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「7年後を想像してみて」~三浦春馬さん『罪と罰』から感じたこと~

こんにちは。Akiです。

本日は、天国から耳に届いた故人の声をお届けします。

ドラマや映画、舞台で活躍していた俳優の三浦春馬さん(1990〜2020)が、ご自身の出演舞台の思い出を語ってきました。

スピリチュアルな内容ですが、軽い気持ちでお進みください。


過去に、春馬さんの出演作品のうち、『 天外者(てんがらもん)』『森の学校』『太陽の子』『永遠の0』に触れてきました。

今回は、ロシアの作家・ドフトエフスキーの代表作『罪と罰』です。

1866年に発表された長編小説ですが、読んだことはありますか?
 
あらすじは省略しますが、2019年1月から約1ヶ月間、春馬さん(当時28才)は『罪と罰』の舞台に立ち、主役・ラスコリニコフを演じました。
 
先日、春馬さんからこの作品を勧められたのです。


事前情報として上のWebサイトをざっと見て録画を視聴したのですが、3時間を超える舞台だったとは知らず…。

休憩をはさみながら見終わると、春馬さんの声が聞こえてきました。

Akiさん、どうだった?

「重たいストーリーでした。ステージ1ヶ所だけで場面がどんどん切り替わって、展開が早くて、こっちも頭を使って観る感覚でした。キャストと役名がマッチしてなくて、セリフ聞き逃してるはずです…」

うんうん(笑)

まぁ、決して明るいストーリーじゃないし
登場人物はそれほど多くないよね

歴史的な名作でロシア文学だから
社会的背景も思考も文化もロシア寄りだけれども
僕たちが演じることで
こういう海外作品もあるよ
って知ってほしかったんだよね

何度も稽古を重ねて
演出家のアドバイスを身体に馴染ませて
頭に覚え込ませて
ラスコリニコフに集中してきた

(演技の)レベルが高いとか難しいというより
表現する上でやるべきポイントっていうのかな
「これができれば、
ラスコリニコフにより近づける」
っていうヒントが多すぎて
わかりやすく指導してもらっても
それを体現するのに少し苦労したかな

「大変だったんですね。この『罪と罰』を観てほしいと言ってきましたけど…」

開演した2019年はコロナになる前の時期で
人の動きがまだ活発だったよね

その頃、Akiさんは何をしていたの?

「2019年の1月は、ふたり育児が始まった頃でした」

お! この頃だったんだね

それでね、このメッセージに触れる人たちも
そのコロナになる前の頃
何していたのかを思い出してほしいんだ

たった7年前かもしれないけど
コロナがあったことで
常識がガラッと変わったじゃない?

「あの頃、わたしは◯◯してたなぁ」
「7年前っていうと、僕は…」
って思い出してほしいんです

思い出したら、次は
「今はどうですか?」って聞きたい

7年前から何かがきっと変化してるはずで
身体の調子、考え方とか知識とか、
身の回りの環境、人間関係…
ささいなことでも変わってるはずなんだ

その変化にまず気づいてほしいのと
これからも生きていくのだから
7年後は何をしているのかを想像してほしい

Akiさんの7年後は?

「7年後…は子どもたちは思春期真っ盛りで、冷たい雰囲気になっていなければいいなぁと。それと、声が聞こえる限り、noteもある限り続けたいです」

そこは僕からもお願いしたいな ふふ(笑)

でね、7年後も
このラスコリニコフみたいな犯罪とは無縁で
今よりも心豊かな暮らしを営んでいてほしいし

目の前の豊かさだけに焦点を定めて
簡単に悪に手を染められる
それが許される社会になってほしくないし

たとえ清貧であっても
この素晴らしい日本で
生き続ける人でいてほしい

そんな願いをこめて
一番初めにこの作品を選びました

誠実そうで理論派の青年でさえ
自己中心的で偏った考えで
一線を越えたのだから

それを改めて確認できる作品でもあるし
過去と今を見つめ直して
未来に活かしてほしいな

機会がありましたら、ぜひご鑑賞ください

三浦春馬でした

淡々とした口調で話し終えると、軽く微笑みながら右手を軽く振る春馬さんの姿が数秒ほどみえました。

***

録画には、舞台公演後すぐの春馬さんと、共演の大島優子さんのインタビュー、最後に春馬さんの単独インタビューもありました。

春馬さんは単独インタビューのなかで、役者の苦労としては、

「第一幕の個々の動きが多くて、テクニカルなことを確認する作業が多くて、稽古場でお芝居の練習をみんなの前でできたのは、時間的にかなり少なかったんじゃないかなぁ」

「稽古が始まる1~2時間前に共演者と集まって練習していた。それをしないと幕が開けられなかったと思う」

「開演3日前までセリフが不安だった」

「最後の追い上げというか、集中力って人間追い込まれるとパッと入るんだなぁって」

「本当に自分という人間はラスコリニコフを演じるにふさわしい人間なのかっていうことだったり、心配だったけれど、心配していられなくなる。だけどなぜか、ちゃんとよどみなく出るようになった。不思議だなぁって思う」


というような趣旨を話していたので「開演日が近づいても仕上がらなくて追い込まれたけど、ギリギリ間に合った」という印象を持ちました。

キャストからみた舞台の感想を知ることができてうれしかったのですが、そんなに余裕がなかったことをどうしてインタビューで話したの…?

ちょっと気になり、2018年から2019年にかけて春馬さんの作品を確認しました(↓)

(画像をクリックすると大きくみられます)


上の画像は2021年に春馬さんの所属事務所が公開していた、春馬さんを追悼する特別サイト(現在は公開終了)のスクリーンショットです。

2018年に6本、2019年は『罪と罰』のあとに7本もかかれています。

作品タイトルがこんなに並ぶと、春馬さんの人気の高さよりも日々の忙しさのほうに意識が向いてしまいました。

この時期の春馬さんの状況を頭のなかで勝手にイメージしてみると、
スケジュールが毎日びっしり埋まっていて、
いつも持ち歩くバッグには台本が何冊も入っていて、
演技の仕事だけでなく殺陣や歌のトレーニングに励んでいて、
たまに友人と飲んで…

浅いイメージからのこじつけかもしれませんが、日々のタスク処理にも追われて、ラスコリニコフを分析したり『罪と罰』に深く向き合える余裕がなかった…、と単独インタビューでの言葉に辻褄が合う気がするのです。

ラスコリニコフの心の動きは画面を通じてもしっかり伝わってきましたが、もっと追求して演じたかったのか、春馬さんに思い切って尋ねました。

「このころ、春馬さんの作品が次々と公開されていたんですね」

…そう
ここからは知りたい人だけに伝えてね

言葉を選ぶように、ゆっくりと語り始めました。


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