友人E子襲来 | 我が家に断捨離お姉さんがやってきた
日曜日の朝。
あの日も朝から動けなくて、布団の中で凹んでいた。
凹んだ勢いで、友人E子にLINEを送る。
片付けできないから物が溜まる〜
物が溜まるから物がなくなる〜
アレがないからコレができない〜
コレがないならアレができない〜
毎日探し物疲れる
もう、歌うように送りまくる。
E子は、高校時代からの友人で、特にここ1年半くらい毎日のようにLINEを送り合っている。
彼女には隠すことなどない。
「探すの手伝いに行こうか?」
E子からの突然の提案。
高校時代からの友人とはいえ、近くに住んでるわけではない。
「え?来てくれるの?」
電話だったら、すっとんきょうな声になっていただろう。
私の家が散らかっているのは、私の書斎だけではない。
玄関もリビングも、すごい。
「私、断捨離好き主婦だから。」
そうだ、E子は断捨離お姉さんだった。
私と同い年のE子は、「断捨離おばさん」と言うが、私の中では永遠にお姉さんなので、「断捨離お姉さん」と呼んでいる。
実際、E子は可愛い。
高校時代から可愛かった。
私は、、、、
男だった。
いや、男ではない。
が、背が高く、髪が短くて、剣道で肩幅も広かった私は、女子校では男側ポジションだった。
対してE子は、絶対的に女の子。
なので、E子は、一生おばさんにはならない。
私も、もちろん、おじさんにはならない。
※せめて、おばさんになりたい。
話が逸れたが、そんな断捨離お姉さんE子が、我が家に来ると言う。
私の汚書斎を片付けるためだけに。
電車やバスを乗り継いで1時間以上かけて。
「一緒に、モノの山を切り崩して、わけるくらいとか、ほんの少しとかならできるから。」
「さららの家片付けプロジェクト立ち上げる?」
「プロジェクト!いいね〜」
この時点で午前10時。
布団の中で、パジャマを着ていた。
のんびり屋さんのE子が我が家にたどり着くのは午後2時くらいと予想していた。
今の家に来るのは初めて。
いくらなんでも、最低限の片付けは必要なのでは??
「片付けなくていいよー
片付けしたくて行くだけだからー笑笑
やってみたくて行かせてもらうだけ。」
いやいやいや、、、
そして、のんびり屋だったはずのE子は、なんと12時前に最寄りのバス停に到着したのである。
いや、もう、書斎の布団をどかしてトイレ掃除くらいしかできなかった。
ご乱心の私は、散らかりまくったリビングの写真を送り、先手を打った。
が、息子が一言。
「いや、これ、無理でしょ。」
ですよね😱
リビングでお昼を食べるのは諦め、息子を誘い、近くのファミレスで3人でランチをしてから家に向かうことにした。
幸いなことに、書斎は1階にある。
散らかりまくった2階リビングには行かず、1階のみで完結する作戦である。
ファミレスでのランチを終え、いよいよ断捨離お姉さんE子が我が家にやってきた。
作戦通り、玄関から直接我が汚書斎に進入する。
「断捨離」というと、どんどん捨てていくイメージがあり、「断捨離の人」は、「これいらないね」「それもいらないね」「はい、捨てよう」というイメージがあった。
断捨離お姉さんE子は、我が汚書斎に進入し、微笑んだ。
「うん、分けようか。」
書斎の隙間に布団を敷いて寝ていたため、布団を別部屋に移動した場所にスペースがあった。
そこにE子は座り、E子の周りは分けるスペースとなった。
床の山を崩していく。
「これは?」
「素材」
「これは?」
「廃材」
「これは?」
「画材」
断捨離お姉さんE子は「ふふっ」と笑う。
一般の家庭では「ゴミ」と呼ばれるものを、私はとっておく。
保育士あるあるだと思うのだが、制作に使えそうな空き箱やトイレットペーパーの芯が捨てられない。
ーー「廃材」である。
母から送られてくる布や木材。
100均でつい買うモールやシール。
ーー「素材」である。
そして大量のペンや色鉛筆。
ーー「画材」である。
捨てる?捨てるのか?
「捨てなくてもいいよ。分けておこう。そうしたらすぐに見つかるでしょ。」
E子は箱に分けてくれた。
実際、画材に限らず、同じものが何個も出てきた。
見つからずに、もしくは、買ったことさえ忘れて、買い込んだモノたちである。
消耗品でない同じものは、捨てることにした。
消耗品は、すぐに使えるように分かりやすくまとめてくれた。
廃材の山は、小分けにして、少しずつ園に持っていくことにした。
いらない紙類は、すぐに捨てられるものと処理が必要な個人情報関連のものとに分けた。
E子がいる数時間の間に全部の作業はできない。
でも、「次にやること」が分かるように一緒に分ける作業をした。
E子は、絶対にいらないであろうものも「いらないね」とは言わない。
無言。
「捨てるわ」
「うんうん。すごいね。」
褒めてくれる。
一度だけ、E子が背中を押してくれた。
無料でもらったであろうモノたちを前に迷っていた時だ。
開封はしていない。
いわゆる「おまけ」ではなく、ちょっとしたポーチとか、一見使えそうなモノたちである。
「うんうん。捨てなくてもいいんだよ。ただ、5年後使うか考えてみるといいよ。」
5年後、、、。使うかもしれない。
だって、未開封で綺麗だもの。
「5年後、どんな自分でいたい?無料でもらったおまけが似合う自分?それとも・・・」
「捨てるわ(笑)」
E子の言葉をさえぎって決断した。
だって、E子が笑っていたんだもの。
「ふふ」って。
私が「おまけが似合う50代」になりたくないことは、きっとE子が一番よく知っている。
そうして、捨てる箱に入れたモノたちの中から、E子は一つ救済した。
「これは、もらおうかな。」
ちょっと素敵なハンカチ風のポーチ。
花柄がかわいい。
それは、私は知らないけれど、E子は知っているブランド(メーカー?)だったらしい。
「おいっ」と突っ込もうとして、やめた。
私は、そのブランドを知らない。
そして、その花柄は私に似合わない。
モノは、似合う人のもとにあるべきだ。
床の断捨離をして、断捨離お姉さんは帰っていった。
紙袋いっぱいの救済品を持って。
断捨離は、イメージが先行している「捨てる」という行為よりも、奥にある「考え方」だったり「生き方」の方が奥が深いとE子は言う。
私は、断るのも、捨てるのも、離れるのも、苦手だ。
でも、E子は言う。
「きれいになると、空間が応援してくれるよ。」
「さららが、さらにパワフルになるかも。」
「空いた空間に素敵なものが入ってくるんだよ。」
そうだな。
私は、もっともっといろいろなことがしたいから、まずは、減らすことが必要なのかもしれない。
とりあえず、毎年手帳に書いている目標。
「部屋を片付ける」
をそろそろ断捨離したい。
E子、まだまだ、よろしく。
だって、まだ、
床しか片付いてないよ🤣

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