kintoneプラグインの販売に「動画」が効く。ゼロから始めてVrewに辿り着いた話
どうも、拓海です。
今回は、自分が作ったkintoneプラグインをCoconalaで販売するにあたって、「動画で紹介する」という選択肢がいかに有効かに気づき、ツールを試行錯誤しながら最終的にVrewに辿り着くまでの話を書きます。
kintoneカスタマイズやプラグインをCoconalaで売っている方、これから売ろうとしている方にとって、少し参考になれば嬉しいです。
きっかけ:「文字だけ」の商品ページに限界を感じた
Coconalaでkintoneプラグインを出品するとき、最初は「説明文を丁寧に書けば伝わるだろう」と思っていました。機能の説明、対応フィールド種別、設定方法……それなりに情報量のある商品ページを作ったつもりです。
でも、ふと気づいたんです。
「このプラグインが実際にどう動くか、文字で読んでもピンと来ない人が多いんじゃないか?」
kintoneって業務システムなので、「一覧画面から直接編集できる」と書いても、それが実際にどういう操作感なのかは、動かして見せないと伝わりにくい。特に、初めてkintoneカスタマイズを検討している購入者には。
これが、YouTube動画をポートフォリオとして活用しようと考えたきっかけです。
動画の目的を「ポートフォリオ・実績紹介」に絞った
動画を作ると決めてから、まず目的を整理しました。
YouTubeに動画を上げる目的はいろいろあります。
販売促進(Coconala・BOOTHへの集客)
ポートフォリオ・実績紹介
チュートリアル・使い方解説
認知拡大・ブランディング
最初から「再生数を稼ぐ」「チャンネル登録者を増やす」を目指すと、ハードルが高くて手が止まります。そうではなく、今回の目的は「Coconalaの提案文やプロフィールに貼るURLを用意する」こと。
限定公開でもいい。2〜3分の短い動画でいい。「実際に動いているところを見てもらう」それだけです。
目的を絞ったら、急に作業が具体的になりました。
最初に検討したツール:LoomとOBS
画面録画ツールとして最初に候補に上がったのはLoomとOBS Studioです。
OBS Studioは無料で高機能な定番ツール。ただ、設定が複雑で、初めて触る人には少し敷居が高い印象があります。録画品質を細かく調整したい人向けです。
LoomはChromeの拡張機能で手軽に使えて、録画後すぐURLが発行されるのが便利。Coconalaの提案文に「とりあえず動いているところを見てください」とURLを貼れる手軽さは魅力です。
実際にLoomをインストールして試してみると、Chrome拡張機能版ではツールバーのアイコンからすぐ録画を始められました。録画範囲は「Window」を選べばkintoneのブラウザ画面だけを映せるので、不要な情報が映り込む心配もありません。
ただ、使っているうちにいくつか気になる点が出てきました。
Loomの気になった点
画面の一部分だけを録画する「カスタム範囲指定」は有料プラン限定
録画後の動画にぼかし・モザイクをかける機能も有料プラン限定
kintoneの画面には、ログインユーザーの名前や社員名が表示されます。ポートフォリオ動画として公開するなら、こういった個人情報は隠さなければなりません。
Loomの無料プランではそれができないとわかり、「別のツールを使うか、録画前にダミーデータに差し替えるか」を検討することになりました。
「録画前にダミーデータにしておく」という発想
モザイクをかける代わりに、録画前からダミーデータに変えておくという方法もあります。
kintoneのユーザー名を「テストユーザー」に変更
レコードの名前フィールドを「山田太郎」「田中花子」などに変更
録画後に元に戻す
これはこれで有効な方法です。特に、kintoneの開発者アカウントを持っている場合は、専用のデモ環境を用意しておけば毎回この作業が不要になります。
ただ、「動画編集の段階でモザイクをかけられるツールがあれば、その方が効率的では?」と考えるようになりました。
Vrewに辿り着いた理由
いろいろ調べた結果、Vrewというツールが自分のニーズにぴったりだとわかりました。
Vrewは韓国発の動画編集ツールで、日本語にも対応しています。最大の特徴は音声を自動でテキスト変換して字幕を生成してくれること。ただし今回は、まず「動いている画面を見せる」ことを最優先にしたため、音声もナレーションも字幕も付けずにシンプルな画面録画のみで仕上げました。
「完璧な動画より、まず1本作ること」を意識した結果です。音声・字幕はいつでも後から追加できます。それでもVrewを選んだのには、字幕機能以外のちゃんとした理由があります。
VrewがLoomより優れていた点
1. 画面録画も内蔵されている
Vrewは動画編集ツールでありながら、画面録画機能も内蔵しています。つまり、Vrewだけで「録画→編集→書き出し」まで完結できます。Loomのように別途録画ツールを用意する必要がありません。
2. モザイク・ぼかしが無料で使える
Vrewの無料プランでもモザイク機能が使えます。名前や個人情報が映っている箇所にモザイクスタンプを配置して、表示時間を指定するだけ。直感的な操作で隠せます。これがLoomの無料プランにはできなかったことで、Vrewに乗り換えた一番の決め手です。
3. 字幕・音声は「次のステップ」として取っておける
今回は音声なし・字幕なしで作りましたが、Vrewには音声認識による字幕自動生成機能があります。次のバージョンでナレーションを入れたくなったとき、同じツールのままアップグレードできるのは地味に大きい。ツールを乗り換える手間がありません。
4. カット編集が簡単
不要な部分の削除もVrew上で完結します。操作が直感的で、初めてでも迷わず使えました。
Vrewでの実際の作業フロー
実際にVrewを使ってkintoneプラグインの紹介動画を作るときの流れはこんな感じです。
ステップ1:録画
Vrewを起動して「録画」を選択。録画範囲は「画面一つ」を選び、kintoneが開いているブラウザウィンドウを指定します。今回は音声なし・ナレーションなしで、画面の操作だけをそのまま録画しました。
「まず1本作る」を最優先にしたので、完成度より完了を選んだ形です。
ステップ2:モザイクで個人情報を隠す
タイムラインで名前が映っているシーンを確認し、モザイクスタンプを配置します。「フィルター」または「スタンプ」メニューから選べます。Loomの無料プランではできなかったこの作業が、Vrewではサクッとできました。
ステップ3:不要な部分のカット
操作ミスや間延びした部分を削除します。直感的な操作で、初めてでも迷いませんでした。
ステップ4:書き出し
「ファイル」→「エクスポート」→「動画ファイルとしてエクスポート」でMP4を書き出します。設定はデフォルトのまま(1080p)でYouTubeにアップするには十分です。
YouTubeアップロードの設定
書き出したMP4をYouTubeにアップするときの設定も整理しておきます。
公開設定
最初は「限定公開」がおすすめです。URLを知っている人だけが見られる設定なので、Coconalaの提案文やプロフィールに貼っても、一般には公開されません。「まだ完成度が低い動画を広く公開したくない」という場合でも安心して使えます。
タイトルの付け方
検索を意識するなら「【kintone】〇〇できるプラグイン|業務効率化」という形式がわかりやすいです。
今回作った動画のタイトルはこう設定しました:
【kintone】一覧画面から直接フィールド編集!レコードを開かずに入力できるプラグイン
説明欄
説明欄にはプラグインの概要と、CoconalaやBOOTHのリンクを必ず入れます。動画を見て「購入したい」と思った人が迷わず商品ページに辿り着けるようにするためです。
ハッシュタグも忘れずに。#kintone #kintoneプラグイン #業務効率化 などが有効です。
まとめ:kintoneプラグイン販売に動画が有効な理由
今回の経験を通じて、改めて感じたことをまとめます。
動画は「動きがあるもの」を売るときに特に効果的です。kintoneプラグインはまさにそれで、「クリックしたらこうなる」「入力したらこう保存される」という挙動を見せるのに動画は最適です。
そして、動画を作るハードルは思ったより低かった。今回は音声もナレーションも字幕も付けず、画面録画+モザイク処理だけのシンプルな動画にしました。それでも「実際に動いているところを見せる」という目的は十分に果たせます。
Vrewを使えば、録画・モザイク・カット編集・書き出しがひとつのツールで完結します。しかも無料で。音声や字幕を追加したくなったときも、同じVrewでそのまま対応できるのが心強いです。
最初から完璧な動画を作ろうとせず、「Coconalaの提案文に貼るURLを1本作る」というゴールに絞れば、数時間で公開まで持っていけます。
Coconalaでkintoneカスタマイズを販売している方、まだ動画を作っていない方は、ぜひ試してみてください。テキストだけの商品ページより、動いているところを見せる方が圧倒的に購入者の不安を解消できます。
今後も、kintoneプラグイン開発・販売の話を書いていきます。よかったらフォロー、スキをおねがいします✌️
拓海(Coconala:kintoneカスタマイズ販売中)
