DLSS 5が9月4日に登場。RTX 50シリーズ限定でゲーム画質はどう変わる?
NVIDIAの新しい「DLSS 5」が
2026年9月4日からいよいよ使えるようになります。
最初に対応するゲームは『NBA 2K27』。
PCで利用できるのは
現時点ではGeForce RTX 50シリーズです。
DLSSというと、
「FPSを上げる技術」
というイメージが強いですが
今回のDLSS 5はちょっと違います。
個人的にも気になっているので、
今回はDLSS 5でゲーム画質がどう変わるのか
どんなゲームで使えるのかを簡単に見ていきます。
DLSS 5は今までのDLSSとちょっと違う

これまでのDLSSには、
低い解像度から高解像度の映像を作る
「Super Resolution」や、
AIでフレームを生成する「Frame Generation」などがありました。
つまり、
できるだけゲームを軽くしながら、画質やFPSを上げる
というイメージが強かったと思います。
しかしDLSS 5では
新たに「3D-Guided Neural Rendering」という技術が使われます。
簡単に言ってしまうと、
ゲーム画面の光や影、肌、髪、服などの
見え方をAIでさらにリアルにする技術です。
NVIDIAも、これまでのDLSSが解像度やフレーム、
レイトレーシングなどを再構築していたのに対して
DLSS 5ではライティングやマテリアルの
ディテールまで生成すると説明しています。
DLSSという名前は同じですが、かなり違う方向に進化しています。
実際にどれくらい変わる?
最初に正式対応する『NBA 2K27』では
かなり分かりやすい変化があります。
たとえば、
選手の肌に当たる光。
耳から光が透ける感じ。
髪やヒゲの光の当たり方。
ユニフォームにできる細かな影。
こういった部分がDLSS 5によって追加・強化されます。
NVIDIAによると、実在する選手から
スキャンした顔の形自体は維持しながら、
肌や髪、影などをよりリアルに見せているとのことです。
比較すると、
「ゲームのグラフィックを高設定にした」
というより、
ゲーム映像をさらに実写に近づけた
という感じがあります。
ただ、リアルになれば全部きれいなのか?

ここはDLSS 5を見ていて一番気になるところです。
背景や建物、服、装備品などは
かなり相性がよさそうです。
特にCyberpunk 2077のようなリアル寄りの世界では、
光や素材感が増えることでかなり雰囲気が変わります。
一方で、キャラクターの顔になると少し話が変わります。
肌の凹凸や影が増えることで
確かにリアルにはなるのですが、
リアルになる=ゲームとしてきれいになる
とは限らないんですよね。
特にアニメ調だったり、
少しデフォルメされたキャラクターの場合、
顔だけ妙にリアルになってしまうと
逆に違和感が出ることもあります。
現在出ている比較映像を見ていても、
個人的には背景や服の質感はかなり面白いと思う一方で、
キャラクターについてはゲームによって
かなり合う・合わないがありそうに感じます。
今出ている映像がそのまま正式版というわけではない
ただし、ここは注意したいところです。
現在はDLSS 5を『Cyberpunk 2077』『Skyrim』『GTA V』
『Control』などに入れて動かした映像も出ています。
しかし、これらの多くは正式対応したものではなく、
MODなどを使ってDLSS 5を動かしたものです。
なので、
「DLSS 5をONにすると、どのゲームもこんな感じになる」
とはまだ言えません。
そもそもDLSS 5は開発者側で適用する場所や
強さをかなり細かく調整できます。
NVIDIAも、Structure、Tone、Semantic Maskingなどを使って、
開発者が元のゲームの見た目を
維持できるように調整できると説明しています。
キャラクターには弱めに使って、背景や服には強く使う。
そんな調整も重要になってきそうです。
DLSS 5はどんなゲームで使える?

そして一番気になるのが、
結局、どのゲームで使えるのか?
というところだと思います。
9月4日に最初に正式対応するのは『NBA 2K27』です。
そのほかNVIDIAは、DLSS 5への対応予定タイトルとして、
AION 2
Assassin’s Creed Shadows
Black State
CINDER CITY
Delta Force
Hogwarts Legacy
Justice
NARAKA: BLADEPOINT
NTE: Neverness to Everness
Phantom Blade Zero
バイオハザード レクイエム
Sea of Remnants
Starfield
The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
Where Winds Meet
などを発表しています。
『Starfield』『Hogwarts Legacy』『Assassin’s Creed Shadows』など、
すでに発売されているゲームも入っています。
個人的には『バイオハザード レクイエム』がかなり気になります。
フォトリアル寄りのゲームなので、
DLSS 5との相性はよさそうです。
逆にアニメ調のゲームで使ったときに
どうなるのかも気になるところです。
じゃあ好きなゲームでDLSS 5をONにできる?
ここは少し分かりにくいところですが、
RTX 50シリーズを持っていれば、
どんなゲームでも設定から
DLSS 5をONにできるわけではありません。
基本的にはゲーム側の対応が必要です。
現在Cyberpunk 2077やSkyrimなどで
DLSS 5を使っている映像があるので、
「RTX 50シリーズなら何でも使えるの?」
と思ってしまいますが、
それらは非公式な方法で動かしているものがあります。
正式版については、まず『NBA 2K27』から始まり、
NVIDIAは今後数週間から数か月にかけて
対応タイトルを増やしていくとしています。
このあたりはDLSS 5が
普及するかどうかにもかなり影響しそうです。
いくらすごい技術でも、対応ゲームが
少なければ使う機会がありませんからね。
DLSSなのに結構重い?
もう一つ気になるのが負荷です。
DLSSというと、
「ONにするとゲームが軽くなる」
というイメージがあります。
ただ、DLSS 5のニューラルレンダリングは
AIによる追加処理なので
それ自体にはGPUパワーが必要です。
実際、現在出ている非公式な導入例でも
大きくFPSが低下するケースがあります。
そのためDLSS 5は
ゲームを軽くするための機能というより、
さらに画質を上げるための新しい設定
くらいに考えた方が分かりやすいかもしれません。
もちろん実際にはSuper Resolutionや
Multi Frame Generationなど
ほかのDLSS機能と組み合わせて使えます。
NVIDIAも『NBA 2K27』では、
DLSS 5とSuper Resolution、Multi Frame Generationを
組み合わせています。
RTX 50シリーズを買う理由になる?
そしてPCを買う側として気になるのがここです。
DLSS 5は現在、
PCではGeForce RTX 50シリーズ向けです。
RTX 5050からRTX 5090まで、
RTX 50シリーズ全体が対象になっています。
これまでは、
「RTX 40シリーズでもまだ十分じゃない?」
と思うこともありました。
ただ、RTX 50シリーズでは
Multi Frame Generationに加えて
今回DLSS 5まで出てきました。
少しずつですが、
RTX 50シリーズでしか使えない機能
が増えてきています。
とはいえ、
DLSS 5だけを目的に
RTX 50シリーズへ買い替えるかと言われると、
僕ならまだ様子を見ます。
まずは対応ゲームがどこまで増えるのか。
そして正式対応したゲームで、
本当に違和感なく画質がよくなるのか。
ここを見てからでも遅くないと思います。
