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momoro66
喫茶店で働く助産師さん|小諸日記|26.7.4
3か月ぶりに小諸駅近くのnovelsへ。
はじめてここに足を運んだときは、
まだ小諸に移住する前であった。
ホテルと本屋と喫茶店が融合しているカオスな場所。
以前来たときにここの女性スタッフのひとりが助産師であることを知った。
妻が妊婦であることを彼女に伝えると、
ええ!と皿洗いで濡れたままの両手を頬に当て、驚いた表情を見せた。
「ぜひ、今度は奥さまといらしてください!」
彼女の言葉からは社交辞令的な響きは一切感じなかった。移住を終えたら2人で来ようと思っていた。
そういえばと、先日そのことを思い出した。
妻とお店に入ると、あのときの助産師スタッフさんらしき人を見つけた。3か月空いてしまい顔の記憶が曖昧だったので確信はなかった。
「お腹に赤ちゃんいますよね」
注文したコーヒーやキャロットケーキを机に置きながら彼女は妻に声をかけた。
「あの。助産師さんですよね」
ワタシは言った。
彼女はキョトンとした顔をした。
そりゃそうだ。3か月前に訪れたワタシのことなんぞ覚えているはずがない。
「以前、こちらのお店に伺ったときに助産師だということを聞きました。あのときはまだ小諸に移ってきていなかったのですが。だいぶ時間を空けてしまいましたが、妻を連れてこれました」
釈明するかのように経緯を伝えると、彼女はハッと大きな口を空けて、「思い出しました!」と声を上げた。
彼女は妻の許しを得ると、10秒間くらい両手を擦り合わせて熱を貯め、ゆっくりと妻のお腹に触れた。そして、さらにゆっくりとお腹全体をさすってくれた。
「赤ちゃんの背中あたりに耳を当ててみてください。9か月にもなると鼓動が聞こえるはずですよ」
本業の助産師としての仕事の関係で、
このお店は8月末で退職されるらしい。
間に合うのであれば、彼女にも
赤ちゃんを見せてあげたい。
