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【衝撃の真実】なぜ現代の紛争は繰り返されるのか?ジェフリー・サックスが暴く「帝国の遺産」と、同盟国を食い潰す「致命的な友情」

ウクライナ、中東、パキスタン――世界地図のあちこちで血が流れ続けている光景を目にするたび、私たちはどこかで見たような「既視感」に襲われます。なぜこれほどまでに、凄惨な歴史が繰り返されてしまうのでしょうか。主流メディアが毎日のように流す「正義対悪」の単純な物語の裏側で、実際に世界を動かしているのは、もっと古く、もっと泥臭い「帝国の論理」なのかもしれません。

世界的な経済学者であり、冷戦終結後の旧ソ連圏や発展途上国の経済改革にも深く関わってきたジェフリー・サックス教授は、こうした現代の外交の致命的な欠陥を、はっきりと指摘しています。「我々は21世紀の皮を被った、19世紀の亡霊を見せられているに過ぎない」と。教授の言葉は、単なる批判ではありません。過去半世紀以上にわたって権力の中枢を近くで観察してきた人間の、苦い実感に基づく警告です。

本記事では、サックス教授の指摘を手がかりに、なぜ紛争が終わらないのかを、批判的に、そして少し陰謀論的な視点も交えながら掘り下げていきます。読み終わったあと、「自分たちは本当に何を信じているのか」と、静かに自問するきっかけになれば幸いです。

1. 現代アメリカは「イギリス帝国のなりたがり」に過ぎない

サックス教授が繰り返し強調するのは、現代のアメリカ外交に「独創性」などほとんどない、という点です。アメリカは自ら望んで「イギリス帝国のなりたがり(wannabe British Empire)」となり、その手法のすべてをかつての宗主国から継承した、と彼は言います。

象徴的なのが、1853年のクリミア戦争です。当時のイギリスのパーマストン卿(Lord Palmerston)が取った戦略は、ロシアを黒海で包囲し、東地中海へのアクセスを断固として拒否することでした。ロシアを「地域大国」に格下げし、帝国としての国際的地位を削ぐ。これが19世紀イギリスの基本方針だったのです。

サックス教授は、現在ウクライナで起きている事態を、まさにこの「19世紀のプロジェクト」の21世紀版継続だと断定します。ウクライナとジョージアをNATOに取り込み、ルーマニア、ブルガリア、トルコと合わせてロシアの黒海艦隊を封じ込める――これがアメリカの長期構想だった、というわけです。1990年代から一貫して進められてきたこの計画は、政権が変わってもほとんど揺るがなかった、と教授は指摘します。

そして、この時代錯誤なプロジェクトを実際に動かす実動部隊こそが、CIAです。サックス教授は、政権転覆(レジーム・チェンジ)こそが「CIAの生業」であり、彼らにとっては過去100回近く繰り返されてきた「ルーチンワーク」に過ぎないと述べています。気に入らない相手とは交渉せず、秘密裏に、あるいは公然と引きずり下ろす。この冷徹なまでの行動原理が、現代の混迷を支える骨格となっているのです。

興味深いのは、サックス教授が「世界中の問題のほとんどは、結局イギリスに行き着く」とまで言っている点です。インドとパキスタンの対立、中国問題の起源、イスラエル・パレスチナ問題、中東の混乱、キプロス問題――どれもイギリスが19世紀から20世紀初頭にかけて残した「線引き」や「約束の裏切り」が根底にある、という見方です。帝国は「問題を作り出し、その問題を管理することで影響力を保つ」という手法を得意としてきました。アメリカはその手法を、ほぼそのまま受け継いでいる、というのがサックス教授の診断です。

日本に目を向けると、明治維新以降、イギリスやアメリカの工作活動によって何度も戦争に巻き込まれてきた歴史が浮かび上がります。日英同盟から太平洋戦争に至るまでの過程で、私たちは「帝国の論理」に翻弄されてきたのではないでしょうか。今もその構造が続いているとすれば、私たちは本当に「独立した判断」ができているのか、改めて考えざるを得ません。

2. 常に「1938年のミュンヘン」を繰り返すメディアの罠

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