🧠 ワクワク外伝:おバカミニ伝説第10話 ーちょっと切ない、ばあちゃんの話
🕊 前書き
ワクワクシリーズの裏側で、たまに思い出す、ばあちゃんとのやりとり。
笑い話…なんだけど、どこか胸に引っかかる。
そんな「ちょっと切ない」ミニエピソード、今回は“ばあちゃん編”です。
Episode 1
『ばあちゃんは、まだ“年寄り”じゃない。』
「ばあちゃんって、年寄りなん?」
そう聞いたら、ばあちゃんは怒った。
「まだ年寄りじゃないわ!」
「でも、年取ってるから“ばあちゃん”なんやろ?」
何度もしつこく言ったら、しぶしぶ認めた。
「…ハイハイ、そうや。ばあちゃんは年寄りや。」
そこで終わればよかったのに、言ってしまった。
「年寄りって、もう少ししたら死ぬんやろ?」
──その瞬間、ばあちゃんの顔が真っ赤になって、
私は死ぬほど怒られた。
Episode 2
『ツバメを見て笑ってた、ばあちゃんの顔が曇った日』
「ほら見てごらん、ツバメが巣を作ってる。かわいいね〜。」
ばあちゃんが、目を細めて空を見ていた。
しばらく黙ってたけど、どうにも気になって言ってしまった。
「ばあちゃん、アレ雀やよ。」
「ツバメって、シッポがとんがってるんやよ?」
その瞬間、ばあちゃんの笑顔が消えた。
目を伏せたまま、無言でその場を離れていった──
そのあとしばらく、口を聞いてくれなかった。
Episode 3
『ばあちゃんは、ギブスを手作りしていた。』
昔、打撲したときのこと。
ばあちゃんが、小麦粉に酢を混ぜたドロドロの液体をつくって、
患部に塗って、その上からガーゼと包帯でグルグル巻きにした。
しばらくすると、それが固まって、腕が動かなくなった。
たぶん──手作りのギブスだったんだと思う。
だけど酢の匂いがすごくて、目に染みて泣いた。
痛いんだか、しみるんだか、
でも、ばあちゃんは「じっとしてなさい!」って言ってた。
🕯 後書き
ばあちゃんの言葉や行動って、
あとになってから、じわじわ効いてくる。
すぐ怒ったり、笑わなくなったり、
でもその奥には、ちゃんと「大事に思ってくれてた気持ち」があった。
この歳になってようやく、そう思えるようになった気がする。
📎シリーズリンク
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