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朝5時に起きられなかったのに、なぜか辿り着いた場所の話

3月30日、月曜日。愛知県のとある奥深い山へ行ってきました。
目的は、ミツマタ(三椏)という花を見るためです。

1週間前に一度断念して、今回はそのリベンジ。
そこで撮った写真たちとともに、今回はです・ます調で書いてみます。実験中なのですよ(笑)。

今回もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。


きっかけは、ふとしたポストから

ひとつ、ふたつ、みっつ目の月をまたいでミツマタ(笑)。3月も後半、Xである方のポストに目に留まりました。ミツマタを見に行ったと。
 
私がミツマタを知ったのは数年前。写真を撮ってる人が行った動画か記事を見たのが最初でした。「こんな幻想的な景色があるんだ……」と感じて、いつか行ってみたいなあと思ったのがキッカケ。

どこも山深いところらしい、そんな程度の感じ方で調べっもしなかった。
ところがポストをこの前見たときに「今このタイミング、連休になったことだし行ってみたい」そう思ったんですよ。

朝5時に起きて出発、2時間弱の車移動でいい感じの朝日の中でミツマタを見る。そう決めていたものの、予定日の前日に夜遅くまでZoomになってしまって結局起きられずその日は諦めました。まあ、来年とかでいいかなとか思って、ただそんな程度の気持ちだけが残りました。

1週間後。

「ああ、行きたいかも……」そう思ってるんだな(笑)。
いくか、時間はいつでもいいや、雨降っても行くか。そう決めるまで早かったかもしれません。

朝5時に起きられずいつも通りに起きて、もう腹をくくってる私は強いみたい。ゆっくり起きてゆっくり朝食をとって、寝ていた部屋の掃除機もかけてからの出発。いいのいいの。

いくつかルートがあって、選んだのは割と険しい道。ああ、たしかにこれは大きな車はきついなと思いながら進む。軽自動車なら楽ちんだね。


一変する世界

コンビニからも遠く、付近にトイレもありません。
それでも、山を登らずに見られるこの風景は格別でした。

到着して車を降りた途端、あたりが少し薄暗くなり、ざっと雨が降ってきます。
短い時間、傘を差して待機。しばらくすると、ふっと青空が見え始めましたよ。

風がやわらかく吹き始めると、甘い香りがその場を包み込みます。
やさしくて均一な香り。なんか嬉しい気分。

いいところに来てしまったなあと、ひとりで思わず笑顔になりました。
さっきまでいた現実が、スッと遠くに離れていくような感覚に。


ミツマタという花

ミツマタ(三椏)

スタエフやXのコメントで、ミツマタについていろいろ教えていただきました。そう、私はほとんど何も知らないまま、ただ見たいという気持ちだけでここまで来ています。

良質な和紙や紙幣の原料にもなるそうで、枝が必ず三叉に分かれることから、この名前が付いたのだとか。三叉、三枝とも書くそうです。

甘い香りがあり、外側は白く、内側は黄色。
向きや角度によって黄色く見えたりするのは、そのためなんですね。

花は主に下向きに咲いていて、とても面白い形をしています。


行き止まり

この場所は行き止まりになっていて、付近に駐車場はありません。
ここまで来てもUターンするスペースはあるので大丈夫だと思います。

それでも見に来る人は多くないようで、道路脇の邪魔にならないスペースに停めて、静かに鑑賞されていました。



時間が止まるような場所

時間が止まるような場所

ご年配の方が多かったように思います。
隣県から来られた方もいて、知っている人は来るんだなと妙に納得しました。

それぞれが、やさしい歓声を上げていたのが印象に残っています。

波のようにうねる花の輪郭。
滅多に見られない光景に、「やっぱり今日来てよかったな」と、自分の決断にあっぱれです。うん、あっぱれ。

誰もが訪れるような有名スポットではないところも、個人的にはとても良かったですよ。



ミツマタのアーチ

道路脇に階段があり、下へ降りることができました。
樹高は1メートル少しといったところで、枝ぶりによっては前かがみになって進んでいきます。

この感覚がなんともいいんです。
秘密の花園のようで、ちょっと別世界を味わえるんですよ(笑)。

不思議の国のアリスやおとぎ話のように、オッサン一人、山の中で花や甘い空気を味わいながら、妄想全開で楽しんでおりました。


差し込む光と、水の音

差し込む陽の光が浮かび上がらせる

下に降りてくると、川が流れています。そんなに大きくない川。
ここまで来ると、それまで聞こえていた音が水の音にかき消されて、
独特の世界へと引き込まれていきます。

自分の中にある、思い描いていた世界観や物語。
それと重なる瞬間があって、ふっとゾクッとするんですよね。
こういう感じって好きな人多いと思います。

ミツマタの持つ色味も、きらびやかなカラフルさではないのがまた良くて。
濡れた岩や土、ほんのりとした湿度も心地よく感じられて、
私はすごく好きです。


振り返ればミツマタの海

こういう場所に来ると、だいたいしばらくすると慣れてくるものです。
最初の「うわぁ!」という感覚が、少しずつ薄れていく。

ところがここは違いました。
振り返っても、まだ見ていたいと思えるんです。

名残惜しいと感じる場所。
そう思えること自体が、なんだか嬉しくなります。
いいですよ、ここ。


やわらかい春の時間

やわらかい春の時間

行ってよかったなと思いました。
甘い香りとやさしい黄色、そしてあたたかい時間。

ふとした挨拶や、その場に流れる空気も、とても心地よかったです。

また来年も来たいなと思える、そんな特別な場所になりました。

写真と想いをメインにしたものは、また別の機会に。
今回は報告のみですが、知らないことってまだまだあるんだなと感じられる、そんな一日でした。

この日は振り返りも含めて、3月を振り返る雑談をスタンドエフエムで配信しています。
よろしければ、こちらもぜひお耳寄りください。

それではまた、書く日まで。



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