見出し画像

AIに一から教わる異世界ファンタジー 第7回 魔族って、いったい何者なんですか?

前回は「魔王」について調べました。

魔王がいるのなら、その下には魔族がいる。

私は何となく、そんなふうに理解しています。

ところが、アニメを見ていると、この「魔族」という存在がよく分かりません。

そもそも魔族は悪魔なのでしょうか。

どうも違うようです。

魔族にも階級があって、その一番上が魔王なのでしょうか。

さらに見ていると、弱い魔族は怪物のような姿なのに、強い魔族になるほど人間に近い姿をしているようにも感じます。

普段は人間の姿をしていて、本気になると巨大な獣や怪物の姿になる者もいます。

そして最近見ている作品では、魔族より人間の方がよほど欲深く、残酷に描かれていることさえあります。

いったい魔族とは何なのでしょう。

AIに聞いてみました。

魔族は悪魔とは限らない

まず分かったのは、

魔族=悪魔

ではないということでした。

もちろん作品によっては、悪魔を魔族の一種として扱うこともあります。

しかし魔族を、人間、エルフ、ドワーフなどと並ぶ別の種族として扱う作品もあります。

さらに、一つの種族ではなく、人間とは異なる「魔の側の種族」をまとめて魔族と呼んでいるような作品もあります。

角のある者。

翼のある者。

獣のような者。

爬虫類のような者。

ほとんど人間と変わらない者。

これだけ姿が違うものを全部「魔族」と呼ぶのなら、一つの生物の名前と考える方が無理があります。

どうやら「魔族」という言葉そのものが、かなり幅広く使われているようです。

エルフやドワーフのような古典の魔族はいるのか?

この連載では、エルフやドワーフについても調べました。

エルフやドワーフなら、ゲルマンや北欧の神話・伝承まで遡ることができます。

では魔族は、どこの神話から来たのでしょう。

ここで困りました。

現在の異世界アニメに登場する「魔族」に、そのまま対応する古代の種族が見当たりません。

もちろん昔から、悪魔、悪霊、怪物、人間に敵対する超自然的な存在は世界中にいます。

しかし、

人間とは別に「魔族」という集団がいる。

魔族には国や社会がある。

強い魔族と弱い魔族がいる。

そして魔王がいる。

という現在の異世界ファンタジーでおなじみの形が、そのまま昔のヨーロッパ神話に存在したわけではないようです。

「魔族」という日本語自体には古い用例がありますが、現在のアニメでいう「魔族」と同じ意味だったわけではありません。

現在の魔族像は、昔からある悪魔や怪物などのイメージを取り込みながら、日本の漫画、ゲーム、アニメなどの中で形作られてきた部分が大きいようです。

ただし、

「この作品が魔族を発明した」

という明確な起源までは分かりませんでした。

そういえば『デビルマン』があった

ここまで考えていて、昔から知っている作品を思い出しました。

『デビルマン』です。

主人公の不動明は、デーモン族のアモンと合体してデビルマンになります。

しかもアモンは、ただのデーモンではありません。

「デーモン族の勇者・アモン」

と呼ばれるほどの強者です。

前回「勇者」について調べましたが、こんなところにも勇者がいました。

しかも人間側の勇者ではありません。

魔族側の勇者です。

そして不動明の親友である飛鳥了の正体はサタンです。

現在の異世界アニメとはかなり雰囲気が違いますが、

人間とは別の魔的な種族が存在し、その中にも強者がいる。

という構図には、現在の「魔族」に通じるものがあります。

『デビルマン』は1970年代の作品です。

もちろん『デビルマン』が現在の魔族を作った、という意味ではありません。

ただ、

「そういえば、ずいぶん昔から似たようなものを見ていたな」

と思いました。

魔族のトップは魔王なのか?

名前から考えると、

魔王

上級魔族

下級魔族

と並べたくなります。

実際、魔王が魔族を支配している作品なら、魔王が頂点です。

その下に幹部や将軍、上級魔族などがいる。

非常に分かりやすい組織です。

ところが、これも共通ルールではありません。

前回調べたように、魔王が何人もいる作品があります。

魔王より強い魔神や邪神がいる作品もあります。

魔族なのに魔王とは関係なく暮らしている者がいてもおかしくありません。

どうも異世界ファンタジーを理解するために、

魔王→上級魔族→下級魔族

という共通の組織図を作ろうとするのは無理なようです。

作品が変われば、組織図も全部作り直しです。

強い魔族ほど人間に近くなる?

これは私がアニメを見ていて感じていることなので、実際にそういう決まりがあるわけではありません。

ただ、そんな傾向があるように見える作品があります。

下級の魔物や魔族は、獣やトカゲのような姿をしている。

ところが上級魔族や魔王の側近になると、急に人間らしくなる。

さらに上へ行くと、美男美女だったりします。

角が一本付いているくらいで、ほとんど人間です。

なぜでしょう。

一つには、重要な登場人物ほど会話する場面が増えるからでしょう。

表情を見せる。

怒る。

笑う。

悩む。

主人公と長く関わる。

そう考えると、人間に近い姿の方が登場人物として扱いやすい。

そして、もう一つ。

重要なキャラクターを魅力的な姿にした方が、アニメとして使いやすいのでしょう。

これは魔族の生物学的な進化というより、

アニメの事情なのかもしれません。

人間の姿は変身した姿なのか?

本来は怪物や獣のような姿なのに、人間の姿へ変身する魔族もいます。

普段は人間そっくり。

ところが本気で戦うと、

「これが本当の姿だ」

となる。

角が伸びる。

翼が出る。

巨大化する。

竜や獣のような姿になる。

これは非常に分かりやすい演出です。

しかも「人ならざるものが人間に化ける」という発想自体は、昔から世界各地にあります。

日本にも狐や狸が人間に化ける話があります。

ですから、普段は人間の姿をした魔族という発想も、古い変身譚と相性がいいのでしょう。

最近は人間の方が悪くないか?

そして、私が魔族について一番気になっているのがこれです。

私が最近見ている作品では、

魔族より人間の方が悪いのではないか

と思うことがあります。

人間には欲があります。

金が欲しい。

土地が欲しい。

権力が欲しい。

他の種族を支配したい。

自分たちと違うものを排除したい。

そうした人間のエゴによって魔族が翻弄され、追い詰められ、ついには人間と敵対する。

ところが人間側から見れば、

「魔族が人間を襲った」

という話になります。

そして最後には魔族が討伐される。

見ているこちらとしては、

「いや、最初にひどいことをしたのは人間ではないか」

と言いたくなることがあります。

逆に魔族の社会を見ると、意外に単純だったりします。

強い者が上にいる。

仲間を守る。

自分たちの土地で暮らす。

魔王に従う。

人間社会のような欲や建前が複雑に絡んでいないため、むしろ魔族社会の方が平和そうに見える作品さえあります。

私は最初、こうした描き方は最近の異世界アニメに多くなったものなのかと思いました。

ところが、ここで再び『デビルマン』を思い出しました。

漫画版では、デーモンへの恐怖によって人間社会そのものが狂っていきます。

人間が人間を疑う。

悪魔ではない人まで敵とみなす。

そして、不動明の大切な存在だった牧村美樹たちは、デーモンではなく人間たちの手によって殺されます。

不動明は、人間を守るためにデーモンと戦っていたはずです。

ところが、その人間たちが美樹を殺してしまう。

「いったい、どちらが悪魔なのか」

と思わせるほど、人間の残酷さが描かれています。

『デビルマン』は半世紀以上前の作品です。

つまり、

「人ならざるもの=悪、人間=善」とは限らない

という考え方は、最近始まったものではありませんでした。

ずいぶん昔からあったのです。

ところが『葬送のフリーレン』は違う

ここで面白いのが『葬送のフリーレン』です。

この作品にも魔族が登場します。

しかも、人間によく似ています。

美しい姿をした魔族もいます。

人間の言葉も普通に話します。

ところが『フリーレン』では、

「魔族も人間と同じで、ただ人間から誤解されているだけだった」

という話にはなりません。

人間と同じ言葉を使っていても、人間と同じ感情や価値観を共有しているとは限らない。

むしろ人間に近い姿をし、人間の言葉を話すこと自体が、人間にとって危険になることがあります。

これは、人間の欲やエゴによって魔族が追い詰められるタイプの作品とはかなり違います。

同じ「魔族」という言葉を使いながら、ここまで違うのです。

結局、魔族とは何なのか?

今回も、きれいな答えは出ませんでした。

魔族は悪魔とは限らない。

一つの種族とも限らない。

魔王がトップとも限らない。

怪物の姿をしている者もいれば、人間そっくりの者もいる。

人間に迫害される側の場合もあれば、人間を脅かす側の場合もある。

そして『フリーレン』のように、人間とは根本的に異なる存在として描かれることもあります。

どうやら現在の異世界ファンタジーにおける「魔族」は、エルフやドワーフのように一つの古い伝承からそのまま持ってきた種族ではないようです。

昔からある悪魔、怪物、異形の存在、変身するものなど、さまざまなイメージが漫画やゲーム、アニメの中で混ざり合い、作品ごとに自由な「魔族」が作られてきた。

だから統一規格がない。

そう考えると、少し分かったような気がします。

ただ、アニメを見ていて、

「人間と魔族、結局どちらが怖いのだろう」

と思うことは、これからもありそうです。

次回予告

魔族について調べていると、今度は「獣人」が気になってきました。

犬や狼のような顔をした獣人がいる。

トカゲのような者もいる。

ところが女性になると、ほとんど普通の人間で、耳と尻尾だけ動物ということもあります。

これは昔の神話にもあったのでしょうか。

それとも日本の漫画やアニメで発達したものなのでしょうか。

次回は「獣人」について、AIに一から教えてもらいます。


いいなと思ったら応援しよう!