまうのなら
それは良い夢なのか それとも悪い夢なのか
そんなこちらの思いを知らず
いや 何も気などせずに煙突はただ火を吐き出し続ける
その姿はまるでこの場所のランドマークのようでもある
ほら そんな夜にももうすぐ夜が明けが来る
遠くで鳥達の鳴き声が聞こえ始めた
迎える朝を 新しく始まる日を待ちわびていたのだろう
喜んでいるのだろ 安堵しているのかもしれない
君はどうだろう
誰にもまた「今日」という一日がはじまる
それが悪夢ではないことを 昇る朝陽に僕は願うように祈る
いつしか焼き焦げた夜空が崩れて落ちてくる その時まで
その時まで
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