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50代、人生最後の挑戦。一戸建て2階に120万円でホームジムを造った男の全記録

​今年の2月に、諸事情あって郊外の戸建てに引っ越したのだけれど、最寄り駅近辺にまともなジムがなかった。某大手コンビニジムしかなかった。

そこで思い浮かんだのが、長年の懸案だったホームジム。

今まで集合住宅だったし、憧れてはいたものの手が出なかった。

ただ自分も年齢が年齢なので、今このタイミングを逃したら、多分もう一生ホームジムは手に入らないんじゃないかと思って、具体的に動き出すことにした。

​今回はホームジムを思い立ってから、納入完成までに考えたこと、突き当たった問題点とかを書いてみようと思う。


​① 自宅のどこに設置するか、何が設置できるか。

​住宅事情から1階にジムを造るのは無理だった。

やむを得ず2階、287×390cm(約7畳)の小部屋に設置することにした。床はフローリング。

​この時点で、今通っている24時間ジムでやっているような強度、種目数のトレーニングを100%はできないということと、部屋の床にかかる総重量はできるだけ減らす方向で考えないといけないと思った。

ここでパワーラックは消えた。

​できるだけ重量の軽いハーフラック、アジャスタブルベンチ、バーベルシャフト、イージーバー、可変ダンベル。可能ならプーリー、ラットプルダウンが欲しいな⋯。こんな感じの構成を思い浮かべた。

​② 自宅の環境でできることとできないこと。

​自分がジムで扱う最大の重量は、スクワット130kg、デッドリフト135kg、ハーフデッド150kg、この辺。
このなかで、まずデッドリフト、ハーフデッドは厳しいなと。床がもつか、抜けることはないにしても凹んだりとか⋯。

​なので、床引きは禁止。ラックセーフティ上でガツンガツンハーフデッドやるのも禁止。サイレンサーラックを買って、重量を落として丁寧にやるしかない。

あとスクワットもね。ハーフラックの場合、後ろにぶっ倒れたらヤバい。落ち着くまで視野から外そう。

マシンでしかできないヒップアダクション、アブダクションも無理。

​脚はダンベルランジやバックランジ、ブルガリアンスクワットを主体にやるしかない。

こんなふうにして、だんだんイメージが固まっていった。

​③ フィットネスショップへ相談

​ここではじめてフィットネスショップさんにメール問い合わせ。翌日電話で担当さんと話して、考えていることと希望の機材の構成を伝えた。

この時点では、

  • ​ハーフラック / ラットタワーオプション / アジャスタブルベンチ(パワーテック)

  • ​オリンピックバーベルシャフト

  • ​プレート150kg程度(イヴァンコ)

  • ​外付けのセーフティラックひと組み

  • ​可変ダンベル / ダンベルスタンド / ダンベルマット

  • ​トライセップロープ

  • ​床材

​だいたいこんな感じで見積もりをお願いした。

​で翌日、メールで届いた見積もりの金額は1,157,772円⋯。

うっは!!

​フィットネスショップさんは正規のプロ仕様器具を扱う信頼できるお店なので、勢いで見積もりを頼んだけれど、100万超えの数字を見て、はじめて現実に引き戻された。

​④ どこにお金をかけてどこを妥協するか

​見積もりを見て、それまでイケイケで決めちまおうと思っていたのが、急に頭がクリアになった気分だった。

いやおい、100万超えかよ⋯。

​ケチるべきではない、妥協せずお金をかけるべきなのはなにか?、逆に安いもので充分なのはなにか?この自問自答。

出てきた答えは、まず「安全」そして「最低限の所有欲」にはお金をかける。逆にあまり重量がかからないものは安くてもいいよね、だった。

​まずラックとバーベルシャフト。

これは一番重量が乗ってくるところなので、妥協はしたくなかった。

EC中心に流通している安価なラック類、器具類あるじゃない。リーディングエッジ、バーウィングとか、あとワサイというところのハーフラックも今回視野に入っていたのね。

耐荷重的には、自分が扱う重量ならここらへんの器具でも充分なのかもしれないけれど、身体を預ける、命を預ける絶対的な信頼を求める時に、選択肢としては外れることになった。

自分は守るべきものもあるし、悲しませたくない人もいるので。

​あとセーフティスタンド。

パワーテックのハーフラックのセーフティの長さが28.5センチという、普段ジムのパワーラックでトレーニングしている自分からするといかにも頼りないものだったので、外付けのセーフティは最初から考えてた。これも安価なものは避けた。

​あと所有欲を満たす存在としてここは置き換えずにいこうと決めたのが、「IVANKO(イヴァンコ) ROEZH オリンピックラバープレート」と「COT-20 ブラックオキサイドオリンピックバー」

イヴァンコのラバープレートは、最初に通っていたジムに入っていて、今に至るまで憧れだった。オリンピックバーは「ブラックオキサイドかっこええなぁ」とバカ丸出しでそのまま購入することにした(笑)。

​逆に、安価なものにしてよいのはなにか?

考えたのは、取り扱う重量が低いもの。具体的には、可変ダンベル、ダンベルスタンド、あとイージーバー、ストレートショートバーとか、このあたり。

あとダンベルミットはコロナ自粛時にFIELDOORというところのを自宅で使っていたことがあって、30キロ程度のダンベルの落下には十分実用に足ることがわかっていたので、それを再購入することにした。

あと、腹筋用にアジャスタブルベンチがもうひとつ欲しいと思っていたので、リーディングエッジのものを買うことに。

それぞれAmazon、楽天で手配。

​余談だけど、今回ショートバー2本はRITFITというところのを購入したのね。これが良くてね。

ジムにあるものと大差ないイージーバーが1万ちょっと。中華生産のOEMでEC中心の流通というと、一昔前はまったく信用できなかったものだけれど、時代は変わってきてる。

​ここまできて、省けるものを省いて再見積もりを依頼、銀行振込、ホームジム設置が本決まりした。

​⑤ 床の強度と床材問題

​フィットネスショップの担当さんは、戸建てで騒音を気にしなくてよいなら、ゴムマット1枚で充分ですよ、と言っていた。2階の部屋で、もっと重たいラックで、ゴムマット1枚でやってる人もたくさんいますよ、とのこと。

納得しかけたんだけど、ネットの情報では調べれば調べるほど、ホームジム勢はみんなコンパネ(合板、ベニヤ板)を敷いて、その上にマットを敷いてる人が大半でね。人によってはジョイントマット、コンパネ、ゴムマットの3層構造にしてる人もたくさんいるみたいで、すごく悩んだ。

​2階での設置であること、フローリングであること、荷重分散の意味で敷けるなら敷いといたほうがいいよね。いきなり床が抜けることはそうそうないとは思うんだけど、局所的に床が凹んだりとか⋯。ただ床材を重ねれば重ねるほど、床にかかる総重量が増えるわけでね。
最終的にはコンパネを部屋全体ではなく、ラックが乗るゴムマットの下のみに敷くことにした。

​いろいろ調べたり、AIに相談しながら、コンパネの厚さと切れ目の位置まで考えた。
ウエイトの乱暴な落下を極力避けることを条件に、厚さは12ミリを選択。
1枚のコンパネで305×183cmの床材をカバーすることはできないので、カットしたコンパネを買ってきて敷き詰めるわけだけど、その際に「コンパネの切れ目が中央とか重心の位置には来ないように、不均一なカットで格子状に並べる」ということ。特に縦のライン、ラックの中心、ベンチの中心、センターラインに沿うような切れ目は避けることに注意した。
こうすることでコンパネの端に強い荷重がかからず、できるだけ均等に分散されることを狙った。

​あと、プレートスタンドは発注したけれど、全部のプレートを載せるのはやめようと決めた。

20kgプレートは計4枚購入したんだけど、2枚はラックのストレージに、2枚はジムマットを買って壁際に平置き。15kg以下のプレート2枚ずつはスタンドに挿して、ジムマットの上で別の壁際に。強度の高い壁際に荷重を分散する事を考えた。

​床の強度、安全性。ここはもう誰に聞いても、絶対安全!!という保証は出てこない。自分の責任で決めて、見切り発車することしかできない。

しばらく運用してみて、危険な家鳴りとかあるようだったらすぐに運用を中止して、庭にプレハブでも建てて移設するとか考えよう。

​⑥ 部屋の広さ問題(大誤算)

​設置予定の部屋は287×390cm。

287cmの壁を背に中央にハーフラックを設置するイメージを持っていた。床材の幅とハーフラックの幅が余裕で入るから大丈夫だよねーと気楽に構えていたんだけど、フィットネスショップの担当さんからのメールで「バーの壁との隙間は、おおよそ20~30cmほどあれば十分かと存じます」との一文で我に返った。

オリンピックバーの長さは220cm。部屋の幅は287cm。

287 - 220 = 67。これを左右で割ると、シャフトから壁まで33.5cmしかないやん(笑)。

​俺普段プレートの差し替えどうやってるっけ?とイメージしたとき、ラックの横に立って両手でプレート持って差し込んでるよな?と気づいた。特にスクワットとか、高い位置に20kgプレートを挿すのに、30cmの隙間でできるか?と。

成立はする。できないことはない。ただ、それは快適なトレーニング環境か?

この時点で、あ、無理だ、となった。

​おーい、バーから壁まで30cmい!?、フィットネスショップさーん!!、とちょっと思ったんだけど、ホームジムの設置を嫌というほど見てきた彼らにとっては「???、もっと狭い部屋でもみんなやってますよ???」ってことなんだろうな(笑)。

​で、まず考えたのは短いバーに変更すること。でもすでに振込、発注してしまっているしな⋯。

うーん、ということで、2階の広い方の部屋(378×440cm、約10畳強)に設置場所を変更することにした。

許可してくれた嫁さんに感謝。

​ラックの幅でなく、バーの長さで考えないとミスる。当たり前だけど勉強になったなぁ⋯。

​⑦ 筋トレ器具は沼問題w

​ここにきてスペースに余裕が出たことで気を大きくして、Amazonとかでいろいろ買い漁りはじめてしまった。

レバーアクションベルトいいな、レバーアクションベルトナロータイプも欲しいな。シャフトスタンドも置こう。カラーもバー3本だからそれぞれ専用のを⋯とか。しまいには音楽流すためのBluetoothスピーカーとか、インターバルに使うキッチンタイマーとか。

​極めつけは、パワーテックのユーティリティベンチに、ペックフライとレッグエクステンション&レッグカールの後付けアタッチメントがあることを知り、誘惑に勝てずポチってしまったり。

ホームジム造るときはどこかで見切りつけないと、永遠にお金が出ていくというのがわかった(笑)。

​⑧ 今回購入したものの明細と、かかった総額

※この先しばらく、型番と金額が延々続きます(笑)。
同じようにホームジムを考えている人向けの備忘録でもあるので、興味ない方は⑨まで飛ばしてください。

​【フィットネスショップさんで一括購入】

  • POWERTEC WB-HR19 ハーフラック:99,000円

  • POWERTEC WBLTO20 ラットタワーオプション:127,000円

  • POWERTEC WB-HR18-LT016-CN コネクタ:5,500円

  • POWERTEC WB-UB20 ユーティリティベンチ:77,000円

  • POWERTEC WB-WR19 ウェイトラック:42,000円

  • パワービルダーBブレス専用T型セーフティスタンド:48,000円

  • EG COT-20 ブラックオキサイドオリンピックバー:74,000円

  • IVANKO ROEZH-20 OLYラバー EZグリッププレート (2枚):55,000円

  • IVANKO ROEZH-15 OLYラバー EZグリッププレート (2枚):42,000円

  • IVANKO ROEZH-10 OLYラバー EZグリッププレート (2枚):32,000円

  • IVANKO ROEZH-5 OLYラバー EZグリッププレート (2枚):16,000円

  • IVANKO RUBKO-2.5KG ラバープレート (2枚):7,000円

  • IVANKO RUBKO-1.25KG ラバープレート (2枚):3,600円

  • ALEX ATR-29 トライセップロープ:5,500円

  • IVANKO SPC-1 スプリング式オリンピックカラー:1,700円

  • CRG AKTIVLOK 9mm厚 床材マット一式:67,500円

  • 搬入設置・組立調整費:140,000円

  • ​(各種値引き・消費税込み)

  • ショップ購入分 合計:849,000円

​【追加アタッチメント(ショップEC)】

  • POWERTEC レッグリフトアクセサリー:35,200円

  • POWERTEC ペックフライアクセサリー:50,600円

​【Amazon・楽天・メルカリ・ホームセンター等】

  • ライシン ヘリックスミラー可変ダンベル (32kg×2):63,291円

  • リーディングエッジ ダンベルスタンド (2台セット):24,000円

  • リーディングエッジ アジャスタブルベンチ:26,820円

  • IVANKO オリンピックラバープレート20kg (2枚・メルカリ):22,000円

  • IROTEC オリンピックバーストレージ:18,452円

  • VOLIX レバーアクションベルト ナロー:14,980円

  • RITFIT ezバー & オリンピックバー (120cm):23,498円

  • zawick レバーアクションベルト:11,980円

  • FIELDOOR ダンベルマット:11,600円

  • SINO ジムマット (8枚):11,800円

  • WASAI デッドリフトサイレンサーラック:9,530円

  • コンパネ4枚+カット代(ビバホーム):9,020円

その他小物類(スピーカー、タイマー、シューズ等):24,208円

​ 総合計金額

1,211,779円!!

​結局、最初に「高いな」と思った見積もりを、自分で超えてしまった(笑)。

でもたぶん、自分にとって必要だったんだと思う。

​⑨ まとめ

​今回ホームジムをつくると決めてから納入まで2ヶ月くらい。色々考えて詰めていく作業はバカ楽しかった。

​トレーニーそれぞれに住宅事情、経済事情、家庭事情があって、そういう制約や限られた環境のなかで、快適にトレーニングするために最低限必要なもの、外せないもの、外せるけど外したくないもの、いらないもの、断念すべきもの、そしてそれらをどう配置するか。動線はスムーズか。

​それは機材のスペックを上から選んでいくだけじゃ成立しない。

制約のなかでやりたいことを可能な限り実現するための、すべてをひっくるめた環境を創っていく。ホームジムを組むってそういう作業なんだなって思った。

​たぶん、設置場所を移転しない限りは、ここから大きく変えることは難しいと思う。それくらい詰めたし拘った。

​自分の年齢で、あと何年トレーニングできるか⋯強度は落ちても、10年はいけるだろうか?

​やれるところまでやる環境は整った。

あとは残された時間に立ち向かうだけ。

老いと衰えに抗う。

神様とのケンカ。

​ぜってー負けねー!!

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