【みかみか】はじめに
多摩経営工房SDGs研究会では、「SDGs+(ぷらす)」として、メンバーが日替わりでSDGsに関するさまざまなテーマを発信しています。
江戸時代の暮らしや日本文化の中には、現代になって「SDGs」と呼ばれる考え方につながる知恵や工夫が数多く息づいています。木曜日は、そんな身近な事例を通して、持続可能な社会や経営のヒントを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
📗はじめに
近年、持続可能な社会の構築が世界的な課題として注目される中、2015年に国際連合で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」について、各国での取り組みが加速しています。日本においても、政府や自治体だけでなく、多くの企業がSDGsへの対応を打ち出すようになりました。
一方で、企業のウェブサイトや広報資料に見られるSDGsの取組みには、その内容の真実性や実効性が問われるケースもあり、「SDGsウォッシュ」という言葉も耳にするようになってきました。中小企業においては、理念と実践のバランスをどう取るかが課題であり、経営者の価値観や判断が重要なカギを握っています。
同時に、日本社会には古来より「もったいない」や「足るを知る」といった精神が根付いており、こうした文化的価値観が、SDGsの目指す理念と自然に合致している面もあります。そのため、「日本人はSDGsを意識せずとも実践している」という認識が広がっているのも事実です。しかし、それは本当に十分と言えるでしょうか。
本稿では、日本人の文化や歴史的背景とSDGsとの関係性を多面的に考察していきます。具体的には、日本企業におけるSDGsへの取組みの実態、文化的価値観との親和性、そして江戸時代に見られた循環型社会の知恵などを手がかりに、日本人がこれまで培ってきた思想とSDGsの接点を明らかにしていきます。
さらに、諸外国との比較も交えながら、日本における持続可能性のあり方を再確認し、これから私たちがどのように意識を高め、行動していくための指針を提言していきます。
次回7/9(木)は…
👉第1章 日本企業におけるSDGsへの取組み
木曜日担当 みかみか(丸山 美佳)
中小企業診断士 / 防災士
【略歴】
ICTメーカーのマーケティング部門で販促企画、イベント運営、ユーザー会事務局などを担当。震災復興支援やBCP策定、社会貢献活動など、SDGsにつながる現場実践を積む。
独立後は多摩地域での事業者伴走支援、展示会・ビジネスマッチング支援、地域活性のための「まちゼミ」支援等に従事する一方、「SDGsと日本文化」をテーマに研究・論文執筆を進めている。
また、コミュニティラジオやインターネットラジオを通じて地域で活躍する人々の紹介や情報発信にも取り組み、地域コミュニティの可視化とネットワークづくりを行っている。
【所属】
一般社団法人東京都中小企業診断士協会 三多摩支部 地域支援部
一般社団法人多摩経営工房(多摩ラボ) SDGs研究会/製造業研究会
