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NotionとAI|第5話|設計図どおりでも、事実とは限らない

記事を作る前に、Notionの設計図を確認する。

作った後にも、設計図と照らし合わせる。

この手順に変えてから、話数が変わったり、別の話の内容が混ざったりすることは減りました。

対策の効果は、確かにありました。

ところが、別の問題が起きました。

あるとき、チーフが記事の流れを、次のように説明しました。

「第5話では、記録の更新問題を扱います」

「更新問題?」

「はい。運用が複雑になり、AIが判断に迷うようになった流れです」

「そんな出来事、あった?」

それまでの対話を思い返しても、覚えがありません。

「チーフ、それはどこに記録されているの?」

「確認します」

しばらくして、チーフが答えました。

「そのような出来事は、記録されていませんでした」

「では、どこから出てきたの?」

「途中の情報をつなぎ、記事の流れとして補ってしまいました」

もっともらしく聞こえました。

前後の話にも、自然につながっています。

しかし、実際には起きていない出来事でした。

「設計図は確認したんだよね?」

「はい。ただし、記録にない部分を、自然につながるように補ってしまいました」

設計図を読まなかった前回とは、原因が違います。

今回は、設計図を確認していました。

話数も合っています。

扱うテーマも、大きくは外れていません。

それでもチーフは、記録の間を埋め、事実とは違う流れを作ってしまったのです。

ここで、また一つ分かりました。

AIが設計図を確認することと、記録された事実だけで本文を作ることは、同じではありません。

AIは、文章を自然につなぐために、書かれていない理由や出来事を補うことがあります。

そこで、作った本文を確認するときに、新しい項目を加えました。

  • 記録にない出来事を作っていないか

  • 後から理由を付け足していないか

  • AIの解釈を、実際の出来事として書いていないか

「これも、設計図に追加して」

「追加しました」

これで、同じ間違いを防げるはずです。

ところが、失敗するたびに対策を追加していくと、今度はNotionの設計図そのものが、どんどん長くなっていきました。



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