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【要注意】子どもから「過去問で合格者最低点クリアした!」と言われた時に親として知っておくべきこと

共通テストの雰囲気が過ぎ去り、いよいよ私立、国公立の2次試験へと意識が切り替わる時期だ。赤本などで過去問を2周目、3周目と回し、「戦略」を身体に染み込ませている受験生も多いだろう。時間配分の確認、知識の穴の補填。過去問を解く目的は様々だが、受験生が最も一喜一憂するのは、やはり「自分は過去の合格者最低点を超えているかどうか」だろう。

「3年分やって全て合格者最低点クリア!」
「あと10点、この年は難化か。ならギリ耐え。射程圏内だな」

そうやって自分を鼓舞するのは自由だと思う。
だがその「自己採点」。本当に本番と同じ土俵で計算できていると言い切れるだろうか。もし2次試験が記述式なら、そこには「ブラックボックス」が存在することを忘れてはならない。


採点基準という「見えない壁」

都市伝説のように語られるが、東大の理科三類と他の類では採点基準が異なるという説がある。真偽はさておき、大学側が「どんな学生を求めているか」によって、採点の厳しさが変動するのは当然だ。

有名なのは京都大学の数学だ。数学的な論理が破綻していたり、解法のプロセスが根本から間違っていたりすれば、たとえ最終的な「答え」が合っていても0点。記述なのに部分点すら与えられない、という厳しい現実がそこにはある。自己採点で「答えが合っているから1完」とカウントしていたものが、大学の採点官の目を通せば「0完」になる。この数センチのズレが、合否を分ける致命的な差となって跳ね返ってくるのだ。
慶応大学の英作文、英問英答の金沢大学の英語記述では文法、論理の微細な誤りでも厳しく減点されまくる話もある。また千葉大学は自己採点と開示得点の乖離が激しいことで知られており、字が汚いと減点という噂さえある
そして医学部で、他学部共通問題を採用する大学は、当然医学部と他学部とでは採点基準が異なる、はあるあるだ。基準を緩くしたら差がつかない。そんな高い採点基準を乗り越えた上での高得点勝負である。
これらはあくまで一例だが、

「なぜか当日は自己採通りの点数が来ない」

それは、大学側が設定している「記述の作法」や「論理展開の質」が、受験生の想定よりも遥かに高い場所にあるからに他ならない。その厳しい基準をくぐり抜けた末の結果が、あの「合格者最低点」なのだ。自分の都合に合わせて甘く見積もった点数と一緒に並べていいはずがない。

守備力を高める「日常の策」

では、どう立ち向かうべきか。

削られる前提で目標を合格最低点の上に設定する

見えない採点基準を恐れるだけでは、合格は手に入らない。やるべきことはシンプルだ。多少減点されても耐えられるよう、合格者最低点から「+2割」の得点を目標とするのはどうだろう。基準が不明瞭である以上、削られることを前提に動くのが鉄則だ。合格最低点+2割~取れて初めて、勝負の土俵に乗ったと考えるのが精神安定上、いいように思う。

「落とす気満々」の採点者になりきる

過去問を解いた後、自分の答案をライバルの答案だと思って見つめ直すのもいい。そうするとアラを探したくなる。説明が足りない、字が汚い、論理が飛躍している、などなど。重箱の隅をつつくように減点し、それでも合格点を超えられるかを試すのだ。

プロの目を徹底的に利用

塾の先生や講師に「合格最低点をクリアしたか」を聞くのではない。「この記述で、この大学から満点がもらえるか」を確認するのだ。プロの目にアラを探してもらうのもいいと思う。

当日のプレッシャー、初めて見る問題、張り詰めた空気。実力を100%出し切ることすら難しい本番で、合格最低点ギリギリの自己採点に安住しているのは、あまりに無防備だと言わざるを得ない。

情報は「取りに行く」もの

上位難関校になればなるほど、受験生を「ふるい落とす」ための採点が行われるのは必然だ。大手予備校が持つデータや、合格者のリアルな開示得点など、活用できる情報はすべて使い倒すべきだと思う。

「日頃の自分の記述は、志望大学の教授に『合格』と頷いてもらえるレベルか?」

その冷徹な視点を持つだけで、過去問演習の質は劇的に変わる。ヌルい採点で過剰に自信を持ったところで、本番返り討ちに合うだけである。

最後に

自己採点はあくまで「目安」であり、「安心材料」ではない。「過去問を解いて自己採点したら最低点を超えた!うぇ~い!」と喜んでいるあなたに問いたい。その点数は本当に「合格を確信できる点数」か?子どもにはそれを注意してきたし、迷ったら部分点ではなくXとして自己採点をしていた。

もう一度、自分の答案を冷徹な目で見つめ直してみよう。
2次試験まで、あとわずか。
その「数点の過信」を削り落とした先に、本当の合格が待っている。
最後まで、泥臭く、執念深く、走り抜いて欲しいと思う。頑張ってください。

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太楼@偏差値45から医学部・難関大へ導く伴走 最後までお読みいただきありがとうございます。