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信じるか信じないかはあなた次第。我が家のキッチンで発見された「未確認収納物体」の謎。

我が家のキッチンには、時空が歪む場所があるらしい。

先日、うつ病と闘う妻が、夕食の準備をしようと流しの下にある引き出しを開けた時のことだ。そこは調理器具や調味料のストックが並ぶ、ごく普通の場所。

しかし妻は、そこで「あってはならない異物」を発見してしまった。

……袋に入った、冷凍唐揚げである。

もちろん常温の引き出しの中。唐揚げたちはすっかり解凍され、ただの冷たい肉のかたまりとして、静かにそこに佇んでいたという。

1. 事件は突然に。キッチンに潜む「何か」の気配

「ねえ、なんでこんなところに唐揚げがあるの(笑)」

静まり返ったリビングに響いた、妻のツボに入ったような笑い声。 駆けつけた私が目にしたのは、引き出しの中で異彩を放つ唐揚げの姿だった。

なぜ冷凍食品がここに収納されているのか。我が家を揺るがす未解決ミステリー。 第一容疑者として頭に浮かんだのは、我が家の4歳になる息子だ。 いつも突拍子もないイタズラをしては私たちを驚かせてくれる、お調子者の我が家のムードメーカー。 「またあいつが、びっくり箱のつもりで隠したんだろう」 そう思い、リビングでニヤニヤしている息子を問い詰めようとした。――しかし、そこで私の脳裏に、ある不穏な記憶の断片がよぎったのだ。

2. 犯人はお調子者か、それとも――我が家に伝わる都市伝説

待てよ、と。 前回、この冷凍唐揚げをチンして食卓に出したのは、他でもない私だ。

あの時、私は確かに「残りは冷凍庫に戻さなきゃ」と考えていた。だが、日々のドタバタで脳のキャパシティが完全にバグっていた私は、無意識のうちに、唐揚げを調理器具の仲間だと認識して引き出しに「片付け」てしまったのではないか……?

記憶の糸は完全に途切れている。ちなみに妻は、最初から息子ではなく私を犯人だと激しく疑っていた。私の普段の行動パターンが完全にプロファイリングされていたらしい。

真相は深い闇の中(ということにしておきたい)だが、あまりの奇妙な光景に、妻は呆れ顔を通り越して大爆笑していた。

「これはきっと、我が家の妖精さんの仕業だね」 「うん、我が家では『都市伝説』ってことで処理しよう」

そう言って、妻には笑顔で許してもらうことに成功した。私のポンコツな記憶喪失(の疑惑)が、結果的に妻の大きな笑顔を引き出したのだから、これは怪異がもたらした奇跡かもしれない。

3. 【結び】新品だったら消されていたかもしれない命

ちなみに、今回発掘された冷凍唐揚げは、幸いにも残りがあとわずかという状態だった。 だからこそ妻も「もう、何やってんの(笑)」と笑って許してくれたのだと思う。

これがもし、まだハサミすら入れていない「新品未開封の1キロパック」だったとしたら、どうなっていただろうか。それを常温でドロドロに溶かしていたとしたら――。想像するだけで、私の背筋には本当の恐怖が走り、冷や汗が止まらなくなる。

我が家の台所には、今も疲れた大人の脳をバグらせる何かが潜んでいる。

次に冷凍食品をしまう時は、それが本当にマイナス18度以下の世界なのか、引き出しを開ける前に3回は自分を疑おうと思う。

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