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私は流れる水が好きだ~湧水の街・秦野を歩く

水は苦手だ。
海も川も、湖も池も、急に深くなりそうで怖い。
だが、流れる水は好きだ。

小田急の株主優待券の期限が近づき、行き先を考えていた時、環境省の名水百選に「秦野盆地湧水群」が選ばれていると知った。

早速、秦野駅に向かうことにした。

快速急行で新宿から1時間5分で秦野駅に到着する。

北口を出ると、すぐに水の流れが目に入った。

これは幸先がよいぞ。
秦野への期待が高まる。

駅前の水無川には水はほとんどない。

秦野盆地は水を通しやすい地盤で、このように水の流れがほとんどなくなる場所もあるそうだ。
水は大量に地下に流れ込んで伏流水となるというので、秦野の水は旨そうだ。

有名な「弘法の清水」はよく整備され、水汲みできるように作られ、屋根もかかっている。

ここの水は硬度120mg/ℓで、少しミネラル感があり、コーヒーやうどんに向いているらしい。
自転車でやってきた女性は、ペットボトルに水をくんでいた。毎週1度は汲みに来るらしい。

弘法の泉から少し歩くと「室川」と川の左岸に「おじり公園」が見える。

川の水が透き通ってきれいだ。
魚が通れるように魚道もある。

そして川に沿って半円形の階段がある。

私は初め「半円形劇場」かと思った。
夏の陽が沈み、水音だけが残るころ、ここで弦楽四重奏でも聞けたら面白い。

上流に向かうと「いまいずみほたる公園」がある。

向原湧水を活かして整備された親水公園で、毎年5月下旬から6月中旬にかけて、たくさんの蛍が舞うそうだ。

公園を出ると、丘の上に、スペイン風の家が並んでいる。
スペインには行ったこともないので、この描写は全くあてにならない。

丘の上に続く階段がある。こういう階段を見ると上りたくなる。

階段の上は今泉台。調べてみると、2000年代に小田急電鉄が、販売:小田急不動産、施工:小田急ハウジングで「スプリングヒル今泉台」という分譲地を売りだしたようだ。

崖沿いに見晴らしの良い歩道があったので、そちらに回った。スペイン風住宅は見られなかったが、昔からある住宅地から上を目指す。途中の生垣がきれい。備瀬のフクギ並木を思い出した。

フクギ並木とはずいぶん違うかもしれないが、手前のように道の両側に背の高い生垣が続き、いい雰囲気だったのだ。

「路上飲酒禁止」に「ここでさけのむな」のフリガナ。名コピーだ。

震生湖に向かっていく途中の上り坂。斜めの電柱。なぜかここでも東松照明の宮古島の写真を思い出した。

なぜ沖縄を連想するのか?
今週末に沖縄旅行を控えているので、頭の中が沖縄でprimingされているのかもしれない。

畑では農作業をする人が多い。今頃は夏野菜の仕込みの時期なのだろうか。山と街と畑が美しい。

これが「震生湖」。関東大震災の時、渋沢丘陵の一部が崩落し、土砂が谷川をせき止めてできた自然湖だそうだ。周囲は1km、平均水深は4m、最大水深は10mだ。

笠間稲荷神社(茨城県笠間市)、王子稲荷神社(東京都北区)、と並んで「関東三大稲荷」と言われる「白笹稲荷神社」に向かう。

「一貫田湧水」の表示があった。周りは鬱蒼としていてどこから湧き出しているのかはわからなかった。しかし表示のすぐ上に「白笹うどん」の看板がある。

「白笹うどん多奈加」はかなり旨いらしい(食べログでは3.48)。
店は築100年以上の古民家を改装した建物で、敷地内から湧き出る地下水を利用して麺も出汁も作っているという。
太麺は強いコシでもっちりとしているらしい。かなり好みの気がする。
今回は時間がなかったが、かなり後ろ髪をひかれた。

最後に「今泉名水桜公園(今泉湧水池)」に行く。池の底から日量約2,500トンの地下水が湧き出しているらしい。

池から勢いよく流れ出していく水。これが好きなんだな

駅前では、LUNA SEAの駅メロ記念碑の除幕式準備が行われていた。
何人かの人が遠巻きに眺めていたが、市職員らしき人たちはかなりピリピリした様子だった。
こちらはただ「何が始まるんだろう」と見ていただけなのだが、そこにいてはいけないような雰囲気だった。

流れる水を見て歩いた約2時間だった。
また秦野の水を見に来たい。

この日歩いたルート。


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