見出し画像

心・技・体! 「旧宇治山田郵便局」

皆さまこんにちは😆
ちょっと久しぶりの記事公開になってしまいましたが張り切って参ります!

それでは聞いてください。「旧宇治山田郵便局」

あ、別に歌いはしません😅
久しぶりすぎて今までどんな前置き書いてたか感覚が鈍ってるだけです💦

さて今回は私のアナザースカイ「明治村」より
旧宇治山田郵便局をご紹介します!

2020年くらいから保修工事してましたがに2022年に終わって
ほぼ明治の開業当時の姿に戻りました!拍手👏

明治村には大小合わせて建物が60くらいあって
全部を保修していくとなると仮に1年に1つ補修していったとしても60年かかるんです😳
なので何年も通っている私でも
「この建物ってこんな姿やったんか!?」という驚きが絶えません。

この旧宇治山田郵便局も生まれた当時の姿になったのを見て
「お前こんなにべっぴんさんやったんかーっ!!」と
アゲハ蝶の幼虫の姿を知った時のようにビックリしました😳

そんな旧宇治山田郵便局は美しいだけでなく心・技・体3拍子揃った
チョベリグ(←同世代よ集え)な建物なのであります!

それでは聞いてください。「旧宇治山田郵便局」




体:他に類を見ない美しい局舎


「え?心・技・体の「体」から説明するの?」
と思ったそこのあなた。
大丈夫です。多分みんな同じこと思ってます!
セオリー通りにいかないのが世の中です☺️

さてこの旧宇治山田郵便局は三重県にある伊勢神宮の外宮前に明治42年に建てられました。

役割を終えて明治村に移築されたのは昭和44年。
実は移築される前の外壁はモルタルで覆われていて全部まっ白な外観でした。
解体する際にモルタルを剥がしたところ、このようなハーフティンバー様式であることや細かい彫刻がほどこされていることがわかったそうです。

なんでやろ?恥ずかしかったんかな?
思春期に描いた漫画とか恥ずかしくて塗りつぶしたこと誰もが通る道やん?

そして明治村に移築され、私が最初に見たのがこの状態だったのでなんとも思わなかったのですが

工事が終わり一番驚いたのが屋根!!

銅板で覆われた屋根

こんな綺麗な色しとったんかいっ!!
早く言ってよ〜
知らずに人生終えるところやったやんか〜

屋根の銅板だけでなく外壁の緑色も資料などから建てられた当時の姿を再現したそうです!

そんな当時の姿を取り戻した旧宇治山田郵便局。
実はとても珍しい様式の建物でした。

ちょっと木が邪魔😅

正面から入って左右に空間が伸び上から見るとV字という形。
そして入り口の両側には塔のような高い空間と回転窓。
西洋風ではあるけど西洋では見ないデザインなのだそうです。

これが何故に回転窓なのかは謎。

そして入ってすぐ吹き抜けの公衆溜。

入って奥から見たところ

天井の窓から光を取り入れ、照明は一つだけなのに全体がとても明るい空間になっています。

花のようなデザインも見どころ
コウモリの羽みたいな破風
影だけ見るとバッドマン
反対側は中庭みたいになってる

西洋風でありながら西洋の建物にはない独特の建物。
もちろん日本国内を見ても珍しい様式でした。
設計は西洋の建築を学んだ建築家ではなく逓信省(当時、郵便は国の事業でこういう名の役所でした)の逓信技手であった人物なので
西洋の建物を見よう見まねで建てた擬洋風建築の一つなのではないかと私は睨んでいます。

技:郵便と電話と切手倉庫と


この郵便局舎は外面だけじゃない!
ちゃんと実力を兼ね備えた建物なのです!

郵便局において命の次に大事なもの。
それは「切手」

お金と同等の価値がある切手を
まるまる一部屋使って頑丈な金庫にして保管していたのです!

先ほど中庭から見えていたこちらが入り口。

中から見るとこんな厳重な窓がついてます。
そして防火対策もバッチリ👌で

建物自体は木造ですがこの部屋だけ煉瓦の壁で作られています!
さらに天井には波板鉄板が張られたうえに砂が敷かれていたそうです。
たとえ建物が火事になってもこの切手倉庫だけは守りたかったのです!

そして集配人の控え室と宿直室も今回のリニューアルで公開されることになり
当時の局舎の機能がよく見えるようになりました!

集配人の控室と宿直室。

こちらは工夫の控え室と宿直室。
真ん中の穴が何なのかは不明。
いつか明らかになったら報告します!

そして郵便事業だけでなく
電信電話事業(電話交換局)も担っていて
局舎内には電話交換室もあり
この建物は近代国家事業の塊でした!

完成当時、新聞でも報じられ注目の高さがよくわかります。

「同庁舎は全国に其比を新式建築にして後藤新平逓相も模範的郵便局と云へり」明治42年 伊勢新聞

訳:この局舎でら新しいし珍しいし後藤郵政相も「でらええやん」て言っとったで


心:伊勢人気の波に乗れ!


さて、ここまでこの局舎がいかに斬新なデザインで
いかに最新の事業を担っていたかをお伝えしてきましたが
なぜこの時代、地方の郵便局舎にこんなバチバチに気合いが入っていたのか・・・


「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど伊勢参りのハードルが高かった江戸時代。
しかし明治時代に入り鉄道が発達したため一生に何度も行ける場所となりました。
人の往来が多くなりお参りよりも観光地として人気になった伊勢神宮。

そんなノリにノってる伊勢神宮の目の前の郵便局
ヘタなものは造れん!!
と思ったに違いないでしょう。
私が担当者ならそう思う。

たぶんそんな心意気で建てられた宇治山田郵便局は
現存する大型の木造郵便局舎として最古のものとなるまでに受け継がれ
明治村に移築された今も手紙を出せる郵便局として活躍しています😊


Information

さぁみんな!
麗しき郵便局舎を見に来るんだ!

明治村公式 https://www.meijimura.com/


ここまで読んでいただきありがとうございました😊
また次の記事でお会いしましょう〜それでは👋

いいなと思ったら応援しよう!

ヒトミ🏠建築好きnoter サポートしていただけたら飛び上がって喜びます! いただいたサポートは建物探訪の交通費として使わせていただきます!