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革新を生む「出島」戦略

vol.1411

昨日は、宣伝会議賞贈賞式だったのですが、

審査委員長であり、コピーライターのレジェンドでもある、仲畑貴志さんが仰った一言が胸に刺さりました。

「こんな時代だからこそ、暴投を投げる意識を持とう」。

広告の世界制約炎上など、表現することが厳しい時代になっている。

だからこそ、広告賞ぐらい伸び伸びと思い切った挑戦をして欲しいという意味です。

仲畑さんがこのように語った背景には、皆、過去の受賞作を研究し過ぎて、ストライクを狙った作品が増えていることについて、少し物足りなさを感じたことがあったのでしょう。

…確かに、私も今回作品を考える上で、傾向対策をまぁまぁやっていただけに…、背筋が伸びる思いでした…💦

これは広告表現だけではなく、ビジネス全般に言える。

…というわけで、本日は暴投を恐れない革新を生み出すためのヒントに迫りたいと思います。

ちなみに今、皆さんが

「昨年の売り上げの3倍、今年は稼いでください」

…と言われたら、どのように感じますか…?


出島組織をつくる

売り上げ3倍の話の前に、最近大切だと思っていることを語らせていただきます。

革新社員一人一人の高い意識も大切ですが、前提として組織が、どのような環境をつくれるのかということが求められていると言えるでしょう。

そんな中、注目しているある取り組みがあります。

それが、長崎で行われている「出島サミット」です。

こちらは、日本中の「出島組織」が集まり、知恵の交換交流を行うイベント。

2021年から始まっています。

出島組織とは、長崎県の出島のように

本体組織からなんらかのかたちではみ出して新しい価値を生む組織やチーム」

のことで、企業自治体などの中で広がりを見せているのです。

例えば、ハウス食品では、スパイススイーツ特化した新規事業担当部署をつくり、消費者の生活に寄り添った商品開発を目指していると聞きます。

また、自治体の例でいえば、東京都スタートアップ・国際金融都市推進室を設置し、グローバルイノベーションカンファレンススタートアップ推進事業を実施。

出島サミットでは、これまで北海道からシンガポールまで、延べ75組織・136名が参加しています。

そして今月、『出島組織サミット in TOKYO』と銘打ち、初めて東京で開催

約200人が参加したそうです。

〈日テレNEWS / 2025年3月14日〉

出島という覚悟

非常に刺激を受けたのが、フラワーショップを運営する株式会社ローランズの挑戦です。

同社では、社員80人のうち約70%障がい難病と向き合うスタッフとのこと。

一般的な企業だと、なかなか簡単にはできないことを、どのように実現しているのでしょうか?

ローランズでは、業界でこれまで当たり前だとされていた、仕入れから配送までの全ての工程を1人のスタッフが担う固定観念から “はみ出した” そうです。

工程を細かく分け、それぞれのジャンルのプロフェッショナルを育成することにより、幅広い人財が活躍できる環境を実現。

さらに、単独では障がい者を雇用することが難しい中小企業組合をつくり、共同雇用できている事業所業務を発注することで、組合に所属する企業全体の障がい者雇用率を上げていく取り組みを進めています。

代表の福寿満希さん

障がい者雇用だと“できないこと”を確認しながら仕事を作っていく引き算になりがちだけど、“できること”を足し算しながら本人も成長していくことができると、(障がい者と)ともに働くことがポジティブになっていくと思う」

とコメント。

出島をつくろうと思うから知恵が生まれる

もっと言えば、生み出そうという気概が湧くわけです。

「大ぼら吹き」になれるか?

そして、冒頭の3倍の話です。

実は、ユニクロでは「3倍の法則」というものがあります。

〈JBpress / 2025年3月5日〉

今、定めている目標の達成が見えてきたら、次はその3倍という、あり得ないほどの高い目標を掲げます。

…いやいや…、そんなの無謀な目標でしょう…!

と普通なら思いますが、これが同社の革新の源泉になっている。

3倍なんてどう頑張っても無理

だからこそ逆に、現状の延長線上の発想ではダメだと、新しい発想を必死に考えるようになる。

必要に迫られた状況があると、人間は何かを生み出すというわけです。

実際、ユニクロ売上高100億円のときには300億円を目指し、300億円のときには1000億円を目指し、1000億円のときには3000億円を目指し、3000億円のときには1兆円を目指すといったカタチで、企業を成長させてきました。

「大ぼら吹きになってください」。

柳井さんは常識で考えたらまともとは思えないくらいの高い目標を掲げることで、イノベーションをドライブさせようとしている。

この高い目標「出島」になっているというわけですね。

「20%」新しいことに挑戦

…まぁ、もちろん、3倍の目標というのは、なかなかできることではありません…

しかし、大切なのは小さくても良いから個々人でも「出島」をつくる意識を持つことだと思います。

人間には弱さがあるので、気がつくとコンフォートゾーンから抜け出せず成長が鈍化してしまう傾向にあります。

「現状維持は後退なり」

とよく耳にしますが、歳を重ねることも含めると、常にアップデートしたいところです。

大抵の人は、最大限頑張っているし、努力をしている。

実際、それが功を奏して「仕事で上手くいっている」自信を深めている方もいらっしゃるでしょう。

一方、実業家の山口周さんは、この状態がリスキーでもあると指摘しています。

なぜなら、それは自分ができることだけに挑戦してしまっている可能性が高いからです。

新しいことに挑戦すれば、当たり前ですが、失敗も生まれる

柳井さんも『一勝九敗』という本を出しているように、失敗があってこそ革新につながるという部分はあるでしょう。

日々の中に「上手くいっていないこと」を感じられているのか?

それが、コンフォートゾーンから逃れる道標になるのかもしれませんね。

我が社でも、今期は経営層から「20%チャレンジ」という取り組みを実施しています。

常に20%の新しい挑戦という出島をつくる。

このことが、きっと「いくつになっても成長し続ける自分」をつくるのだと考えています。

私も来期、何を「はみ出させるか」を考えて、良いチャレンジをしたいと思います🫡

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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