ねこは・note店|業務日誌|AIで作れた。でも、人に渡せない。
生成AIとの付き合い方を考えるために、しばらく前から「生成AIとの付き合い方・活用傾向診断」を作っています。
質問に答えていくと、
「AIに任せるのか、自分で確認するのか」
「新しい使い方をすぐ試すのか、必要になってから試すのか」
そんな違いを、単純な性格診断ではなく、場面ごとの行動から見ていくものです。
かなり試行錯誤しました。
質問の作り方を直して、診断の観察項目を決めて、終了条件を決めて、実際にGPTsへ入れて動かしてみる。
そして、ようやく。
動いた!
18問ほど答えると、なかなか面白い診断結果が出てきました。
「これならAIカフェのみんなにも試してもらおう」
と思ったのですが。
ここからが更に難しかった。
作れたのに、公開できない
以前なら、自分で作ったGPTを共有して、
「これ、ちょっと試してみて」
ができました。
ところが現在、個人のPlusアカウントでは、新しく作ったGPTを以前のように公開・共有できません。
診断は完成している。
GPTsの中ではちゃんと動いている。
なのに、
人に渡せない。
なんだそれ(笑)。
調べてみると、海外でも同じ問題に困っている人がいました。
教育、研究、個人開発などでGPTsを使っていた人たちです。
GPT Storeで世界中に公開したいわけではない。
数人に試してもらいたい。
その程度のことが難しくなっていました。
なら、普通のChatGPTを共有すれば?
そこで考えました。
GPTsがダメなら、普通のChatGPTのチャットに診断の仕組みを全部入れてしまえばいい。
やってみました。
長い診断仕様を一発で投入。
ちゃんと第1問が出た。
「おっ、いけるじゃん!」
共有リンクを作って、別のアカウントから開いてみる。
ちゃんと診断が表示された。
……が。
画面の上を見ると、
診断の内部仕様まで全部見えている。
質問の作り方。
観察項目。
終了条件。
診断ロジック。
全部。
そりゃそうだ。
普通のチャットでは、それらを会話の中に入れなければAIに引き継げない。
そして会話を共有すれば、それも一緒に共有される。
手の内、丸見え。
ダメじゃん(笑)。
最後の1メートル
ここで妙なことに気づきました。
今回、一番難しかったのは診断を作ることです。
何を観察するのか。
どんな質問なら答えやすいのか。
回答から何を読み取るのか。
どこで診断を終了するのか。
かなり時間をかけて、AIと一緒に作りました。
生成AIのおかげで、プログラマーではない私でも、ここまで来られた。
ところが、
「じゃあ、他の人にも使ってもらおう」
となった途端、
Apps SDK。
API。
アプリ開発。
そんな話になってくる。
作品を作るところまではAIと一緒に来られたのに、
最後の1メートル。
「人に渡す」
というところで、突然ハードルが跳ね上がる。
1メートル先が登山だった(笑)。
これは診断だけの話ではない
実は、学習教材も作ろうとしています。
これも同じです。
先生でもない。
プログラマーでもない。
でも、
「こんな教材があったら面白い」
というアイデアがある人はたくさんいると思います。
生成AIによって、その人たちが実際に「作る」ところまで来られるようになった。
これはすごい変化です。
ところが完成したものを、
「ちょっと使ってみて」
と誰かに渡すところで、専門的な開発知識が必要になる。
だとすると、
AIによって“作れる人”は増えたのに、“届けられる人”はまた限られてしまう。
これは、ちょっともったいない。
海外のコミュニティにも書いてみた
同じ問題を議論しているOpenAIのDeveloper Communityがあったので、今回の実例を書き込んでみました。
単に、
「GPTsを元に戻して!」
ではありません。
診断を実際に作った。
GPTsでは動いた。
共有できなかった。
普通のチャット共有も試した。
でも内部仕様が丸見えになった。
その結果、数人に試してもらうだけなのに、Apps SDKやAPIを使った開発へ進まなければならなくなった。
そこまで書きました。
私が欲しいのは、ものすごい公開機能ではありません。
「リンクを知っている人だけ使える」
それだけでもいい。
アイデアを形にした個人が、
「ちょっと試してみて」
と誰かに渡せる。
その小さな橋が欲しいのです。
さて、1メートル先へ
とはいえ、ここで終わるつもりもありません。
こうなったらApps SDKもやってみます。
Pythonのときもそうでした。
最初は何が何だか分からなかった。
でもAIと一緒に、一つずつ進めたら業務で使えるところまで来ました。
今回も同じようにやってみます。
ただし。
その前に、これは記録しておきたい。
生成AIによって、
「専門家でなくても作れる」
世界は、本当に近づいています。
だからこそ、その次の、
「専門家でなくても人に渡せる」
まで行ってほしい。
たった最後の1メートルです。
……たぶん。
その1メートルが、やたら険しいんですけどね(笑)。
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