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CGクリエイターを諦めた僕が、デザイナーになった話。

CGクリエイターを諦めた僕が、デザイナーになった話。

こんにちは、田中です。

少し前に、

「初めてのnoteって読まれるらしい。」

という記事を書きました。

その中で、

僕はもともとCGクリエイターを目指していて、
途中からデザインの道に進んだ、

という話を少しだけ書きました。

するとコメントで、

「CGが自分とは違うと感じたのか、デザインの方が向いていると気づいたのか。どちらの感覚に近いですか?」

と聞いてもらいました。

これを見た時、

確かにちゃんと考えたことなかったな、

と思いました。

なので今回は、

僕がCGからデザインに進んだ時の話を、
ちゃんと書いてみようと思います。



中学生の頃から、CGクリエイターになりたかった

僕がCGクリエイターになりたいと思ったのは、

中学生の頃です。

きっかけは、

某・車が変形して戦う映画。

あの映像を見て、

「こんなの作ってみたい。」

と思いました。

当時は、

どうやって作っているのかも分からない。

どんなソフトを使っているのかも知らない。

ただ、

画面の中にあるものを見て、

「これを作っている人がいるんだ」

ということだけは分かりました。

そこから、

CGクリエイターになりたいと思うようになりました。



高校では、なぜかポスターや動画を作っていた

高校では吹奏楽部に入っていました。

そこで部員募集のポスターを作ったり、

動画を作ったりしていました。

今思えば、

この頃からデザインっぽいことはしていました。

ただ、

当時はデザイナーになろうなんて全く思っていません。

ポスターも、

必要だから作った。

それくらいです。

でも、

自分が作ったものを周りの人に見てもらって、

反応をもらう。

これは結構好きでした。

「これいいやん」

とか、

何かしら反応が返ってくる。

たぶん、

この頃から、

自分が作ったものを誰かに見せることが好きだったんだと思います。



専門学校に入って、Mayaを触り始めた

専門学校に入ってからは、

Photoshop。

Illustrator。

Premiere Pro。

After Effects。

CLIP STUDIO。

そしてMaya。

1年の時に、

いろんなソフトをまんべんなく触りました。

ただ、

僕が一番触っていたのはMayaでした。

中学生の頃からCGをやりたかったので、

当然といえば当然です。

モデリングをして、

マテリアルを設定して、

3D空間の中に物を作っていく。

最初は普通に楽しかったです。

やりたかったことを、

ようやくちゃんと勉強できている感覚もありました。

ただ、

途中で一つ、

かなり大きな壁にぶつかりました。



精密モデリングが、しんどかった

Mayaでモデリングをする時、

最初のポリゴンから、

伸ばして、

変形して、

形を整えて、

また伸ばして、

また調整して。

そうやって少しずつ形を作っていきます。

もちろん、

それがモデリングです。

そこがおもしろい人もいると思います。

でも僕は、

精密モデリングの課題をやりながら、

だんだん思うようになりました。

「これ、ずっとやるの無理だな。」

一つ一つ形を合わせて、

細かいところを直して、

また見て、

また直す。

それをずっと繰り返す。

課題だから嫌だった、

というだけではありません。

むしろ、

仕事になった時のことを考えてしまいました。

これを毎日、

何時間もやる。

それを何年も続ける。

そう考えた時、

正直、

「これをずっとやっていたら、自分はどこかで壊れるだろうな。」

と思いました。

これが、

CGから離れようと思った一番大きな理由です。



でも、Mayaが嫌いになったわけじゃない

ここが少しややこしいところなんですが、

Maya自体を嫌いになったわけではありません。

その後も普通に使っていました。

たとえば、

シリコンバンドやタンブラーみたいな小物をモデリングして、

グッズのモックアップを作ったりしていました。

その時の感想は、

かなり正直に言うと、

「これだけなら楽だな〜。」

でした。

精密なものを、

何時間も何日もかけて作り込む。

それを専門にするのはしんどい。

でも、

必要な形を作って、

デザインを乗せて、

モックアップとして使う。

これくらいなら全然できる。

たぶんこの辺りで、

自分の中で少し分かってきました。

3Dが嫌いなんじゃない。

3Dをずっと専門として突き詰める仕事が、自分には違った。

今振り返ると、

そんな感じだったんだと思います。



夢を諦めるのは、普通に不安だった

じゃあ、

「CG向いてないわ。デザイン行こ。」

と簡単に切り替えられたかというと、

全然そんなことはありませんでした。

気持ちは、

本当に五分五分くらいです。

中学生の頃から、

ずっとCGクリエイターになりたかった。

専門学校にも、

そのために入った。

だから、

CGから離れるということは、

自分の中では、

「ずっとなりたかったものを諦める」

という感覚でもありました。

「逃げたのかな」

とか、

「本当にこれでいいのかな」

とか。

普通に不安でした。



でも、作ったものを見せることは好きだった

そこで思い出したのが、

高校の頃にやっていた、

ポスターや動画制作でした。

CGじゃなくても、

僕は昔から何かを作っていた。

そして、

作ったものを誰かに見てもらうことが好きだった。

だったら、

CGじゃなくてもいいのかもしれない。

自分が作ったものを、

誰かに見せられるなら、

デザインでもいいのかな。

そんな感じで、

少しずつデザインの方に進み始めました。



2年になるタイミングで、デザイナーになると決めた

専門学校の1年では、

いろんなソフトを触っていました。

ただ、

自分が一番触っていたのはMayaです。

だから、

2年になるタイミングで、

「デザイナーになる」

と決めたものの、

実はPhotoshopとIllustratorを本格的に触り始めたのは、

そこからでした。

今考えると、

結構怖いですよね。

ずっと触っていたMayaから離れて、

これからPhotoshopとIllustratorをちゃんとやります。

そして、

就職はデザインで行きます。

みたいな。

当然、

「本当にこれでやっていけるんかな。」

という不安はありました。



初めて「こっちでもやれるかも」と思った

そこから、

ポスターなどのビジュアルを作るようになりました。

先生に見てもらって、

フィードバックをもらって、

直して、

また見てもらって。

そうやって作品を作っていく中で、

少しずつ評価してもらえるようになりました。

特に言ってもらえたのが、

「奥行きがある」

「見せ方が上手い」

「世界観がある」

という部分でした。

その時、

初めて少し、

「あ、こっちでもちゃんとやれるかもしれない。」

と思えた気がします。

最初から、

「僕はデザインに向いている!」

と思って進んだわけではありません。

やってみて、

フィードバックをもらって、

ちゃんと評価してもらえて。

それで少しずつ、

自信がついていきました。



そして、そこでMayaが戻ってきた

おもしろいのが、

デザインで評価された、

「奥行き」

という部分です。

これはたぶん、

Mayaをずっと触っていたからだと思います。

僕はポスターのビジュアルを作る時、

前景、

中景、

背景、

という感じで、

空間を分けて考えることがあります。

そこにパースをつけて、

その流れで視線を誘導する。

平面のデザインなんですが、

頭の中では、

少し3Dっぽく考えています。

手前に何があって、

奥に何があるのか。

どこから見せて、

どこに視線を持っていくのか。

それは、

Mayaで3D空間をずっと触っていた経験が、

かなり残っているんだと思います。



CGを諦めたのに、CGで学んだことに助けられた

当時の僕は、

CGクリエイターになる夢を諦めた、

と思っていました。

でも、

デザインを始めてみたら、

Mayaで身につけたことが、

普通に役立っていました。

むしろ、

自分のビジュアルの作り方の一部になっていました。

これは今でもそうです。

前景・中景・背景を分ける。

パースをつける。

視線を誘導する。

ビジュアルの世界観を作る。

CGを仕事の中心にはしなかったけど、

CGで覚えたことまで消えたわけではありませんでした。



じゃあ、CGが違ったのか。デザインに向いていたのか。

最初の質問に戻ります。

CGが自分とは違ったのか。

デザインの方が向いていたのか。

僕の場合は、

最初は、

「CGをこのままずっと続けるのは、自分には違う」

が先でした。

デザインに向いていると分かったから、

CGをやめたわけではありません。

むしろ、

デザインに進んだ時は、

普通に不安でした。

本当にできるのかも分からない。

ただ、

作って、

見てもらって、

評価してもらって。

その中で、

少しずつ、

「こっちでもやれるかもしれない」

と思えるようになりました。

だから、

僕の場合は、

CGが違うと感じたのが先。

デザインに向いているかもしれないと感じたのは、その後。

という順番が一番近いです。



諦めても、意外とどうにかなる

今振り返ると、

進路を変えたことは、

そんなに悪いことではなかったなと思います。

中学生の頃からなりたかったものを諦めるのは、

普通に怖かったです。

でも、

意外とどうにかなりました。

そして、

一番思うのは、

何事もどこかで繋がっているんだな

ということです。

CGをやっていたこと。

Mayaで何時間もモデリングしていたこと。

そこで挫折したこと。

デザインに進んだこと。

全部別の出来事に見えるけど、

今の自分の中では、

ちゃんと繋がっています。

今では、

デザインもするし、

動画も作るし、

Webも触るし、

Unityも触ります。

必要なら、

また3Dも使います。

結局、

完全にCGから離れたわけでもありませんでした。



あの頃の自分に言うなら

もし、

CGを諦めるか悩んでいた頃の自分に、

今の僕から何か言えるなら、

一つだけです。

「やってきたことは無駄じゃないよ。」

夢を諦めても、

進路を変えても、

今まで身につけたものまで消えるわけじゃない。

その時は、

何の役に立つか分からなくても、

思ってもいなかったところで、

繋がることがあります。

僕の場合、

それがMayaとデザインでした。

だから、

今やっていることも、

いつかどこかで繋がるんだと思います。

そう考えると、

遠回りも、

そんなに悪くないのかもしれません。

それではまた。

田中の作業部屋でした。

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