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【Grok版】中国国防相「歴史修正主義」を警告(2026.9.17)

中国国防相が香山フォーラム開幕演説で歴史修正主義を警告

2026年9月16日、北京国際会議中心で開幕した第13回北京香山フォーラムで、中国の董軍国防相が基調演説を行い、「覇権主義、軍国主義、歴史修正主義の変異」に高度な警戒を呼びかけた。名指しは避けたものの、高市早苗首相の「台湾有事」関連発言以降冷え込む日中関係の文脈から、日本を念頭に置いた牽制と広く受け止められた。フォーラムは中国軍系シンクタンク主催の安全保障対話で、シンガポールのシャングリラ対話に対する中国側の場として位置づけられる。創設20周年の今年のテーマは「安定のコンセンサスを集め、安全ガバナンスを共に促進」。約100の国・地域・国際機関から約2000人が参加し、閣僚級・軍トップ級が60人を超えた。北朝鮮は7年ぶりに国防次官級を派遣した。

演説の核心と「歴史の残渣」

董軍氏は約20分の演説で、世界が「脆弱な瞬間」にあると指摘し、世界大戦の教訓と現在の紛争から「未然に防ぐこと」が安全ガバナンスだと述べた。そのうえで「歴史の教訓を銘記し、潜在する覇権主義、軍国主義、歴史修正主義のあらゆる兆候に高度な警戒を怠ってはならない。目をつぶったり容認したりしてはならない。正義を求める幅広い勢力を結集し、歴史の残りかすの復活を断固として抑え込まなければならない」と強調した。さらに「私利や特定の圈子(小グループ)の利益のために地域全体の利益を人質にする挑発行為」を規制するよう求めた。武力では対立は解決できず、強権による圧力は亀裂を深めるだけだとも指摘した。

中国は近年、日本の防衛力強化や高市政権の姿勢を「新型軍国主義」「歴史修正主義」と繰り返し批判してきた。15日の歓迎夕食会では韓正国家副主席が「第二次世界大戦の勝利成果と戦後国際秩序を断固として守り、軍国主義の復活に反対する」と述べ、同趣旨を先取りした。日本からは防衛省防衛研究所の研究者や駐在武官が招待されず、鳩山由紀夫元首相が民間として参加した。鳩山氏は高市首相の台湾関連発言を「極めて遺憾」とし、撤回や対話を求める発言をしたと報じられた。

昨年との違いと米中首脳会談

注目されたのは、昨年同フォーラムで董軍氏が台湾問題を強く取り上げ、「台独分裂を許さず、外部の武力干渉をいつでも挫く準備がある」と述べ、南シナ海でも米国・フィリピンを念頭に批判したのと対照的に、今年は台湾にも南シナ海にも触れなかった点だ。米国やその同盟国への直接批判も避けた。来週に見込まれる習近平国家主席の訪米と米中首脳会談を控え、刺激を抑えたとの分析が複数出ている。基調は「新安全保障観で合意を形成し、多国間主義で安定を守る」という中国のグローバル安全保障イニシアティブ(GSI)の再確認に置かれた。

董軍氏は六つの柱を示した。①新安全保障観(共同・総合・協力・持続可能)でコンセンサスを集める、②多国間主義で安定を維持し、大国が率先し中小国が貢献、国連の役割を発揮、③歴史の清醒でリスクを予防、④対話と協議で問題を解決、⑤共同発展で基盤を固める、⑥行動志向で協力を深化させる——である。開発途上国を念頭に「建軍の経験と理念を共有し、必要なら軍隊建設に力の及ぶ限りの援助を提供する」と述べ、合同演習・人材育成・装備・技術協力への意欲も示した。人工知能、宇宙、深海など新興領域の安全対話とルール作りにも言及した。

フォーラムの位置づけと今後

香山フォーラムは中国が主導する国際秩序構想を発信する場でもある。参加規模の拡大と北朝鮮の復帰は、中国が「包摂的」対話の場であることを印象づける狙いがある。一方、日本公式代表の排除は関係悪化を象徴する。米国からは中国・台湾・モンゴル担当の高官が出席したと報じられたが、ペンタゴンはコメントを控えた。シンガポール国防相ら東南アジアの閣僚も参加し、地域の安定を求める声も上がった。

演説は具体的な新提案に乏しく、従来の中国の立場を「歴史」と「正義」の言葉で包んだものだ。日本側は防衛力強化を専守防衛の範囲内と説明してきたが、中国は戦後秩序の「残渣」として位置づける構図が続いている。米中首脳会談後も、日中間の歴史認識と安全保障をめぐる対立が、こうした国際会議の場で間接的に繰り返される可能性は高い。フォーラムは17日まで続き、個別の防衛相会談も並行して行われた。

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