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クリームコーヒーと四半世紀

幼稚園の帰り、母とよく来た店がある。
商店街の中にぽつんとある、小さな喫茶店。
黄色い看板に、ガラスの器。
僕はいつも、クリームコーヒーを頼んでいた。
この店のクリームコーヒーは、ソフトクリームに冷たいコーヒーをかけたものだ。

うつ病になって、大阪に帰ってきた。
しばらく外に出る気力もなかったけど、ある日ふと思い出した。
あの店、まだあるやろか──
気がついたら、歩いてその店に向かっていた。
この店に来るのは、いったい何年ぶりやろう。

商店街のシャッターも増えていた。
近くのゲーム屋さんはもうないし、隣の100均もずっと前に閉まった。
でもこの店だけは、静かに、変わらずここにある。

あれから体重は4倍になった。
母のママチャリの後ろに乗っていた頃の僕には、想像もつかない未来。

今日も同じものを頼む。
ひと口すくうと、ソフトの周りで凍ったコーヒーがシャリシャリしている。
これが、昔から好きだった。
氷でもなく、アイスでもなく、コーヒーそのものが薄く凍った感じ。
スプーンで砕きながら食べるのが、なんだか特別な時間だった。

ふと顔を上げると、テレビは今もブラウン管のまま。
4Kテレビが当たり前になったこの時代に、にじんだ映像がぼんやり流れている。
それでもこの店は、今日もちゃんと開いていて、ちゃんとおいしい。

全部が変わるわけじゃない。
変わらずにあるものが、どこかに残っている。
それだけで、少し安心する。

そんなことをあれこれ考えて、「ごちそうさまです〜」って言って店を出る。
「お客さん、カバン忘れてるで!」

あっ、と振り返る。
情けない。でも、生きているって、そういうことかもしれない。


体重は4倍、
時代は4K、
あれから四半世紀。
今日もまた、クリームの下に、コーヒーのシャリシャリがあった。

何が変わって、何が残っただろう。

そんなことを、ChatGPT-4oと話しながら考えている。
くだらないようで、たまらなく愛おしい。
僕は今日も、何かを忘れながら生きている。

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