プロレスが一番苦しかった時代に、棚橋弘至はいた
押忍!武マーシャルアーツです。
棚橋弘至、引退。
――それでも、彼は立ち上がり続けた
プロレスを知らなくてもいい。
技の名前が分からなくてもいい。
それでも、この名前だけは覚えてほしい。
棚橋弘至。
彼の引退は、ひとりのレスラーが去る、という話ではありません。
「諦めなかった人間が、静かに役目を終える」
その物語です。
誰にも期待されなかった男
棚橋弘至は、最初からスターではありませんでした。
デビューした頃、
彼は「地味」「華がない」「エースの器じゃない」
そう言われ続けました。
試合で負ければ、ため息。
勝っても、拍手はまばら。
それでも彼は、腐らなかった。逃げなかった。
ただ、続けた。
それでも、リングに立ち続けた理由
怪我で動かない肩。
痛みで上がらない腕。
「もう無理だろ」と言われる年齢。
それでも棚橋は、リングに上がるたび、胸を張った。
なぜか。プロレスが好きだったから。
そして、信じてくれる誰かを裏切りたくなかったから。
「愛してまーす!」は、強がりだった
あの明るい笑顔。
あの決めゼリフ。
「愛してまーす!」
あれは余裕なんかじゃない。
むしろ、必死な叫びだった。
「まだ、ここにいていいですか?」
「それでも、応援してくれますか?」
そう問いかける声だった。
勝てなくなっても、主役だった
年齢は残酷です。
どんなヒーローも、いつかは勝てなくなる。
棚橋もそうでした。
若いレスラーに負け、会場の主役が自分じゃない夜も増えた。
それでも彼は、負けたあと、リングを降りる姿が一番かっこよかった。
悔しさを隠さず、でも前を向いて、観客に手を振る。
その背中が、プロレスだった。
棚橋弘至が教えてくれたこと
・才能がなくても
・若くなくても
・評価されなくても
続けることは、恥じゃない。
むしろ、続けた人だけが、物語になれる。
棚橋は、リングの上でそれを証明しました。
引退とは、負けではない
引退は敗北じゃない。
逃げでもない。
やり切った人間だけが、選べる結末。
棚橋弘至は、プロレスが一番苦しかった時代を支え、誰よりも傷つき、誰よりも立ち上がり続けました。
それはもう、十分すぎるほどです。
最後に
これからプロレスを見なくなってもいい。
棚橋の名前を忘れてもいい。
でも、あなたが人生で立ち止まりそうになった時、思い出してほしい。
何度負けても、立ち上がった男がいたことを。
棚橋弘至は、プロレスを救っただけじゃない。
「諦めなかった人間の背中」を、私たちに残しました。
本当に、お疲れさまでした。
そして―
愛してまーす。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
武マーシャルアーツ
