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くちなしの実 山の神様の贈り物

タイトル写真はご近所から分けていただいた
くちなしの実です。
よく熟れた実を手で取ると
オレンジ色の粉?が手にぺた〜っとつきます。
このオレンジが加熱すると黄色に。

お節の栗きんとんを作るとき、サツマイモを
鮮やかな黄色に染めるくちなしの実。
黄飯(おうはん)といって 白ご飯を
炊くときに一緒に入れて 黄色にする郷土料理もあります。
黄飯には白身魚と野菜・豆腐などで作った「かやく」と
呼ばれるおかずを添えて食べるのが
本来の食べ方のようですが、
会席料理できれいな色をたのしめる御飯として
出されることもあります。

昨年は我が家でも黄飯を炊きました。
湯気あげるきれいな黄色のご飯にわくわくしました。

自然食レストランで働いていた頃
もう30年以上前ですが、体調を壊した私は
今頃の季節に一ヶ月ほど療養のため
西式健康法をベースにした病院に入院したことがあります。
この病院の方針で、昼間は近くの低山で山歩きをするという
自主練的なメニューがありました。
途中具合が悪くなった時にお互いをサポートできるように
基本2人以上での行動です。

ある日、私は同年代の女性と一緒に
山歩きをしました。黒々とした髪を後で束ね
骨格がしっかりとした背の高い人で、
赤っぽいジャケットを着ていたように思います。
12月末にしては暖かい晴れの日の山歩きは
とても気持ちの良いものでした。
一番高い山の稜線に着いて 2人で
うーんと 背伸びをして 遠くの景色に目をやりました。

その時です。
彼女が、 何かを見つけ「あっ」と声を上げました。
あたりは低木ばかり、しかも岩場に密集するわけでもなく
まだらにポツンポツンと生えています。
その中に 彼女は飛び上がらんばかりの勢いで
走っていき、何かをつまみ取っていました。

「くちなしの実だ!山の神様の贈り物だ!」と
はしゃぎながら、まるで鹿のように?
ピョンピョンと 山の稜線を跳ねて行きました。
くちなしの実を次から次へと摘み取りながら。
レストランでもお節の栗きんとんにくちなしの実を
使っていましたが、実際の作業は料理上手の友人がしていたので
私は現場を見たこともなく、くちなしの実のありがたさも
全くわかっていませんでした。

山の神様に突き動かされているような彼女を
私はただただ 口を開けたまま見ていました。

時は過ぎ、昨年くちなしの実をいただくことがありました。
使い方はWEBで丁寧に照会されていて
私は 黄飯を炊いてみることにしました。
本当にあんなきれいな黄色になるのだろうか?
ワクワク ドキドキ 初めての経験。

帰宅したパートナーつりお君は、
「今日はカレーご飯だねー」となんだか嬉しそう。
「法事の会食で食べたでしょ? 黄飯だよ」と私。
それでも「カレーご飯だ カレーご飯だ」と はしゃぐつりお君。
残った御飯は翌日のお弁当に入れました。

今年の5月頃、木に残ってシワクチャに乾燥した
くちなしの実を数個いただきました。
開けてみると種のようなものが見えました。
そこで 今度は 植えてみることにしました。
発芽するのかなあ?
今度も初めての経験です。ポットにまいてみました。6月の初め頃です。
発芽するまで約一ヶ月くらい。これもWEBで調べました。

つりお君は、「種からだと花が咲くまで3年くらいかかるよ。苗を買えばいいのに」と言います。 しかし
私は発芽した命が育っていく姿を見たかったのです。

7月に発芽して、今はこんな感じ⇩

種は10粒くらい蒔いたのですが、精鋭二株が生育中


くちなしはゆっくりと成長していきます。5センチくらいでしょうか。
私にとっては可愛い苗です。かわいい~

今年もくちなしの実で近々、黄飯を炊きたいなあ。

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