【痔核】の看護|看護学生・実習で役立つケア・観察・症状・治療・注意点
【痔核】の看護|看護学生・実習で役立つケア・観察・症状・治療・注意点
こんにちは、原田高志です。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として20年、学生指導の経験から、今回は「痔核(じかく)」について、看護学生1年生向けにわかりやすくわかりやすく解説します。ここで紹介する事例は、実際の実例ではなく、学びやすさを重視した事例です。
はじめに:痔核(いぼ痔)とは?【テーマ 看護学生 症状】
痔核は、肛門の周囲の静脈が拡張し、こぶ(いぼ)のようになる病気です。日常生活を送る人の約半数近くが一度は経験するといわれています。
外痔核(肛門の外にできる)と内痔核(肛門の中にできる)に分けられますが、どちらも便秘や排便時のいきみ、長時間の座位が主な原因となります。
痛みや出血、脱出などの症状があります。
痔核の主な症状と観察ポイント【テーマ 観察 症状 ケア】
症状の特徴
出血: 排便後に鮮血がトイレに落ちたり、紙についたりする
痛み: 肛門周辺の違和感や鈍痛、強い腫れや座れないほどの激痛(特に外痔核)
脱出: 内痔核が肛門の外へ飛び出す(重症時)
腫れやかゆみ: 時に分泌物や湿潤、感染症状を伴うことも
観察のポイント
出血の量・色・頻度
痛みや違和感の訴え(歩行や座位時の痛み)
肛門部の腫脹や発赤、しこりの有無
脱出の有無と状況(自然還納可か手で戻す必要ありか)
排便状況(便秘・下痢・いきみの有無や回数)
痔核の治療とケアの基本【テーマ 治療 ケア 看護】
治療の概要
保存的治療・生活指導
便秘予防(食物繊維や水分の摂取、便秘薬の調整)
排便時の過剰ないきみの禁止と習慣の見直し
座浴(ぬるめのお湯で肛門部を清潔にし、炎症や腫れを緩和)
外用薬(坐薬や軟膏)、鎮痛剤
外科的治療
内痔核:ゴム輪結紮、硬化療法(ジオン注)、手術(切除術など)
外痔核:切開排膿や摘出術(急性期の強い痛み・出血時)
主なケア内容
排便習慣・食事・水分摂取の指導
肛門部の清潔保持と座浴の方法説明
薬の塗布や服薬管理(外用薬・鎮痛薬)
痛みや出血の観察と記録
精神的サポート(恥ずかしさ・不安への共感)
外来・入院・手術時の術前後ケア
実習で役立つ!看護学生のためのケアと注意点【テーマ 実習 ケア 注意点】
事例:実習中の患者さん(Zさん)のケース
Zさん(52歳・男性)は、便秘気味で事務作業が多い生活。排便時に鮮血と痛みを繰り返し、最近は脱出も自覚。内痔核と診断され外来通院したが、症状悪化で入院。術前は清潔保持と座浴指導、術後は排便コントロール、痛みの管理、出血や感染兆候の観察が指示されています。
実習での看護学生の課題
観察・記録:排便・出血・痛み・腫脹・脱出の有無・肛門部の状態
清潔ケア:座浴や清拭、肛門周囲の皮膚障害予防
排便・食事援助:便意を我慢しない習慣づくり、食物繊維摂取の声かけ
薬の管理と副作用観察:自己塗布が困難な場合の援助
精神的サポート:恥ずかしさによる受診遅れや術後の不安への配慮
多職種連携:医師・薬剤師・栄養士と情報共有し、QOL向上をめざす
実習でよくある学生の声
「座浴の介助や説明がうまくできず、緊張した」
「羞恥心に寄り添う声かけに悩んだ」
「排便の観察や記録に抵抗があった」
痔核の看護で特に注意したいポイント【テーマ 注意点 看護学生】
肛門部の痛みや出血、脱出出現時の早期報告・記録
重度の出血・疼痛・感染兆候(発熱・膿)を見逃さない
座浴・清拭時、強い痛みや羞恥心へ寄り添う配慮
術後管理(出血・感染・疼痛コントロール・排便コントロール)の徹底
便秘やいきみの強い排便を避けるよう声かけ・指導
患者・家族への分かりやすい指導と説明
症状が急変(強い出血・強い疼痛・発熱)の際は必ず報告し、必要があれば医師の指示を仰ぐ
よくある質問(Q&A)【テーマ Q&A 実習 ケア】
Q1. 痔核の患者さんに運動は必要ですか?
A. 軽い運動(ウォーキングやストレッチ)は便通促進に役立ちます。激しい運動や長時間の座位・立位は控えめにし、無理のない範囲で取り入れましょう。
Q2. 観察で特に注意するサインは?
A. 強い出血(貧血症状・便器が赤く染まる)、極端な痛み、発熱や膿といった感染傾向、急な脱出、肛門部の腫脹や発赤はすぐに報告しましょう。
Q3. 実習で恥ずかしさを感じた時は?
A. 患者さんの羞恥心に共感し、「気になることはありませんか」などの声かけと、プライバシーへの十分な配慮を忘れずに。どう対応したらよいか迷うときは、先輩や担当看護師に必ず相談しましょう。
まとめ:看護学生が知っておきたい痔核のポイント【テーマ まとめ 看護学生】
痔核は誰もがなり得る身近な疾患。排便習慣・食事・清潔ケアが治療・予防の要
観察・記録・報告が看護の基本。羞恥心やプライバシーにも十分配慮して対応を
ケアでは清潔保持、痛み管理、排便援助、精神面サポートが大切
実習では「分からないことはすぐ相談」「患者さんの羞恥心や不安に寄り添う」ことを意識して行動しよう
医学的根拠やガイドラインを参考に、エビデンスに基づいた看護を実践しよう
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参考・引用
[痔核の概要とケア|看護roo!]
: https://www.kango-roo.com/learning/5218/
