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日東フェス2026、完全レポ。

皆さんこんにちは、鳥山貴弘です。

このレポート、イベントから2週間も経ってしまいました。

「なんで今頃?」と思われた方、ごもっともです。言い訳を申し上げますと、少々燃え尽きておりました。

イベントが終わった翌朝からも、咳と風邪がずっと続いて、目の前の仕事をやりこなすのに精一杯でした。その後も、ゴールデンウィークのはずが、4月から通い始めた通信課程のスクーリングが終日ではじまり・・・。ゴールデンウィークも、全然連休じゃありませんでした。気がついたら5月第2週となっておりました。本当に、すみません。

でも、あの2日間のことを、ちゃんと言葉にして、残しておきたいという気持ちはずっとありました。来てくださった方、一緒につくってくれた登壇者・出展者・社員などチーム日東の皆さんに向けて、お礼をこめて。

ということで、こじらせた結果、かな〜り長くなってしまいました。ぼーっとできる日に、コーヒーでも飲みながらお付き合いください。


超絶長いので、目次からどうぞ。写真などは、順次挿入していきます!
(タオルカフェ Butterfly effectのイベントレポにたくさん写真が掲載されていますので、ぜひ、そちらもご覧ください)




第一部 初日を迎えるまで


1月19日の宣言

「私たちはこれから『タオルの学校』を創ります。今日から100日後の4月29日、タオルの日を開校日にします」

25人あまりの当社スタッフ(チーム日東メンバー)の前で、そう宣言しました。スタッフの顔は、半分が「え、本気ですか?」、もう半分が「まあ、社長がそう言うなら」という感じでした。正直、戸惑っていた感じが多かったようには思いますが(笑)

ちなみに、4月29日は「タオルの日」です。4(よく)2(ふ)9(く)、よくふく、という語呂合わせで、9年ほど前から、この日を「タオルの日」と呼んでいます。「タオルの学校だけにタオルの日に開校しよう」というくらいの、すこし気軽な感覚でした。100日という期間も「本気度が伝わるちょうどよい長さ」として決めましたが、なかなかタイトなスケジュールでした。

チーム日東に、スペシャルサポーターが集結!

何もないところから学校をつくろうとしていた私のもとに、頼もしい仲間たちが集まってくれました。すべての社員に加えて、外部から4人のスペシャルな方々も「チーム日東」に参画してくださいました。この4人がいなかったら、日東フェスの実現も成功もなかったと思います。本当にありがとうございます!

*吉満明子さん(センジュ出版・編集者)
 ステイトメント作成、ロゴコンセプト、授業も登壇!

*千葉麻有さん(華飛・プロジェクトマネージャー)
 進捗管理全部、ウェブまわり全部、撮影まわり全部!

*小林良さん(RYOPLUS・建築家)
 空間プロデュース、ときどき大工、授業も登壇!

*古田裕さん(フルデザイン・デザイナー)
 ロゴデザイン、キービジュアル、パンフ作成!


2085種類と、ナイアガラのタオル

最初の1ヶ月、「2026種類のタオルハンカチを集める」というプロジェクトを並行して走らせていました。40社以上の取引先さまが協力してくださって、10日間で2085種類が集まりました。今思い返しても、ちょっとどうかしていましたね。

イベント後半の2月10日ごろになると、届いたタオルの山を見て「これ、どうするんだよ」とパニックになりかけたり、陳列する場所がなくなってナイアガラの滝のような「タオルの壁」をつくったりしました。でも、この騒ぎのおかげで日東タオルの「つながり」の広さを改めて確認できたし、会社の底力みたいなものを、代表の私が一番近くで見ることができました。


タオルの学校のステイトメント(宣言文)ができるまで

100日間で一番時間を使ったのは、いわゆる「言語化」でした。編集のスペシャリストの吉満さんとの対話を何度も重ねる中で、私が「タオルの学校」で実現したいことをステイトメント(宣言文)にまとめることが必要でした。最終的に、見つけたテーマは、なんと「ケア(いたわり)」でした。

というのも、最近、余命を宣告された方々と接する機会が増えていました。そのたびに「今、こうして元気でいられることのありがたさ」を何度も何度も感じていました。また、不安定な世界のニュースを見るたびに、自分たちが今日からできることって何だろう、と考える機会が増えていました。

そこで、行き着いた自分ができることというのは、「まず自分自身と仲良くすること」でした。とっても簡単なことだけど、意外とできていない気がすること。自分をいたわれる人は、きっと隣の人のこともいたわれる。その積み重ねが、いつかどこかにつながっていくんじゃないかと思っています。

こんなことを考えては対話することを繰り返し。1月19日から70日かかって、いよいよ、ステイトメントが完成したのは、3月30日の夕方17時すぎ。

吉満さんとふたりで、北千住の「空中階」という秘密基地にこもって、何度も音読しながら、言葉を肚(お腹)できく作業を繰り返しました。ようやく最後のフレーズにたどり着いたとき、「これだ」と思いました。

「私からのお手紙は、もう届きましたか?」

このステイトメント自体を、読んでくれた方への「手紙」のつもりで書きました。タオルの学校は、手紙のようにあたたかな対話がつながっていく場所でありたい。そういう想いが、この一文に込められています。





デザイナー古田さんへの、無理難題

ロゴマークは、正直に言って、かなり迷走しました。デザイナーの古田さんに「私の頭の中にある、ぼんやりとした何か」だけでデザインを起こしてもらうという無茶なお願いをしてしまいました。2ヶ月ほど、定まるような定まらないような日々が続きました。

古田さんの顔を見るたびに「いい加減に決めてくださいよ」という無言の圧力を感じながら、心の中で「いや、まだ降ってこないんだよ」と言い訳しながらビールを煽っていた日々でした。

しかし、3月30日に、ステイトメントが決まった瞬間から、デザインも動き始めました。言葉化という軸ができるとするするとまとまっていくよ、と聞かされていたものの、ここまでか、と驚きました。それからは、ロゴ案が出される度に「どれもいいね、でもやっぱりこれかな」という前向きな視点で検討していくことができました。

古田さんに直接お願いした、4月14日の全社ロゴ発表の場面では、スタッフがマークを見た瞬間に笑顔になりました。それが一番の答えでした。

そこから、当日用のパンフレットの作成です。4月20日完成、開催8日前です。「これ全部入りますか?」「やるしかないです!」という深夜のやり取りの末に、古田さんが形にしてくれました。ノベルティは、タオルの学校オリジナルの黄色いタオルと、ロゴマーク入りのオリジナルクッキーです。我ながら、かわいくできたと思っています。

こうして、ステイトメント・ロゴ・パンフレットが揃いました。準備が整ったわけではないけれど、旗だけは立ちました。


準備を支えてくれたチーム日東のスタッフ(社員)たち

企画してから100日の間で、チラシをつくり、内装を工夫して、手紙のワークショップで使うタオルを一枚一枚選んで、タオルを選んだ理由を丁寧に言葉にして、Peatixの予約サイトを整えて、LINEで告知して、チラシを持って街を歩いて・・・。旗を立てたのは私でしたが、その旗を実際に形にしてくれたのは、社員一人ひとりでした。

はじめてのことばかりで、正解もわからない中で、それぞれが自分の頭で考えて動いてくれました。「こうしたらどうか」「これはこちらで対応します」という声が、準備期間中ずっと聞こえてきました。指示を待つのではなく、自分で考えて動く姿を近くで見ていて、「この会社は大丈夫だ」と、何度も思いました。

タオルの学校は、私一人の学校ではありません。社員みんながつくる学校です。そのことを、準備の100日間で改めて感じました。本当にありがたいなと思います。


第二部 1日目について(4月28日、火曜日)

開幕前の朝

4月28日の朝、黄色いビルに着いたのは8時過ぎでした。睡眠時間は3時間ほど。前日から咳が止まらなくて、熱以外の風邪症状がぜんぶ押し寄せてくるような状態でした。天気もイマイチ、気持ちもイマイチ。

朝になって、「頭が回らない。これはスライドがないと時間がもたないぞ」と思いました。昨晩まで「スライドなしでいこう、それが俺のスタイルだ」くらいにドンと構えていたのに、その自信がどこかへ消えてまして・・・。体調不良の恐怖から、午前中にばたばたと資料作成をはじめました。とはいえ、「絶対にいい日にしたい」という気持ちは本物でしたが、それが少し力みになっていた気もしますね。


【1時間目】「タオルの学校はなぜ立ち上がったのか?」12:30〜13:30

吉満明子さん(センジュ出版)× 鳥山貴弘

睡眠3時間・咳止まらず・スライド作りたて、という状態で臨んだ最初の授業でした。吉満さんから、こんな問いが飛んできました。

「何が、このような不思議と言われそうなコンセプト(タオルは手紙、ケア)を掲げるタオルの学校を、鳥山さんにさせるんですか?」

吉満さんはいつも心の準備をさせてもらえないのですが、その中でも鋭敏な問い。でも、口をついて出てきた言葉がありました。

「さびしさ」だと思います。

私の何かをする根源にあるのは、たぶん「さびしさ」なんだ、と。おいたちから考え続けてきた、そのさびしさと向き合って、それを癒すことを、仕事でも仲間とでも、やっていきたい。そう話していました。準備していなかったのに、すんなり話せた。だから逆に、「ああ、これが本当のことだ」と、自分で話しながら気がついた感じでした。

ちなみに、Peatixでは15人以上の方が予約してくださっていたのに、平日の昼間ということもあってか、当日の参加者数は思っていたよりもはるかに少なかったです。その空気感が、少しだけ胸に刺さりました。それでも、旧友と呼べるようなお仲間の方々が参加してくださって、話すたびに大きく頷いてくれたのが、心の支えでした。

授業が終わってから声をかけてくださった方がおり、後日、メールまでいただいて。そこには、ご自身の「さびしさ」が言葉になって届いていました。それを読んで、「ああ、これだ」と思いました。こういう場所をつくりたかった、というのはきっとこういうことなんだと思います。その方のほんの少しの支えに、この学校が、日東タオルがなれたらいいなと思います。


【2時間目】「タオルのすゝめ〜テレビの裏話も聞けるかも〜」14:00〜15:00

坂本将之さん(ホットマン)× 藤高小夜子さん(藤高)× 鳥山貴弘

1時間目と2時間目の間に、ワークショップの様子を見に行きました。こちらも、まだまだ人が少ない。「平日の集客はやはり難しいな」と、素直にそう思いました。準備に100日かけても、平日の昼間に日本橋の問屋街まで足を運んでもらうのは、やはり簡単ではありませんでした。1日目に出店、登壇いただいた方に申し訳ない気持ちになりました。

2時間目は、正直に言うと、すでにエネルギーが切れかけていました。体調もかなり悪い。でも坂本社長と藤高さん、2人に助けてもらいながら、なんとか進めることができました。今年1月にテレビ局からいただいた10個ほどの質問への回答を、3人で一緒に答えてみる形で進めたのですが、坂本社長も藤高さんも、やさしくわかりやすい言葉でタオルのことを話してくださって、「ここだけの話」も惜しみなく話してくださいました。

参加者の方々が前のめりで聞いてくれているのがわかりました。授業が終わってから「タオルが好きになりました」「お二人の会社のタオル、買いたいです」という声が聞こえてきて、少しだけ体に力が戻ってきた気がしました。


なお、2時間目の授業には朗読劇「私の下町-母の写真-」の出演者・矢代朝子さんにも来場いただき、会場でアナウンスしていただきました。いよいよ5月24日から予約開始です。お忙しい中、ありがとうございました。


【音楽】若きヴァイオリニスト演奏会 16:00〜16:15

雨宮里桜さん(ヴァイオリニスト)

この15分間が、1日目クライマックスでした。曲目は「カントリーロード」、チェコのコンクールで演奏する愛にまつわる楽曲、そして、アンコールは「情熱大陸」。

人が少ないことを気にしていた1日目でしたが、この演奏会には50人以上が集まりました。小学5年生の里桜さんは、いつもと違う会場でも、まったく緊張することなく、堂々と演奏されていました。気がつくと、会場のあちこちで涙を流している人がいました。

私は小学5年生の息子と聴いていて、同い年の子が全身で音楽を表現している姿を見ながら、「お前も頑張れよ」と心の中でつぶやいていました。言葉にはしなかったけれど(笑)


【ワークショップ】「タオルは、手紙だ」1年後の自分へ

手紙ワークショップのアイデアを出してくれたのは、クリエイティブディレクターのイリエナナコさんです。黄色が大好きで「黄色いビルに泊まりたい」とまで言ってくれた方で、これからもコラボが続きそうです。

老舗紙屋・中庄さんが選定した紙で封筒を手作りして、社員一人ひとりのコメントが添えられたおすすめタオルの中から「今の気持ちに合う1枚」を選んで、便箋に言葉をしたためる。

みなさん楽しそうにやってくれていました。手紙を書くことに集中している表情がよくて、スマホも仕事も関係ない、ただ自分の言葉を探している顔でした。

最後に手作りのポストに投函する姿を見ながら、1年後このタオルと手紙が届いたとき、その人はどんな場所に立っているんだろう、とぼんやり考えていました。

2日間で、60通もあずけていただけたことに感謝しています。来年、ちゃんと届けます。2日間このワークショップを支えてくださった中庄さん、ご多忙の中、本当にありがとうございました。


【ワークショップ】絵付け&組版テキン印刷

絵付け&組版テキン印刷ワークショップも、毎回45分があっという間でした。テキン印刷とは、凸版印刷のような仕組みの印刷機で、活字を並べてローラーで紙に押し付けると文字や柄が転写される、レトロな味わいのある印刷方法です。

子どもたちが楽しそうに色を乗せていく姿がある一方で、大人の参加者の中にはテクニックがすごい方もいて、「もう終わり?」という声が出るくらい夢中になってくれました。

このワークショップ、外でも十分通用するコンテンツだということも気がつきました。出張ワークショップとして展開できそうな予感があります。


【前夜祭・1日目の終わりに】16:15〜17:30

「前夜祭」と名付けたのは、翌日がタオルの学校の開校日だから。その前日、出展者さんも参加者さんも一緒になって、明日への気持ちを高めていく時間として設けました。

出展者さん全員に自己紹介とコメントをいただきながら、「チーム日東のメンバーが増えた」という感覚がありました。授業のゲストも、ワークショップの出展者も、みんなが同じ方向を向いている。明日に向けて、気持ちが集まっていく感じがしました。

ただ、ずっと頭の片隅にあったのは予約者の参加率のことで、「あの席、埋まっていたら」という気持ちは拭いきれなかった。体調もずっとよくなくて、夕方になっても回復する気配がなく、少しずつ心が折れていく感覚がありました。講師の先生方やゲストとの2次会・会食は盛り上がりましたが、「もっと元気な状態で参加したかった」というのが正直なところです。

2日間開催にしたことは正解だったと思います。でも、これ以上の日数は無理だな、とも痛感しました。その夜、頭の中にあったのはひとつだけ。明日は、もっと来てほしい。


第三部 2日目について(4月29日、水・祝日)


タオルの日の朝

残念ながらほぼ眠れず睡眠3時間では、体調は改善しませんでした。それでも、不思議と迷いはありませんでした。今日は「タオルの学校」の開校日で、チーム日東のメンバーが100日間ずっと準備してきた日です。「最高だったと思えるように、今の体調での最善を尽くす」。それだけを思って、黄色いビルへ向かいました。


【3時間目】「建築家と黄色いビルを面白がる」10:30〜11:30

小林良さん(建築家)× 冨川浩史さん(建築家)× 鳥山貴弘

2日目の最初の授業で、印象に残った言葉が2つありました。

小林さんから出てきた言葉が「建築は、見立てだ」。「タオルは、手紙だ」へのオマージュ。想像力をつかって、面白がって、何かを何と見立てる。建築も、タオルも、根っこは似たところにある気がしました。

ちなみに、「黄色いビル」を見立てたら「キルビル」という言葉も小林さんから飛び出しました。黄色いビル、略してキルビル。映画「キル・ビル」が黄色と赤をモチーフカラーにしているのと重なるという。言われてみれば確かに、ちょっと強引だけど(笑)

冨川さんからは、「日東タオルの文化が、建物からにじみ出ると面白い」というお話。建物そのものより、そこに宿っている歴史や企業文化が外にあふれ出てくるとき、建築は面白くなる、と。文化や歴史と言ってもらえたことが、なんだかとっても嬉しかったです。

「仕切ることは間をつくること。その間を可動にすることで、柔軟さが生まれ発想も豊かになる」という言葉も印象に残っています。タオルの学校も、カチッと固めすぎなくていいな、と思いながらきいていました。


【4時間目・特別授業】「中学生と考える、やさしい文具づくり公開企画会議」12:30〜13:30

吉川友紀子さん(つくし文具店)× 開智日本橋学園中学高等学校(韓さん、西畠さん)× 鳥山貴弘

この授業は、子どもたちから学ばせていただいた時間でした。韓さんと西畠さんは、中学生と思えないほど、プレゼンが上手かった。話がわかりやすくて、タオルへの愛も十分に感じられ、課題意識が明確で、何より野望が大きいのがよかったです。

「自分たちが作ったタオルが世の中の当たり前になるような提案をしたい」

中学生がそう言ったんですよ。思わず「おおっ」と声が出ました。

つくし文具店の吉川さんからは、2人の発想を「ほぐす」視点を次々と投げかけてくれて、公開企画会議がぐっと豊かになりました。参加者との問答も面白かったし、気がつくと会場にいた方々も「タオル、つくってみたい」という気持ちになっていたようでした。

校長先生をはじめ、先生方にもご参加いただき、楽しい時間となりました。考えるプロセスをみんなで共有する。それ自体が、タオルの学校らしい時間だったと思います。


【5時間目】「老舗問屋のあかるい生き残り戦略考」14:30〜15:30

刑部渉さん(中庄・ソリューションデザイン部部長)× 鳥山貴弘

この授業がはじまった頃、体調が一番悪くなっていました。

でも、刑部さんが話し始めると、引き込まれました。そして、会場からの質問への回答として、頑張る動機をお話されました。

「私の父は家で職場のグチをきいたことがなかった。自分はどうか?子どもにグチを言う父親ではいたくない。だから、もう一度頑張ってみよう。」

その一言から、刑部さんの会社への向き合い方が変わっていったそうです。グチを言いたくないから、会社を変える提案をする。働き方を変える。チームづくりを意識して推進する。自社だけでできないことは、他社をまきこんで一緒にやる。

私も、なんとなく似たことを思ってきた気がします。老舗問屋という同じ立場で、同じようなことを考えている人がいる。それだけで、この授業をやった意味がありました。

なお、手紙ワークショップの紙を選んでくださったのも、この刑部さんが所属される中庄さんです。天明3年(1783年)創業の老舗紙問屋さんで、日東タオルとは授業でも、ワークショップでも、2日間たっぷりお世話になりました。

授業の後半、体が限界でしたが、気力と登壇者・メンバーの応援で乗り切りました。主催者が仕切り続けるのではなく、参加者が場をつくる。それはそれで、タオルの学校らしかったかもしれません。まあ、強がりも少し入っていますが。



【出展ブース・ワークショップ・展示】黄色で染まった2日間

今回、出展してくださったすべてのブースに「黄色を何かに取り入れてほしい」とお願いしたところ、皆さんが楽しみながら協力してくださいました。

ドウサ・住本さん
消しゴムはんこの制作・実演販売をしてくださったドウサさんは、日東タオルの元社員です。2日間一緒にいられたこと、元気そうな姿を見られたことが嬉しかったです。タオルの学校のロゴマークを使ったしおりまで自分でつくってくれていて、「あ、この人はやっぱり仲間だな」と思いました。


合同会社favorite fabric y'ら・井上さん
2日間を通じて会場で一番元気よく場を盛り上げてくれたのが、バッグの井上さんでした。ご自身のお友達をたくさんご招待してくださって、こういう輪が広がっていくといいなと思いました。また一緒にイベントができたら嬉しいです。 さらに、パラコードを使ったストラップづくりワークショップで、黄色をベースにしたモチーフづくりでも、参加してくれました。パラコードにはまった、って声も聞こえてきましたよ!感謝!

Lytta Lyucka・乾さん
パーソナルカラー診断のブースには、たくさんの方が興味を持ってくださいました。「自分に似合う色を知りたい」という欲求は、年齢を問わず持っているものなんだと改めて気がつきました。というか、関係者一同がここぞとばかりに体験してましたw。正規のお値段で注文するように!!!


株式会社MANECT・菅野さん
黄色いテーマのオリジナルバッジ制作ブース。漫画家さん2人体制で来てくださいました。社員全員の似顔絵バッジをつくってくれて、参加者の方々も黄色いバッジをつけて会場がそってましたね。同じものをみんなでつける一体感は格別でした。また、サポートでいらした漫画家ののり漫さんが、妻の知り合いだったことも発覚しまして、世界は狭いな〜、とびっくり。


 

cadeaux(カドゥー)Real Fantasy・作野さん
妻の友人で、当社イベントには欠かせないカドゥーさん。手頃な価格のハンドメイドアクセサリーは、開場してすぐに家族や社員が真っ先に買い求めていました。
また、Real Fantasyさんの異世界BOXのエッジが効いた展示が、来場者の目を引いていました。うちのゲーム好きの子どもが、その場で小説を買い求めるという。本なんてほとんど読まない息子が「親が連れてきたイベントで、自分から本を買う」。それだけで、この空間の力を感じました。


センジュ出版・吉満さん

チャリティレモネードが2日間で40本以上売れました。小児がん患者のご家族を支援するこの取り組みに、これだけの方が共感してくださったことが嬉しかったです。また、ホットマンの坂本社長など、登壇者の方々も書籍を買ってくださったのは、思わず「おお!」となりました。
後夜祭では、登壇者・出展者のみなさんへのお土産として、センジュ出版の書籍「こどもたちの光る声」と「光と陰も愛」のおすすめ2冊を当社からの御礼としてお配りさせていただきました。


株式会社Culture Generation Japan・堀田さん
(2日目のみ)
器を三百円からという手頃な価格で提供してくださり、人気のあまり近くのTOIビルさんまで何度も追加在庫を取りに走っていただきました。ありがとうございました。


株式会社Slim Trecen・雨宮さん、細木さん(2日目のみ)
絵付けでじっとしていた子どもたちに、思い切り動ける場所を提供してくださいました。前日にヴァイオリンを演奏してくれた雨宮さんにもお手伝いいただいたという、嬉しいご縁もありました。


バタフライエフェクト

日東タオルが運営する東神田のタオルカフェの特製スイーツ。中でもチーズケーキが大好評でした。授業の合間にふらっと立ち寄ってホッと一息つく時間が、イベント全体の疲れをいやしてくれていた気がします。ぜひカフェにも食べに来てください。


冨川浩史建築設計事務所
(2日目のみ)
授業にも登壇いただいた冨川さん。黄色いビル模型ワークショップが、また圧巻でした。建築家と一緒にビルの模型を組み立てて、完成した模型を見たとき、「このビル、かわいいな」と、毎日いる場所なのに感じちゃいました。
当日のキットはこちら!


ごはんやさんはとり
(2日目のみ)
井上さんのご縁から、半蔵門(麹町)で愛される定食屋さんが特別出店してくださいました。おにぎりは、昼だけでなんと60個が完売。後夜祭に向けてさらに100個を追加してくれました。

タオルの産地・愛媛のみかんジュースも一緒に販売してくださって、こちらもたくさん売れました。人がつながると、こういうことが起きますね。また、お昼を食べに伺います!


edone・御供さん
(2日目のみ)
黄色いビルのすぐ隣のedoneさんには、ゆったりとしたスペースをお貸出いただきました。2日目は中学生の休憩室としても使わせてもらって、本当に助かりました。来年はビル全体でご支援いただけるとのご提案もいただいて、来年の日東フェスがまた一段と広がりそうです。


CCxTokyo・渡辺みすずさん(2日目のみ)
黄色いビル周辺を巡る街歩きガイドツアーを企画してくださいました。今回は参加者募集がうまくいかず延期になってしまいましたが、「街を見学したい」というご相談はたくさんいただいていますので、別な機会に改めて開催予定です。楽しみにしていてください。



展示ブースの皆さん

株式会社マンウ・永野さん
創業1918年、日本橋の老舗帽子問屋です。今回のために黄色い帽子をオリジナルで作成してくださいました。被って写真を撮り忘れてしまって、今回最大の後悔です。次回こそ、必ずかぶります。(というかかぶりにいきます)

https://www.man-woo.com /

やまもと家族の笑顔税理士事務所・山本さん
家族の想いに寄り添う相続・生前対策の税理士事務所です。山本さんは1日目の午前中から来場してくださいました。専門用語を使わずわかりやすいパンフレットを置いてくださって、現在も黄色いビルのウィンドウに掲示しています。

https://orange-tax.tkcnf.com/ /


日本橋の歯医者さん 日本橋歯科・和田さん
限定の黄色い歯ブラシ100本をご提供いただきました。あっという間になくなってしまいました。馬喰横山駅すぐ、問屋街に根ざした温かいクリニックです。(私の主治医でもありますーー)

日本橋さんかく不動産・森山さん
不動産をきっかけに人と場をつなぎ、問屋街をもっと面白くしようと活動されている森山さん。2日間で何度も顔を出してくださいました。地域を不動産面でも盛り上げる、という視点でご一緒できそうな点がまだまだありそうで、これからが楽しみなご縁です。

がっこうの根っこ展・渡辺さん
2026年7月に東京都内で開催予定の展示会です。昨年のクラウドファンディングでは645人から550万円を超える支援が集まったプロジェクト。「小学校ってなんだろう?」と考えるきっかけをつくるこの展示会は、タオルの学校とも共鳴するところがあります。この度、日東タオルがスポンサーとして参加することが決まりました。どんな形で関わるか、現在楽しみながら検討中です。続報をお待ちください。

ZEZEHIHI・雨宮さん
日本橋久松町などにお教室を構える完全個別指導塾です。雨宮里桜さんのお父様が経営されていて、そのご縁から今回の演奏会が実現しました。演奏会のご縁がさらに広がって、娘に続いて息子もお世話になることになりました。ありがとうございます。

小宮商店傘
1930年創業、東日本橋に店舗を構える手作り洋傘の老舗です。今回は黄色い傘を展示してくださいました。黄色いビルに黄色い傘。なんだかよく似合っていました。最近出版された「洋傘の教科書」もご紹介いただいて、とてもわかりやすい本ですので、ぜひご一読ください。

江戸切子の店 華硝
日本橋に店舗を構える江戸切子の専門店です。今回は、国賓への贈り物にも選ばれる伝統紋様「米つなぎ」の貴重な作品を展示してくださいました。伝統を守りながら新しい挑戦を続ける華硝さん、これからも注目しています。 https://www.edokiriko.co.jp/

東洋衣料
1954年創業、日本橋横山町にあるベビー・子供服専門の老舗問屋さんです。当日は徒歩1分のところで休日営業までしてくださいました。忙しすぎてほとんど伺えなかったのですが、思いの外、来店・来場が多かったとも伺いました。来年は一緒に売り場展開もできたら面白いなと思っています。

MIDORIso.
この馬喰横山地域に2店舗も展開する、いけてる地域コミュニティ開発チームです。パンフレットを設置してくださいました。現在も黄色いビルの店内で配布しています。

佐原総将 出版記念講演会のご案内
世界38カ国を巡り、7000足以上の靴を磨いてきた「靴磨きトラベラー」佐原総将さんのPRブースです。センジュ出版からこの春に発売された著書『靴を磨けば心が晴れる』の出版を記念した全国講演会のお知らせチラシを設置しました。後夜祭では、東京講演会を主催される斉藤あゆみさんをご紹介することができました。会場でも、その後も地道な集客活動を続けられた結果、先日100人に到達されたとお聞きしました。次の目標は150人だそうです。日東フェスが、こういう形でつながっていくのが嬉しいです。

朗読劇「私の下町-母の写真-」(春風ひとみ公演)
7月31日と8月1日に上演される、日本橋・小網町を舞台にした朗読劇の案内ブースです。実は代表の鳥山が公演事務局としてお手伝いしている作品でもあります。戦時下の家族の絆を描く心温まる物語、ぜひ夏にお越しください。いよいよ本格的に予約開始が迫っております。

DJ 土居充さん・TAKAKUさん
2日目の交流タイムと後夜祭を盛り上げてくれたDJの土居さんと、異色の経歴を持つTAKAKUさんのふたり体制で、会場を盛り上げてくれました。私世代好みの選曲で、思わず体が動いてしまうような時間でした。息子がDJ機器に興味津々で張り付いていて、将来はDJになるんでしょうか。


NPO法人 沖縄こどもホスピスのようなものプロジェクト(POSLOCH)
難病を抱える子とその家族が、病院でも家でもない「第3の居場所」で自分らしく過ごせる全人的ケアを推進するNPOです。センジュ出版の吉満さんにご紹介いただいたご縁で、今回の出展が実現しました。4月28日からの「こどもホスピスWEEK」にあわせてブースを設けていただき、Tシャツも売れました。
主催の宮本二郎先生は後夜祭のあとに合流されて、遅い時間までご一緒しました。タオルの学校が掲げる「保健室」という考え方と、深いところで重なる活動だと感じています。


「黄色」という合言葉のおかげで、出展者同士のコミュニケーションもスムーズでした。景品が当たるスタンプラリーも好評で、会場を巡りながらスタンプを集めると答えが出てくる仕掛けで、その答えは「おさななじみ」。ステイトメントから取った言葉です。2日間で100枚以上が実施されました。一番嬉しかったのは、出展者の方々同士が友達になってくれたことです。これが当初からの目的の一つでした。将来は、それぞれのブースの売り上げにも、もっとつながるイベントにしていきたい。今回はその第一歩でした。


「タオルの学校」の開校

すべてのプログラムが終わったとき、チーム日東のメンバーからは「あっという間でしたね」「疲れました」という声が多く聞こえました。来場者の方々や出展者さんからは「社員全員が、あたたかくアットホームな場づくりをされていて驚きました」「心地よかったです」「元気になりました」という言葉をいただきました。

私が伝えたかったことを、社員たちが体で表現してくれていた。指示したわけでも、マニュアルがあったわけでもなく、チーム日東が自然にそういう場をつくっていた。それを知って、胸がいっぱいになりました。体調は最悪、2日間の睡眠は合わせて6時間ほど、集客への不安も準備不足の悔しさもありました。それでも「タオルの学校をはじめる」という旗を立ててよかった、と思いました。



第四部 その後に考えたこと

やりきったあとには

イベントが終わった翌日、寝たきりでした。起き上がれないというより、起き上がる理由が見つからない感じ。体が限界だと言っていたので、素直に従いました。でも不思議なことに、寝ながら頭の中はすでに動いていました。本気でやりきった。それだけのことを、私はやれたんだと思います。

社員たちの声

イベントが終わってGWをはさんだ数日間、社員全員への個別ヒアリングを行いました。よかったこと、まだまだだったこと、次に向けてのアイデア。一人ひとりと話を聞く時間でした。

「2日目は子どもが多くて、学校っぽくなれた。子どもを呼び込めると、集客が2倍になる」という声がありました。子どもがいる空間は、空気が変わります。次回は、もっと子どもが来やすい場をつくりたいと思っています。

接客の中で子どもと関わった社員からは、「世の中が不安定だからこそ、明るい未来を届けたいと思った」という言葉が出てきました。イベントの運営をしながら、そんなことを感じてくれていた。この社員がそう思えたなら、タオルの学校をやった意味があったと思いました。

ベテランの社員からは「社長が腹を据えて、前向きであることが最も重要。社長に元気がないと会社はもたない」という言葉をもらいました。重く受け止めました。タオルの学校のステイトメントに「まず自分をいたわる」と書いたのに、一番それができていないのが自分だという、お恥ずかしい現実です。がんばって、自分を大切にします(笑)

膨大な企画と、優先順位という難題

日東フェスで出会った方々との間で、面白い企画がたくさん生まれつつあります。「タオルのすゝめ」コンテンツづくり、保健室の企画会議、中学生とのコラボ企画、次の問屋祭りに向けた準備、日東タオル全体のリブランディング。書き出しただけで、頭が痛くなりそうです。

でも、これだけの企画が動き始めているということは、日東フェスがちゃんと「種まき」になったということだと思っています。来てくれた人たちが、何かを持ち帰って「一緒にやりましょう」と言いに来てくれている。全部やりたいけど、全部は無理。体がそれを一番よく知っています。

保健室のために、社会福祉士を目指して、学び始めました

もう一つ、動き始めていることがあります。通信制の社会福祉士の課程に通い始めました。週末と夜間は勉強の時間になっています。

タオルの学校には「保健室」というコンセプトがあります。黄色いビルを、誰もが気軽に立ち寄れる「大人の保健室」のような場所にしたい、というイメージです。その「保健室」をもっと本物にするために、社会的な支援の仕組みをちゃんと学びたいと思いました。

社会福祉士の資格は、そのための一歩です。「タオルは手紙だ」と言い続けてきた人間が、社会福祉士を目指して教科書を開いている。傍から見ると不思議かもしれませんが、私の中ではすべてつながっています。自分をいたわり、誰かをいたわる。その言葉に、責任を持ちたいと思っています。

「焦らず、ゆっくりと、お気楽に」とステイトメントに書いたくせに、相変わらずせかせかしている鳥山貴弘ですが、それもまた私らしさということで。


おわりに これからが、始まりです。


長いnoteを最後まで読んでくださって、ありがとうございました。日東フェス2026は、終わりではありません。これからが、始まりです。

タオルを題材にして、世界中のことを学ぶのが大好きな人間が、最大限に楽しんでいくと、どんな学びの場ができるのか。まじめに取り組まずに、楽しんで巻き込んでいきたいと思います。もちろん私自身も、楽しみにしています。

タオルの学校は、「全員が先生の学校」です。教える人と教わる人が固定されていない。来てくださったあなたが、誰かの先生になれる。私も、あなたから学ぶ生徒の一人です。ぜひ生徒としても、先生としても参加してほしいと思います。

次の企画も、少しずつお知らせしていきます。公式LINEで随時配信しますので、まだ登録されていない方はぜひ。黄色いビルへ、ぜひ遊びにいらしてください。



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