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この仕事が好きだ!

日曜の朝。土曜を休診にしたため今日は営業日で、9時からの予約に備えて8時に鍼灸院へ向かう。子ども連れのお客様のため、見守りスタッフのEちゃんが8時40分に来てくれる予定だ。昨日は子どもアトリエを開催していたため部屋は散らかっており、掃除と遊び場づくりから準備が始まる。更年期の影響か、夏の朝は汗が止まらない。小さな院内を走り回る「朝の一人大運動会」が始まる。

Eちゃんが到着し、子どもたちを迎えてくれる間に施術着へ着替える。プロに任せられる安心感は大きく、私は施術に集中でき、子どもたちは楽しく遊べる。働くママにとって施術の時間は貴重で、限られた回数しか来られない。その一回にできる限りのことをしたいと思う。

施術後は少しお茶の時間を取り、ルイボスティーとビスコを用意する。ファミリータイプの賃貸マンションである院は、まるで実家のような雰囲気だ。初めて会った頃は赤ちゃんだった兄妹が、おやつを頬張る姿を見ると、まるで孫のように感じる。小さな赤ちゃんがいても施術を受けられる治療院を作りたくて、40歳で鍼灸学校に入り、子育てと勉強を両立してきた。独立して8年、ようやく自分の店が「日常」になった。

次のお客様は自律神経や肩こりなど多くの悩みを抱えていた。「わがままですか」と言われたが、東洋医学には無限の知恵がある。腕はなくとも、人を思う気持ちがある。安心して心身を癒してほしいと願いながら、丁寧に鍼と灸を据える。

お客様が帰った後に雷雨が来て、午後を休みにしていて良かったと思った。誰もいなくなった施術室に漂うお灸の香りは、今日も生きた証のようだ。自営業はシビアだが、私が感じる「しあわせ」の正体は、私が私のままで働ける自由にある。主役でいたい時代は終わり、今は未来の主役たちを支えることが喜びだ。量より質、自分の体力に合った働き方で、どっしりとした50代を歩き始めている。おじいちゃんかおばあちゃんかわからない存在になるまで、鍼とお灸を通して人と社会とつながっていきたい。

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