バルコニーで、キャンドル灯してスイカを食べた日のこと【ベルリン・ホームステイ編】
こんにちは!てくてく日和です。
今日は、10年以上前ですが、学生時代にベルリンでホームステイした際のエピソードについて書いてみようと思います。
時系列はちょっと無視して、印象に残っていることを取り上げてみました。
これからドイツでホームステイしてみたいな、と思う方にとって、何かのきっかけになったら嬉しいです。
当時の私の状況とドイツ語レベル
私は、大学のドイツ文学科でドイツ語を学んでいました。
その大学では、夏休みに「語学研修プログラム」がありました。子どもの頃からずっとホームステイに憧れていた私は、思い切って参加することを決意します。
大学2年の夏休み、人生初の大冒険です。
当時のドイツ語レベルは、大学の授業で一通り基礎文法を終えたくらいのレベルで、会話もリスニングもまだまだ全然、という状態でした。
(語学研修での授業のレベルは、A2.1。初級レベルです。)
私は、ドイツ語の成績は良かったのですが、「文法知識は結構強いけど、話せません」という、割と日本人に多いパターンだと思います。
それでも、「何かしら会話するんだ!」と決めていたので、毎日、現在完了形を使った「今日は友達と〜へ行きました」を連発するワンパターン会話をしていました。
ステイ先は、ドイツ人のホストマザーとイタリア人のホストファーザー、夏休みで帰省していた20代の娘さん(たしか学生)の3人でした。
何度もステイの受け入れをしているご家庭で、ホストマザーはイタリア人にドイツ語を教える先生?をしている(またはしていた)方です。
とても親切で、ドイツ語学習者への理解のある、優しいホストファミリーでした。ちなみに、その時の語学研修では、「食事と洗濯は自分でする」というタイプでした。
夏の夕方、ホストマザーとスイカを食べた
語学研修も終盤に差し掛かった、8月のある日のことです。
いつもは授業後に友達とベルリン市内を観光していましたが、その日は語学学校でのイベントがあったのかもしれません。いつもより少し、遅い時間に帰った記憶があります。
たしか19時は過ぎていたかな、と思いますが、夏のドイツは日が長いので、まだ明るくて、だんだんと薄暗くなってくるくらいの時間帯でした。
帰宅してちょっとすると、ホストマザーが買い物から帰ってきました。
「Hallo!」と挨拶すると、「てくてく(私の名前)、スイカがあるんだけど、一緒に食べない?」と誘ってくれたのです。
ドイツ語の会話力は本当にまだまだで、言いたいことの3割いくかいかないかくらいでした。でも、こんな機会、滅多にない!!と思い、「もちろん!」のような感じで答えました。
「じゃあ、スイカを切ろうか。お皿を出してくれる?」と言って、一緒に準備を始めました。日本の感覚でいた私は、てっきりよくある三角形みたいな形に切るのかな?と思いましたが、そうではありませんでした。
ガラスの器に、一口大にカットしたスイカ。
たったそれだけですが、なんだかとてもおしゃれに感じたのを覚えています。そして、「バルコニーで食べましょう」と言って、リビングからバルコニーへ。
椅子やスイカを入れた器を運んで並べていると、ホストマザーが何かを持ってきました。
火を灯した、キャンドルです。
キャンドルとスイカ。
当時の私の中で、まったく予想外の組み合わせで驚きつつも、「なんて素敵なんだろう!」と感動したのを、今でもはっきりと覚えています。
そして、だんだんと日が沈んでいく中、心地よいバルコニーでキャンドルの灯りを眺めながら、ホストマザーとスイカを食べました。
「今日はね、友達と〇〇へ行ったよ。」「〇〇を見たよ。」とかもいいけれけど、「きれいな景色だね」「スイカおいしいね」と今この瞬間を共有できていることがとても嬉しかったです。
そんな大したことは話していないし、話せませんでした。
けれど、拙いドイツ語でも、身振り手振りを交えてでも、人として一緒に過ごすって、なんかいいな、と思えたことは、私にとって大きな収穫となりました。
振り返って、今思うこと
本当に、ちょっとした出来事ではありましたが、ドイツ語を学んで良かったな、と感じた瞬間でした。
もちろん、うまくいかないこともたくさんありましたし、伝わらないもどかしさもありました。
でもその根っこにあるのは、「人と人とのコミュニケーション」だと思っています。言葉も文化的背景も全部違うけど、それでも共通する何かがある。
それを、肌で感じることができた経験の1つが、このエピソードかな、と思います。
またまた長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます!
