寄せを考えよう!③
今回は、『みつきの将棋実況チャンネル』さんの動画を素材に、最終盤の局面について考えてみます。

問題図は、32飛と金を取り、67金からの詰めろを掛けた局面です。
そして、飛車取りにもなっており、単純に受けるだけでは勝てない局面になっています。
なので、王手を掛けながら相手玉に迫ることが求められています。
では、30秒考えて下さい。
最後まで読み切ったら、三段くらいの棋力でしょうか。
正解は62金or62銀打です。
みつきさんは62銀と指しましたので、銀で話を進めます。

これは分かった方が多かったのではないでしょうか?
意図は、同飛 同銀成 同玉 32飛成と、王手を掛けながら飛車取りを解消する意味です。

狙い通り飛車を成った局面は、先手の勝ちの局面です。
ここでお相手は52銀打(金でもほぼ同じ)と打ちましたが、30秒間でその先まで読めたでしょうか?

ここで56銀とか受けに回っても勝ちではあると思います。
ですが、これだけ大量の駒を持っていますので、ここは恰好良く詰ましたいと思いませんか?
……で、まずは51銀と打ちます。

応手は71玉 72玉 73玉 61玉 51同玉の5種類です。
まず、71玉には61飛が好手です。

これは玉で取れば62金までですし、同銀なら82角までで詰みます。
なので、これは取れません。
ですので82玉と逃げるくらいですが、84香 83銀 62飛成以下、簡単な詰みとなります。
よって、71玉は不可です。
次に72玉ですが、こちらはもっと簡単ですね。
62飛と打てば簡単に詰みます。

以下は、73玉でも83玉でも84金と捨て、同玉の一手に82飛成でも85金でも詰みです。

そして、73玉は、62角と打ち82玉に83金~84飛で詰みます。


なので、73玉も詰み。
残るは61玉と51同玉ですが、61玉は頭金まで(笑)。
なので51玉同玉とすることになります。

ここでは色々ありますが、41飛が分かりやすいでしょうか。

取るのは62金までですので、62玉に51角と打ちますが、以下、71玉 82金 同玉 85香 83銀 同香成 同玉 84銀 82玉 73金 71玉 62角成で詰みとなります。

つまり、問題図で相手玉は詰みだったんです。
ですが、3分切れ負けと言うこともあり、本譜は56銀以下受けに回っていました。
まあ、仕方が無いことではあるのですが、短い時間の将棋であればあるほど、しっかり詰ますことが大事ですね。
自分で、
「詰みがありそう」
と思った局面は、極力詰ますことを心掛けた方が良いと思います。
最後に、チャンネル紹介をしますね。
『みつきの将棋実況チャンネル』さんの動画は、とてもハイレベルな将棋が堪能出来ます。
お相手も高段帯の猛者ばかりですし、みつきさん自身もソフト研究に余念が無く、居飛車党であればどのレベルの方も楽しめる内容となっています。
ただ……。
アバターが女性ですが、本体は元奨励会員のホッシー氏だったりしますので、アバターが可愛いのに見惚れるのは、ほどほどにした方が良いですね(笑)。
対ゴキゲン中飛車や対四間飛車の居飛車穴熊、対雁木の棒銀戦法、角換わり将棋全般などは、特に参考になると思いますので、良かったらチャンネル登録をしてお楽しみになって下さい。
