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ネットニュースの「SNSの声まとめ記事」に、僕が強烈な違和感を覚える理由



最近、ネットニュースを見ていて、どうしてもビジネスパーソンと一人の読者として気になる仕組みがあります。

それは、いわゆる「SNSの声をまとめただけの記事」についてです。

特に僕は野球が好きなので、スポーツ関連のネットニュースがよく目に入ります。

こういう形の記事、みなさんもよく見かけませんか?

タイトルには、以下のような非常に過激な言葉が並んでいます。

〇〇選手「ふざけるな!」

「お、何があったんだ?」と思って思わず記事をクリックしてしまうのですが、中身を読んでみると驚きます。

その選手が誰かに怒ったわけでもなく、監督やOBが批判したわけでもない。

ただ、「SNS上で『ふざけるな』というファンの声が上がった」という事実(?)を、カギカッコ付きで並べているだけなのです。

しかも、これが個人のブログならまだしも、誰もが知る大手のスポーツ新聞社などが「記事」として配信しています。

敢えて、具体的な記事のリンクは貼りませんが、こういう記事に遭遇する度に、僕はいつも非常に残念な気持ちになります。
そして、同時に強い違和感を覚えてしまうのです。







記者というプロフェッショナルへのリスペクト

大前提として、僕は記者という仕事に対して、ものすごいリスペクトを持っています。

スポーツ選手自身が自ら多くを発信しない時代から、記者が丁寧に取材をして、記事にしてくれるからこそ、僕たちファンはスポーツを何倍も楽しむことができてきました。

時には聞きにくいことに切り込んでくれたり、プロの専門的な視点やOBの解説を集めてくれたりする。

そういった労力がかかった有料記事などは、本当に読み応えがありますし、お金を払う価値があると思っています。

かつて、松井秀喜選手がメディアに対して常に丁寧で真摯な対応を貫いたのも、記者という存在の役割や重要性を深くリスペクトしていたからだと言われています。

また、少し話が大きくなりますが、メディアは本来、世の中に対する「第三勢力」として、独自の視点や検証、取材力を提供するプロフェッショナルであるはずです。

そしてさらに、一応就職活動をしたことがある身としては、記者になるのは非常に難しい試験を突破しないといけないと聞いたことがあります。

それらの観点からも、知的なレベルが高く、また社会的な意義も大きく、意識も高い方が多く記者になられていると思います。

以上から、非常に記者に対するリスペクトを、僕は持っています。


ただ、最近強く違和感を覚えることがあるのです。
特に、先ほど述べた中でも、"世の中に対する「第三勢力」として、独自の視点や検証、取材力を提供するプロフェッショナル"という点です。

今のネットニュースの多くは、その真逆を行っているように見えてしまっています。





なぜ、この仕組みに違和感を覚えるのか?

僕がこの「SNSまとめ記事」に対して、問題だと感じる理由は主に2つあります。

1.「独自の価値(バリュー)」がない

仕組みをシンプルに分解すると、「世の中で何かが起きた」→「それに対するSNSの投稿をいくつかピックアップする」→「記事にする」というプロセスです。

僕の会社(株式会社ROX)ではAI開発を行っていますが、AIの価値は「人間にとって億劫な泥臭い作業を文句を言わずやってくれること」です。

ネット上の声を検索して、コピペして並べるだけの作業は、まさに「誰でもできる(なんならAIが一番得意な)作業」です。

プロの記者が貴重なリソースを使ってやるべき仕事ではない、と感じてしまうのです。



2.主観を隠した「責任の回避」

もう一つの違和感は、記者自身の主張や論評が見えない点です。

あまたあるSNSの投稿(例えば1000件の意見)の中から、記者が自分の考えに近い、あるいは「アクセス数が稼げそう」な過激な意見を3つほど意図的にピックアップすれば、それだけで「世論」っぽく見せかける記事が作れてしまいます。

自分の言葉として批判すると責任が伴うため、一般の「SNSの声」という隠れ蓑を使って、間接的に過激なメッセージを発信しているように見えてしまうのです。これは情報の発信者として、少し不誠実ではないかなと思ってしまいます。





ネットニュースに期待したいこと


せっかく公に発信するのであれば、そしてプロの新聞社という看板を背負っているのであれば、ネットの声をコピペするのではなく、「そのプレーに対して、プロのOBはどう分析したのか」を、一人でもいいから取材してほしいなと思います。

たとえそれが主観満載の見解であったとしても、書き手の魂やプロとしての見識が詰まった文章であれば、読者は必ず価値を感じるはずです。

少なくとも、どこの誰とも知らない人物のSNSの投稿を読まされるよりは、素性が明らかな人が情熱を持って書いた文章の方が、読者としては読んでみたいと思います。


これからの時代、簡単な情報の収集や要約はAIが代替していきます。

だからこそ、人間にしかできない「泥臭い取材」や「自分の言葉で語る独自の視点」が詰まった記事が増えることを、一人のファンとして切に願っています。





今日も読んで頂いて有難う御座いました😃



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中川達生/AI開発のROX CEO 最後までお読みいただき有難う御座います! サポート頂ければ嬉しいです😃 クリエイターとしての創作活動と、「自宅でなぜ靴下が片方無くなることがあるのか?」という研究費用に使わせて頂きます!