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出世しか頭になかった僕が、平日ワンオペ家事・育児を担うようになるまで

はじめまして、タクヤと申します。

普段は都内でリモートワークを中心にフルタイム勤務をしながら、平日の家事・育児全般を担当しています。

朝の支度から小学校への送り出し、夕飯作り、お風呂、掃除、そして名前のつかない無数の片付けまで。今でこそ平日の暮らしを日常として回していますが、ほんの数年前の自分が見たら信じられないはずです。

なぜなら当時の僕は、「最速での出世」しか頭にない、絵に描いたような仕事人間だったからです。

「周りの男は平日仕事しかしていない」という焦りと歪み

子どもが生まれたあとも、妻が育休中だったこともあり、僕の生活は子どもがいない頃と何も変わりませんでした。「同期で一番早く上に行きたい」「評価されたい」。会社の評価基準こそが、自分の存在価値のすべてだと思い込んでいました。

転機は、妻の復職でした。

妻の職場は小さな会社で、人手不足だったため出産後はあっという間にフルタイムで復帰しました。リモートワークがあまりできない職種だった妻に対し、比較的自由にリモートワークできる職場だった僕が、平日は朝から晩までの家事・育児全般をワンオペで背負うことになったのです。

ここから、僕の日常は音を立てて崩れ始めました。

仕事だけに時間を費やす事ができず思い通りに進まない仕事、積み上がる洗い物、何をしても泣き止まない子ども。

「なぜ自分ばかりがこんな目に遭うのか」「この時間があれば仕事が進むのに」

慣れない家事と育児に追われる中で、自分の中に不満と被害者意識が溜まっていきました。

何より僕の認知を歪ませていたのは、同僚たちへの「焦り」です。

周りの男性社員は、子どもが生まれても変わらず遅くまで残業し、仕事にフルコミットしている。「自分だけがレースから脱落していくんじゃないか」という恐怖から、泣いている子どもの横で無理やりPCを開き、朝5時に起きて仕事を詰め込みました。

何とか3年ほどそういった生活をしていましたが、気付いた時には心も体も限界寸前でした。

部屋の隅で震えていた子どもの涙

張り詰めていた糸が切れたのは、些細な日常の不満から始まった妻との衝突でした。

「私の周りの旦那さんは、もっとやってる!」

「いや、俺の周りの男は平日仕事しかしてない!」

お互いに一日中働き、心身の余裕を失って投げつけ合う鋭い言葉。

その瞬間、両親の険悪な空気に耐えかねて、部屋の隅へ逃げ出し、身体を小さくして泣いている子どもの姿が目に飛び込んできました。

その姿は自分にとって本当に衝撃的な光景でした。

「……自分は、一体何のために、誰のために働いているんだろう」

出世してお金が増えれば、家族は幸せになれると本気で信じていました。でも、僕が必死にしがみついていたのは、家族の幸せではなく「他人に認められたい見栄」と「レースから外れる恐怖」だったのではないか。

そのとき脳裏に浮かんだのは、自分の父親の姿でした。

父はどちらかと言えば出世競争から外れた人でした。でも、夕方には家にいて、毎日キャッチボールをしてくれた。子どもの頃の僕が安心を感じていたのは、父の肩書きではなく、一緒に過ごしてくれた温かい時間そのものでした。

「僕が本当に大切に守るべきなのは、社内の見栄ではなく、この子が安心して笑える日常だ」

自分を縛り付けていた見えない呪縛が、音を立てて解けた瞬間でした。

「会社の自分」から「家庭の自分」へ。評価軸が変わった日

そこから僕の生活は大きくシフトしました。

幸いにもリモートワークが中心の働き方だったため、通勤に使っていた時間はそのまま家族と過ごす時間に変わり、オフィスの同僚よりも、子どもや妻と顔を合わせる時間の方が圧倒的に長くなっていきました。

物理的に家庭にいる時間が増えるにつれて、自分の中で静かな、けれど決定的な変化が起きました。

「自分の評価軸」が、会社から家庭へと完全に移ったのです。

かつての僕は、「会社で上司や周囲からどう評価されるか」だけで自尊心を満たしていました。けれど、家事や育児という現実に向き合い、家族と密に時間を共有する中で、もっと大切な問いに出会いました。

「自分は一番近くにいる家族にとって、どんな夫であり、どんな父親でありたいのか?」

会社の人事評価や人間関係はいずれ過去のものになります。けれど、泣いている子どもを抱きしめた手の感触や、家族で笑い合った食卓の記憶は、この先一生残り続けます。

出世競争から一歩引いたことで、キャリアのペースは正直遠回りになったと思います。当然逃したチャンスへの悔しさがゼロかと言えば嘘になります。

けれど、手に入れたものはそれ以上に大きいと感じています。

「外の評価」に怯える日々を手放し、「家庭の中の自分」を誇れるようになったことで、僕の心はかつてないほど穏やかで満たされたものになりました。

このnoteでお伝えしていきたいこと

このnoteは、「夫が何もしてくれない」「言っても伝わらない」と孤独を抱えている女性をサポートするための場所です。

かつて「会社の評価」だけに縛られ、家庭の痛みに無関心だった僕だからこそ、男性の頭の中で何が起きているのかを包み隠さず言語化できます。

  • なぜ夫は「手伝うよ」と言って妻を逆なでしてしまうのか(当事者意識のメカニズム)

  • 指示待ち夫の心理:動かないのではなく「失敗して責められるのが怖い」防衛機制

  • 夫の評価軸を「会社」から「家庭」へと少しずつ広げてもらう対話のヒント

  • プライドを刺激せず、夫自らが「動きたくなる」心理的アプローチと伝え方

あなたが感情的に怒りたいわけではないことも、ただ「一緒に家庭を支える味方でいてほしい」と願っていることも、今の僕なら痛いほど分かります。

正論をぶつけても頑なになる夫の心理の裏側を解き明かし、あなたがこれ以上ひとりでため息をつかずにすむヒントをお届けします。

平日の夜、ひとりで抱え込んで疲れ果てているあなたの心が、少しでも軽くなりますように。

これからどうぞ、よろしくお願いします。



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