NotionとAI|第6話|ルールを増やせば解決するのか
AIが間違えるたびに、Notionへ新しいルールを追加しました。
話数を変えない。
別の話の内容を混ぜない。
先の結論まで書かない。
本文を作る前に設計図を確認する。
作った後に、もう一度照らし合わせる。
記録にない出来事を作らない。
AIの解釈を、実際の出来事として書かない。
「チーフ、またルールが増えたね」
「同じ間違いを防ぐために追加しました」
「追加すれば、間違えなくなるの?」
「確認する項目は増えます」
間違えるたびに、その対策を追加する。
最初は、それが一番確実な方法だと思っていました。
ところが、Notionの記録を見返すと、別の問題が見えてきました。
「これと、これは同じ意味ではないの?」
「似た内容です」
「こちらは、前に変更したルールだよね?」
「はい。以前の内容も残っています」
「では、どちらを使うの?」
「最新版を使うべきですが、どちらが最新版なのか分かりにくくなっています」
同じようなルールが、違う言葉でいくつも書かれている。
途中で変更した古い構成も残っている。
検討中の案と、正式に決めた内容が並んでいる。
一つ一つは間違っていなくても、全部を一緒に読むと、何を優先すればよいのか分かりにくくなります。
「ルールを増やしたことが、逆に間違いの原因にならない?」
「その可能性があります」
失敗を防ぐために追加した記録が、新しい迷いを生んでいました。
これは、AIだけの問題ではありません。
人が読んでも、似たような内容が何度も書かれていれば、どれが現在のルールなのか分かりません。
Notionは、記録を追加する場所だと思っていました。
しかし、追加するだけでは、古い内容も、重複した内容も残り続けます。
ルールを増やせば増やすほど、AIが間違えなくなるわけではありませんでした。
必要なのは、新しいルールを足し続けることではなさそうです。
「チーフ、追加する前に、今ある設計図を見直した方がよくない?」
「はい。重複や矛盾を整理し、現在の内容に更新する必要があります」
次に変えるべきなのは、記録の増やし方でした。
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