静けさの中で、崩れた足場
ノージャッジが、
深まってきた頃のことだった。
広大無辺の静けさ。
至福感。
完全性…
それらを
覆すような感覚が訪れた。
内側に在るものは、
外側に在る。
外側に在るものは、
内側に在る。
ということは…
私は、
本当に「いる」のだろうか?
みんなは、
本当に「いる」のだろうか?
それまで信じていた
「存在」というものに対して、
疑いが体感を伴って湧き上がってきた。
支えてくれていた足場が、
音もなく崩れていく感覚…
周りを見渡しても、
掴まれるものは、何もない。
ネガティブな感情とは、
質の違うものだった。
すべてを飲み込むような漆黒の闇に、
落ちていく感覚だった。
そして、落ちると、
そこには何もなかった。
上も下も、
前も後ろも、
右も左も。
音も、
感触も、
時間も。
それまで経験したことのない、
「虚」との対峙。
「すべては無だったのか…」
という怖れ。
しかし、その怖れは、
ある気づきによって、
長くは続かなかった。
