見出し画像

お盆じゃなくてもわたしはおばあちゃんに会いたかった。


お盆休みになると、
必ずお母さんの実家にお墓参りに行ってた。
たぶん。
小学生くらいからずっと。

わたしが社会人なって数年経っても
母と一緒に、おばあちゃんの家に行っていた。


母と祖母はそんなに仲が良くない。

そんなことに気づいたのは、
小学校高学年くらいだった。

4つ上の姉が、
おばあちゃんとお母さんは仲悪いから
あんまりおばあちゃんの家行かなくても
大丈夫って言っとこう。

そんな風に、中学生と小学生だった
私たちは話したことがあった。

なぜ、母と祖母が仲良くないのか。
理由はたぶん母から聞いたけど、
いまいちよく分からなかった。

大人になっても、
実はあんまりよく分かっていない。

親子にしか分からない何かが、
きっとあるのだろう。


祖母は優しかった。
娘にはどうだったのか知らないが、
孫の私たちには、すごく優しかった。

怒られたことなんて、ほとんどなかったし
嫌な事を言われた事もされた事も、ない。


母に直接言ったことはないけれど
お盆休みじゃなくても
夏休みの間、もっとたくさん、
わたしはおばあちゃんに会いたかった。

車で片道1時間
そんなに離れているわけではないけれど

帰る時に、
いつも持ちきれないほどの手土産を
持たせてくれて

ちらし寿司と筑前煮が上手で

東京育ちで入院ギリギリまで
綺麗にマニキュアを塗っていた
おしゃれ好きなおばあちゃん

もう会って話すことはできないけれど
わたしはおばあちゃんが大好きだった。


大事件ではない。
それでも、
大人の事情に巻き込まれてしまっていた。
この感情に対して、
そんな風に思うことがある。



忙しい毎日の中で忘れているけれど、

おばあちゃんにもう会えないんだと
改めて突きつけられる気がして
行くことを躊躇っていたお墓参りに、

今年はひとりで行ってみよう。


ひとりでドライブがてら
お墓参りに来れるようになってしまった
歳月の早さと、
もう会えないおばあちゃんへの寂しさ

誰が悪いわけでもない
言葉にできない思いを
そっと胸にしまって、会いに行こう。


そういえば、
おばあちゃんってなんのお花が
いちばん好きだったんだっけ?


...そうだ。
お母さんに聞いてみよ。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集