AIに教わるつもりが、気づけば私がAIを育てていた――そんなお話|アラフィフの挑戦
この記事を読もうと思って下さった“あなた”。
あなたも「AIなんて私に使えるはずがない」って思っているクチですか?
そして、「でも実はちょっと興味はあるんだよね」って思ってたり?
――ああ、良かった。私だけじゃなかった。
この記事では、
・AIなんて必要ないと思っていた私が、AIを使ってみようと思うまで
・そして、これからはどんな風にAIと付き合っていくのか
……を書きました。
「分かる分かる」「私もやってみようかな」なんて思っていただけたら嬉しいです。

遠い世界の言葉?――私とAIの距離
田舎暮らしに“機械”は要らない
私が住んでいる田舎は、まだデジタルよりアナログが当たり前です。
地域全員、顔見知り。
顔の見えないお付き合いなんて、まして“機械”の言うことなんて信用できない。
コード決済って何ですか?
支払いは当然、ニコッと現金払いです。
ポイントを貯めるのは好きだけど、現金払いで貯められるショップカードしか作りません。
レジで小銭をもたもた出すと迷惑なので、小銭でお財布がパンパンです。
スマホで使える機能は電話とLINE、メールとカメラくらい。
使ったことのないアプリのマーク(アイコン)は触らない。触れない。
周りに訊けば、そんなことも分からないのかと思われる気がする。
頑張って使っているLINEだって、身内や友人とのやりとりよりも自治体の「クマ目撃情報」の方が多くてガッカリします。
今はこのままでいい。だけどその先は……
スマホが使えないことに、まだ特別不便はありません。
このままの田舎暮らしがずっと続くなら、それはそれで良いかななんて思っちゃいます。
でも、今までなら手書きで済んだ書類を、タブレットで入力しなければいけないことも増えました。
少し前なら係員さんが付きっきりで優しく教えてくれましたが、最近はこちらから声をかけるまで放置されたりします。
田舎は若い人が少ないし、どこも人手不足で、1人の「困ったちゃん」に時間をかけてもらえません。
AIが当たり前になりつつある昨今。
こういう場面は、この先、どんどん増えるでしょう。
苦手な“機械”の操作をしなければいけない機会も。
私はアラフィフ世代ですが、田舎ではまだまだ若者扱いです。
若者が少なすぎて、その少ない若者も進学や就職で都会に出て行くから、年下の世代がほとんど居ないんです。
デジタルは若者が得意でしょ、なんてパソコンやスマホの操作を訊かれることも多い。
……いやいや、私も若者じゃないし、分からないよ?
スマホを検索しながら訊かれたことに答える日々。
私が近い将来、“若者”じゃなくなって、“機械”操作が分からなかったら、教えてくれるのは誰なんだろう。
誰ってそれは、もしかして――都会で話題のAIってやつ?
よく分からないけど、生成AIとかチャット型AIとかいう言葉は耳にします。
私はAndroidスマホを使っているので、「Gemini(ジェミニ)」というAIがスマホにもういるらしいです。
AI(人工知能)とおしゃべりなんて聞くと、特有の声でカタコトな言葉を話すロボットのイメージしか湧かないんですけど。
それで結局、チャット型AIって何?
試しに本人(?)に訊いてみます。
―――――――――――――――――――――――
Gemini
>チャット型AIは、「文字で会話ができるコンピューター」のことです。
>まるで、スマホのメッセージアプリで誰かとやり取りするように、
>コンピューターに質問やお願いごとを文字で入力すると、
>AIが考えて文字で返事をしてくれます。
―――――――――――――――――――――――
…………ふ、ふーん。
思ったよりスムーズに答えてくれるじゃない?
LINEはちょっとだけ出来るけど、同じようなイメージで使えるの?
―――――――――――――――――――――――
Gemini
>はい、LINEを使ったことがあるなら、チャット型AIのイメージはとてもつかみやすいと思います。
>基本的な使い方は、LINEでメッセージを送るのと同じです。
>LINEと少し違うところもありますが、会話をするという点ではとても似ています。
―――――――――――――――――――――――
…………ふーん。
AIなんてよく分からない魔物みたいなものかと思っていたけど、それなら私にも使えるかも?
そんな気になってきました。
いや、その気になった途端、「そんなに甘くないぞ!」って泣かされるかもしれないけど!?
更年期の身体に鞭打って田舎の低賃金で働き、帰れば疲れて寝落ちの毎日だけど。
AIを学ぶなら、老眼が「初期の初期(←眼鏡屋さんの視力検査で言われた)」の今しかない!
こんな私が、老眼鏡と筆記ノートをちゃぶ台に準備して――AIに挑みます。

一歩踏み出す勇気――Geminiとの出会い
“できない人”じゃないじゃん!
ここまでお読みになった“あなた”。
「AIを使ったことのない人の話かと思って読んだのに使ってるじゃん!」
「まずそれが出来ないから、困ってるのよ!」
……ひょっとして、そんな風に思っていませんか?
実は、この記事を書く前に少しGeminiを使ってみたんです。
質問したらこんな風に答えてくれるよ、というのは何となく分かりました。
というわけで、少し前に話を戻しましょう。
「OK,Google」が進化して「Gemini」になったらしい
「Gemini(ジェミニ)」というAIは、Google(グーグル)が開発したものです。
日本のスマホは大きく分けると「iPhone(アイフォン)」と「iPhoneじゃないスマホ」がありますよね。
「じゃない方」はいろいろなメーカーから発売されてますが、「Android(アンドロイド)」というシステムを使っているので「Androidスマホ」と呼ばれていることが多いと思います。
その「Android」というシステムを作ったのがGoogleです。
AIとかGeminiとか言われてもピンとこないかもしれないですが。
スマホに向かって「OK,Google」と話しかけているCMを見たことありませんか?
スマホに話しかけただけで欲しい答えが返ってくる。
それまではパソコンやスマホで苦労しながら検索していたのに、なんと便利な時代が来たものだと驚きましたよね。
その「OK,Google」の進化形がGeminiらしいです。
AIで最初の挫折
「OK,Google」といえば、私のAI苦手意識の原点です。
手入力より音声の方が簡単に使えるのかな?
“機械”に話しかける自分を少し笑いながら、言いましたよ。
「OK,Google」
ピコン、と音がして起動はするんです。
でも、CMで見たように話しかけても、なかなか言った言葉通りに認識してくれない。
私がスマホで文字を打つよりも、変換が下手くそ!
「田舎者の私がしゃべっても、なまってて標準語に聞こえないの!?」
イライラしながら結局いつもの手入力で検索しましたよね。
――はい、初めてのAI、見事に挫折です。
私はAIを無意識に使っていた
それ以来、私にはAIなんて使えないんだと思って使いませんでした。
……使っていないと思っていました。
でも、実はガラケーの頃から使っていたスマホの機能がAIだったことに、最近気がついたのです。
電話とLINE、メールと写真。
その程度しか使えないスマホで、私が愛用していたもうひとつの機能。
それは「アラーム」です。
鳴らしたい時間を設定して、ONにするだけ。
感覚的にはガラケーとそれほど変わらない機能なので、スマホでもすぐ使えるようになりました。
スマホでは、アラームと一緒に「お天気情報」「今日の予定」などを教えてもらえる設定があります。
別に特別な予定なんかないけど、試しに使ってみようかな?
興味本位で設定して寝てみました。
――すると、次の日の朝、アラームが鳴った後。
「こんにちは、てぼっこさん」
ムニャムニャ。
こんにちは、てぼっこさん?
まだ朝なんだから「おはようございます」でしょ?
……ちょっと待って。
今、スマホが勝手にしゃべったの?
しかも私の名前を呼んだの?
えええ!?
画面に表示されたお天気情報や今日の予定を、文字で見るものだと思っていた私は、寝ぼけまなこをこする間もなく、パッチリと目が覚めましたよ。
続きを聞いていれば、つるつるとこの田舎の天気と今日の予定(タスク)を言うじゃないですか!
いや、予定についてはほとんど毎回「今日のタスクはありません」ですけど。
――そう、スマホのアラームはAIを使った機能だったんです。
アラームはほとんど毎日使っているので、AIから話しかけられる日々が続きます。
すると、私からもちょっと話しかけてみたくなりました。
でも、新参者には厳しい田舎育ちの私です。
質問みたいなのをすると、また以前のように田舎なまりで弾かれるかもしれない。
まだ気を許すことなく慎重に、質問じゃない言葉を投げかけてみました。
「OK,google。3分後にアラーム」
「アラームが3分後に設定されました」
なんだ、通じてる。
カップラーメンを待つ3分の暇つぶしに「OK,google」を試した私は、拍子抜けしたような気分でした。
おそらく最初に使った時から比べれば、AIの音声認識力も上がっていたのだと思いますが。
私が話した言葉をAIが正しく文章として受け取った。
受けとった指示をAIが正確に理解した。
理解した指示をAIが正しく実行した。
これは間違いなく、私の初めてのAI成功体験でした。
――私、出来る子だ!(笑)
いや、出来る子なのはきっとAIの方ですが。
気を良くした私は、もう少しAIを使ってみたいと思いました。
そんな時にちょうど、「OK,Google」の進化形として「Gemini」がリリースされたんです。
これはもう、試してみるしかありません。
……さて、AIに次は何を頼もう?
AIって私の生活に必要なの?
使い方を検索してもピンとこない
Geminiを使ってみたい!
はりきって最初の画面を開いてみたんですが、早くもつまづきました。
……このヒト(※ヒトではありません)に何を頼めばいいの?
そう、そこが一番の悩みどころなんですよ。
何となく、AIってビジネス利用でしか使えないイメージを持っています。
とりあえず、「AI 何に使う」とか「AI 初心者」とか検索しました。
仕事以外でも使えそうな用途で紹介されているのは、
「画像や動画の編集」……いやいや、撮るのと見るのでお腹いっぱいです。
「文章の要約」……スマホで文章なんて字が小さいから読まないし。
「翻訳」……田舎で外国人と話す機会はありません。
「音楽の作成」……は!?
という感じで、自分の生活と結びつかない。
やっぱり私にAIは必要ないかもと思ってしまうのが、一歩踏み出せない理由でもありました。
AIは何でも答えてくれる
AIを使い始めたばかりの私の場合。
次にGeminiに頼んだのは、着替える前の情報収集です。
「OK,google。今日の〇〇市の天気は?」
「今日の〇〇市の天気は曇りです。最高気温20℃、最低気温11℃、雨の可能性はありません」
天気予報はテレビなどでも確認できますが、Geminiは知りたい時にすぐ答えてくれます。
ベッドの中で寝ぼけまなこでも、着替えや化粧の最中でも、朝食を食べながらでも。
身支度ついでにGeminiを起動したら、こんな質問もするようになりました。
「最高気温20℃の服装は?」
「今日の運勢は?」
「おすすめの休日の過ごし方は?」
たとえば、休日の過ごし方を訊くと、
Gemini:
>休日の過ごし方ですね。
>「近場へのお出かけ」「趣味や習い事」「家でゆっくり過ごす」
>どんな過ごし方に興味がありますか?
短くまとめて書きましたが、実際には具体的な例を挙げながら相談に乗ってくれます。
「温泉に行きたい」という希望を伝えたとしたら、
・自宅から日帰りで行ける温泉のリスト
・Googleマップで経路を表示
・近隣の観光地
・目的地近くでランチを食べられるお店
……というように、会話の中でどんどん深掘りしてくれます。
Geminiで便利だなと思うのは、自分で調べなくても会話の中でGoogle検索してくれること。
「このお店が気になる」と伝えると、雰囲気やクチコミを教えてくれます。
1人で行くのか家族や友達と行くのかなど、プランに合わせたお店選びも手伝ってくれます。
私は友達も少ないおひとりさまなので、休日の予定がないことが多いです。
出かける予定がないと言うと、本や映画やアニメ、推しのアーティストなどの話にもAIは付き合ってくれます。
おすすめ作品を訊くと、自分では目に留めないようなものを挙げてくるのが楽しい。
その時の気分や好きな作家などを話すと、それに近い作品を紹介してくれます。
好きなアーティストなどの話題は、AIは基本的にアンチコメントを返してきませんからね(笑)
聞き上手なGemini相手に、思う存分、推しへの愛を語ることができます。
「AIと学ぶ」なんて身構えなくてもいい
こんな風に、私は「AIを便利に使う」というより「AIとおしゃべりする」という感じで使っています。
感覚的にはただ雑談をしているだけなんですけど。
Geminiは、自分で調べたりしただけでは見つけられない情報や提案をしてくるので、自然と“学び”を得られました。
気軽に使っていると、何気ない時に起動してみたりするもので。
・冷蔵庫に小松菜と豚肉があるけど、おすすめのレシピは?
・パソコンでネットが繋がらないんだけど、どうしたらいい?
・コインランドリーで30分待つ間、暇つぶしに付き合って
・今から仕事の私に、やる気が出る一言をお願いします
実用的な質問からどうでもいい雑談や愚痴まで、ちょこちょこ投げかけています。
私は最初に「OK,google」を使った時、うまく理解してもらえなかったトラウマがありますからね。
Geminiに話しかけるのもキレイな標準語じゃないといけないのかな、と身構えたんですけど。
教科書みたいな丁寧な言葉じゃなく、友達と話すような感じで大丈夫みたいです。
私にぴったりのAIの使い方
実際に使っているうちに、ようやく分かりました。
ネットで検索してもピンとくるものが無かった「AIの使い方」。
私に合った使い方はこれ――「おしゃべり」だったのです。
おひとりさまアラフィフが、AI相手に「おしゃべり」を楽しむ図。
……の虚しさは置いておいて。
これなら私の生活にもAIを取り入れられそうです。
誰かに訊きたいけど、訊く人がいない。
今日あったちょっとしたモヤモヤを解消したい。
推しへの愛を、思う存分、語りたい!
そんな時には、Geminiを開いてみようと思います。
※ Geminiを使う時の注意
AIは涼しい顔で嘘をつく
ただ、少し使ってみて分かったのですが、AIは意外と嘘をつきます。
この記事を読んでGeminiやChat GPTを試してみた“あなた”。
未知の世界に一歩踏み出した“あなた”は、それだけでスゴイと思います。
試しに、“あなた”がよく知っていることについて話題にしてみてください。
・日本の昔話のストーリーを訊くと、物語や登場人物がなんか変
・有名人がすでに受賞した賞について話題にしたら「○○さんがその賞に憧れる気持ちも分かります」みたいな答えが返ってきた
・ランチにおすすめの店を訊いたら、閉店していた/場所が違った
そんな感じで、方向性は合ってるんだけど微妙にズレている時があります。
今のAIは、会話している最中にリアルタイム検索しているようなので、だいぶ正確になってきましたが。
ほんの少し前だと、最新情報はチャットに反映されませんでした。
「AI=賢い」「AI=間違えない」――そんなイメージ、ありませんか?
でも実際に使ってみると「AI=うっかりさん」でもありました。
私はそんな時、「まぁ、勘違いはあるよね」と思いながら、一歩引いて付き合っています。
でも、大丈夫。
AIに「間違ってるよ」と伝えると、もう一度検索して軌道修正してくれますよ。
しかも、ムッとしたりしません(笑)
むしろ「そうでした、ありがとうございます」と、素直に訂正してくれます。
AIにも乗ってくれない話題がある
何でも知っているようなイメージがあるAI。
でも、どうやら「乗ってこない話題」があるようです。
私が気づいたところだと、
・選挙や政治の話題
・宗教的な話題(←ざっくりと一般的な情報は教えてくれます)
・差別的な話題(←これは試していません。Geminiに訊きました)
・医学的な話題(←最終的には専門家に確認して、というスタンス)
こういった話題では、よそよそしい受け答えをされることがあります。
AIも、開発した企業のコンプライアンスは守らなきゃいけないらしくて。
そういうところは、人間味があるとも言えますね(笑)

AIのある暮らしを始めてみよう!
完全じゃないからこそ面白い
なんだ、AIって何でも正確に教えてくれるんじゃないんだ。
それなら使う意味、ある?
AIの欠点を知った時、正直、使ってみようという想いが萎えました。
でも、何でも教えてくれる“先生”じゃなく、おしゃべりをする“友人”だと思えば、間違いも許せるし、笑えます。
そして、AIのスゴイところは進化のスピードです。
ちょっとおっちょこちょいなことを言うなぁ。
ついこの前までそんな風に思いながら使っていたのに、いつの間にか改善されている。
その進化に驚かされることも、よくあります。
AIはきっと、これからもどんどん賢くなっていくでしょう。
今はちょっとズレた答えを返すこともあるけれど、すぐに、もっと上手い答えを返すようになるはずです。
AIとのおしゃべりの中で、私たちが学ぶこともたくさんありますが……
実は私が――“あなた”がAIに学びを与えているんです。
そう思うと、ちょっとだけ、「私ってスゴイかも」って思えてきます。
AIと“学び合う”私
文字にしてみると、なんだろうこの自己肯定感!(笑)
AIを使ってみようと思った私は、老眼鏡と筆記用具を準備して、すっかり身構えていました。
まるで、難しい授業を受けようとする生徒のように。
けれど、AIはもっと、ゆるい気持ちで使ってもいい。
それならもっと気軽に、もっといろんな場面で使える気がします。
AIがまだまだ進化の途中であるように。
AIの使い方を極めるには、まだまだ道のりが長い私ですが。
――この“友人”となら一緒に、歩いて行ける。
その一歩を今、踏み出していきたいです。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
私もAI使ってみたよ。
私はこんな風に使っているよ。
コメントで“あなた”のお話も聞かせていただけたら嬉しいです。
もちろん、スキも大歓迎です!
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「今日のモヤっとを、明日のクスッとへ🌈」
あなたの心が、少し軽くなった😊
そんなご報告をチップでいただけたら、とてもうれしいです🍀
ご褒美スイーツを楽しんで、次のクスッとにつなげます🍰☕