「あなたは子供のころ、どんな本を読んで、何を感じましたか?」について
小学生のころ、学級文庫で『2じょうまの3にん』(北畠八穂・作/梶山孝明・絵)を読みました。
雪ふる夜、二畳の部屋で寄り添う母とふたりの子どもたち。
今思えば、シングルマザーと子どもという設定だったんですね。
でも当時は、そんな言葉すら知らなかった。
ただ、親子3人が助け合って暮らす姿が、子どもごころにもとてもけなげに感じられて。
寒いはずなのに、ページの向こうは、なぜかあたたかかった。
本には、人のやさしさや強さが描かれている。
そしてそれは、読む人の中にもそっと灯をともす。
ぼくが書こうと思うのも、きっと、あの一冊に出会った日の延長線上にいるからです。
