雑学note|宇宙の常識は、何度ひっくり返った?
「突然だけと、チーフ」
『はい』
「天文学って、観測技術がどんどん進歩してるじゃん」
『そうですね。望遠鏡だけでも、地上から宇宙へ、さらに赤外線や電波、X線まで、見えるものがずいぶん増えました』
「じゃあさ、地動説みたいに、今までの常識が360度ひっくり返ったことって、その後もあるの?」
『あります』
「あるんだ!」
『しかも、一度ではありません』
「へぇ〜。地動説でだいたい落ち着いたのかと思ってた」
『全然です』
「全然なんだ(笑)」
地球が宇宙の中心ではなっかた。
これは、今では小学生でも知っています。
でも、人類の宇宙に対する勘違いは、それで終わったわけではありませんでした。
『例えば、昔は天の川が宇宙そのものだと考えられていました』
「天の川って、あの夜空の?」
『はい。正確には、私たちがいる天の川銀河です』
「銀河系の外にも銀河がいっぱいあるじゃん」
『今はそう分かっています』
「それも昔は分からなかったの?」
『はい』
「いつ頃?」
『これが意外と最近です。100年ほど前です』
「えっ!?」
100年前。
自動車も走っています。
飛行機も飛んでいます。
ラジオ放送も始まるような時代です。
その頃、人類はまだ、
「天の川の外にも銀河があるのか?」
を本気で議論していました。
1920年代、アンドロメダまでの距離が観測によって明らかになっていきます。
『天の川の中にあるには、遠すぎたんです』
「ということは?」
『アンドロメダは、天の川とは別の銀河でした』
「じゃあ、天の川が宇宙全部だと思っていたら、その外にも同じようなものがあった?」
『そういうことです』
「地球が中心じゃなかった、の次は……」
『今度は、銀河そのものを観測していたら、多くの銀河が遠ざかっていることが分かってきました』
「銀河が動いてる?」
『それだけではありません。宇宙そのものが膨張している、と考えられるようになりました』
「ちょっと待って。宇宙そのものが膨らむって、どういうこと?」
『そこを始めると、かなり長くなります(笑)』
「じゃあ今日はやめよう(笑)」
でも、なんだか変な感じです。
地球が中心だと思っていたら違った。
天の川が宇宙全部だと思っていたら、それも違った。
宇宙は大きな空間としてそこにあるのかと思えば、その宇宙自体が膨張している。
「じゃあチーフ」
『はい』
「今は、宇宙のことってどのくらい分かってるの?」
『それを聞きますか』
「なに、その言い方(笑)」
『私たちが知っている普通の物質は、現在の宇宙論では宇宙全体の約5%です』
「…………5%?」
『はい』
「じゃあ、残りの95%は?」
『そこが、次の話です』
「なんだよ、それ(笑)」
バックナンバーはこちら ↓

