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パニック障害で歯医者に行けず3本の歯を失った話|40代になって感じる大きな後悔

こんにちは、パニック障害歴10年の在宅男(たくお)です。

現在は、自宅で文章を書きながら、移住先の田舎町で細々と暮らしている40代バツイチ独身男性です。

もともと東京でBarやキッチンカーの会社をやっていましたが、パニック障害が引き金となり、お店も車も結婚生活もすべて失いました。

その後、数年間の引きこもり生活を経て、金銭的な事情もあり田舎町へと移り住んでいます。

こう書いてしまうと暗く感じられるかもしれませんが、いまは何とか元気に生きられるようになりました。

パニック障害自体はまったく治っていませんが、昔よりは多少落ち着いています。


ちなみに、僕は東京から逃げるようにして田舎町へと移り住んだわけですが、意外といまの生活を気に入っています。

むしろ、「いまの環境の方が自分に合っているかも」と思うほどです。

色々なことが繋がって、結果的に僕は自分に合った生活というものに気付けたのかもしれません。

とはいえ、その色々が過ぎ去る中で、後悔していることもあります。

特にパニック障害がピークだった30代のころを振り返ると「あぁ、こうしておけば良かったなぁ」と思うことが少なくとも3つあります。

当時の暮らしを交えながら、3つのリアルなエピソードを書き留めてみましたので、ぜひご覧になってみてください。


パニック障害と診断されてから、病院に通わなかった話

僕は31歳ごろからパニック障害の発作が出始めましたが、すぐ病院に行ったわけではありません。

そもそも、当時はまだ「パニック障害」という言葉がいまほど認知されていなかったので「自分もそれなのでは?」と気付けませんでした。

単純に疲れや睡眠不足、ストレスが原因なのかなと思っていました。

しかし、車の運転が怪しくなってきて、「さすがにこれはまずい」と感じ、1年ほど経ってから、ようやく僕は診察を受けに行きます。


「パニック障害の可能性がありますね」と言われる

病院で診察を受けると、僕は「パニック障害的なもの」と診断されました。

正直、そのときになんて言われたかは正確に覚えていません。

ただ、「パニック障害」という単語が出てきたことは覚えています。

そのころには、車の運転中に変な汗がでる、電車に乗っていると息苦しくなるといったことが続いていたので、多少はネットで自分の状態を調べていました。

そのため、自分の中でも候補のひとつとして、パニック障害が挙がっていました。

ただ、実際に医者から「パニック障害の可能性がありますね」と言われると、「あー、自分はメンタルがやられているのか」と自覚してしまい、さらに大きなダメージを負ったことを覚えています。


3~4回の通院だけで、その後は病院に通わなかった

最初に診断を受けたとき、僕はいくつかの処方薬をもらいました。

いわゆる「突発的なドキドキや息苦しさを抑える薬」です。

その薬をたまに飲みながら、僕はそれまでと同じように働き続けました。

とはいえ、根本的な解決にはなっていないので、3~4回は病院に通ったと思います。

また、別の病院にも訪れてみて、他の医者からの診断も受けてみました。

もちろん、結果は同じような感じです。

そうなると、段々「病院に行くこと自体」が辛くなってきます。


診察を受けても毎回同じようなことしか言われない。
そもそも予約を取って病院に行くという行為自体がきつい。


こうして、僕は徐々に病院通いをやめました。

仕事が忙しかったことに加えて、病院に行っても治りそうにないと勝手に判断したことが大きな理由です。


ちゃんと病院に通っていたらもっと違う形になっていたかも

いま振り返ると、

このときにちゃんと病院に通っていたら別の未来があったのかも

とも思います。

ただ、当時はとにかく仕事がハードで、ほとんど休みがない状態でした。

また、「病院に行っても治らないなら、もういいや」と短絡的に考えてしまっていたことも大きな要因です。

そんな状態で働き続けた結果、僕は完全に外で働けなくなりました。

車の運転ができない。
お店の中でも発作が出る。
言葉が上手く出てこない。

こうして、お店自体をやめることになり、引きこもり生活へと進んでいくことになったわけです。

いま思えば、仮に1ヶ月くらい全ての仕事を休み、治療に専念していたら、こんなに長引くこともなかったのかな…と考えたりもします。


引きこもり生活、気付いたら歯を3本失っていた話

「パニック障害で歯がなくなった」という話はあまり聞いたことがないと思いますが、実際に僕は3本の歯を失いました。


乱れきった食生活、いきなり歯がグラグラし始めた

完全に社会からドロップアウトした僕は、自宅での引きこもり生活へと突入しました。

起きる時間や寝る時間はバラバラで、とにかく一日中ほとんど家から出ない日々。

食事は出前・デリバリーが中心で、栄養バランスなんてものはまったくの無視。

昼頃に起きて、いきなりピザハットとかドミノピザとかで、Lサイズのピザとポテトを注文し、それを1日の食事としていたときもありました。

そんな生活を続けていたある日、ふと口の中に違和感が。

「あれ?なんか奥歯がグラグラしてる…」

もちろん、すでに立派な大人だったため、歯が生え変わるなんてことはないわけです。

しかし、このときの僕は精神状態が普通ではなかったので、

「痛くないなら歯医者に行かなくていいや」

と、そのまま放置しました。

パニック障害持ちだと、歯医者は地獄みたいな環境です。

いっさい動けない。
いつ終わるか分からない。
そもそも予約する行為自体がきつい。

こうした怖さもあり、僕は歯医者から逃げていました。

「歯が抜けることくらいは別に問題じゃない」という異常な思考回路

とある日、朝目覚めると。

口の中に抜けた奥歯がありました。

「え?奥歯が抜けた…?」

ハッキリ言って、ものすごい大変な状態です。

いまなら分かります。

しかし、当時の僕は思考回路が完全に狂っていたので、

「まぁ、痛みがないまま抜けたなら良いか」
「これで歯医者に行かなくて済む」

と、それ以上深く考えませんでした。

本当に、いま振り返るとヤバい人間だったと思います。

しかも、その後3年くらいにわたり、同じようなことが2回繰り返されました。

合計で3本の歯がなくなったことになります。

ちなみに最後の1本は、柔らかい「蒸し鶏」を食べていたときに取れました。

あんなに柔らかい蒸し鶏に歯が負けるのかと、正直なところ当時の僕は盛大に笑いました。

もちろん笑える話じゃないことは分かっています。

とはいえ、それくらい感覚がマヒしていたわけです。


これはいまになって分かったことですが、

尋常じゃないほどストレスが溜まっていると、寝ているときに強く歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりして、歯の根っこがダメージを受けるみたいです。(諸説あり)

あとはパニック障害で歯医者に行けなくなり、虫歯が悪化するケースも珍しくないようです。

もちろん、僕の場合は栄養度外視の食生活や不規則な睡眠時間も原因だったと思います。

とはいえ、パニック症状がピークだった30代半ば、こうして僕は3本の歯を失いました。


40代になってから気付く歯の大切さ

30代のほとんどをパニック障害と共に生きてきましたが、

さすがに歯だけはもっと大切にしておけば…と後悔しています。

僕は、同じようにパニック障害に悩んでいる方に、何かアドバイスできる人間ではありません。

こうしたnoteの中でも「これが良いよ」「あれをしたら良くなったよ」と語るつもりもありません。

そもそも、僕もまだパニックの症状に悩んでいる途中です。

ただ、20代~30代でパニック障害に苦しんでいる方へ。

歯だけは…
歯だけは何とかして残しましょう。
あとになって治療代がものすごく高くなるし、治療にかかる時間も長いので。

これだけは、少し伝えたい部分なので書かせてもらいました。

もちろん、歯医者に行くことがしんどいのは重々承知の上ではありますが。

40代になって、いまさらながら抜けた歯の治療をしていると、こんなことを思ったりもするわけです。


外で働けなくなったので、在宅ワークに逃げた話

お店をやめて無職となり、体調を回復させようと身体に負担を掛けない引きこもり生活をはじめて3ヵ月くらい。

さすがに僕は焦っていました。

なぜなら貯金が底をつきそうだったから。

現実的に考えると、残り3ヵ月分くらいの貯金しかない状態。

生きていくためにはお金を稼がなきゃいけない。

しかし、当時の僕の心身は完全に使い物にならなくなっていました。


バイトの面接も確実にムリ、知識ゼロから在宅ワークをスタート

普通なら「とりあえず生活費のためにアルバイトでも探そう」となるところですが、当時の僕にはそれが絶対に不可能でした。

そもそも、外でアルバイトができるような状態なら、お店をやめていません。

都心部に住んでいたので、徒歩圏内にアルバイトできそうなところはたくさんありました。


しかし、バイトの面接に行くこと自体が怖い。
受かったとして、初日のことを想像したら変な汗が出てきて手が震える。


パニックの症状がピークの時期に、新しい環境で働くことはハードルが高すぎます。

「外で働くのは、確実にムリだ」

この結論に至り、僕は家でできる仕事を探し始めました。

そんな中で見つけたのが、現在も続けているWebライターという仕事です。

当時、僕はWeb知識ゼロ、もちろんライターの仕事なんてしたこともありません。

そんなレベル1状態の僕でしたが、色々なサイトを見ていると「素人でもできるWeb仕事」があることに気付きました。

このままだと貯金がなくなり、家に住んでいられなくなる。
それでも電車に乗れない、人と関わる仕事は無理。
もう、自宅で仕事ができるなら、なんでもいい!

こうした消去法によって、僕はWebライターとしての仕事を始め、小さな仕事からコツコツと実績を作っていきました。


在宅ワークに逃げたことで回復が遅れたのではという葛藤

Webライターとして在宅ワーク生活を始めてから1年後、

僕は何とか「家賃と食費」くらいは払える収入を得られるようになっていました。

最初のころの報酬額は1ヵ月で1万円とか、その程度です。

そこから、何とかギリギリ生きていけるくらいの金額を得るまで、毎日パソコンと向き合いました。

正直、在宅ワークをしていても、いきなり発作が出ることはあります。

ネット上の相手と仕事のやり取りをしていて、急に息苦しさを感じることは今でもたまにあるくらいです。

とはいえ、「通勤がない」「電車に乗らない」「直接人と会わない」というのは、このころパニック障害のピークだった自分にとってはありがたい環境でした。

ただ、いま振り返ってみると、

こうして在宅ワーク中心の生活になったことが、結果的にパニック障害の回復を遅らせてしまった可能性もある

と感じることがあります。

無理やりにでも外に出て、アルバイトや就職をして、小さな成功体験を積んでいた方が、社会に復帰するスピードは早かったのではないか。

そんなふうに考えたりもするわけです。


それでも家でしか働けないので、在宅で仕事を続ける日々

30代のころを思い返してみて、「あれをやっておけば」「もっと早く行動に移していれば」と感じることは少なくありません。

とはいえ、冒頭に伝えた通り、僕はいまの生活を意外と気に入っています。

40代の手前で、僕は東京から田舎町に、自然のある環境へと移り住みました。

もちろん、移住したからといって体調が回復するなんてうまい話はありません。

パニック障害は完全に治っていない。
いまでもハァハァと息苦しくなることはある。
強い不安感に襲われて、予定が狂うこともある。

たまにこうした状態になるので、40代に入ってからも在宅ワークだけで生計を立てています。

それでも都会で暮らしていたころよりもプレッシャーは少なく、穏やかな生活を送れるようになりました。


今回もお読みいただきありがとうございます。

伝えたかったのは「歯は大事だよ」ということですね。

移住してからの話は別のnoteでも詳しく紹介していますので、そちらもぜひご覧になってみてください。

今後も「パニック障害がピークのころ、スマホを解約して電話番号を捨てた話」や「外に出るのが怖くて車の運転免許証更新をめちゃくちゃ遅らせた話」などを投稿する予定です。

また、気が向いたときに中年男性の半生をちょっと覗き見してもらえればありがたいです。



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